楽しいことがあり過ぎる

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健康な体があればいい

BiSH『オーケストラ』ライブ映像が超最高だから見てほしい。

BiSH

5月初頭、突如としてBiSHの某動画にめちゃめちゃハマって1日5回以上視聴する行為を1週間ほど続けたのでその感想を書きます。

 

そもそもBiSHの『オーケストラ』という曲を知ったのはリリース時のことだ。その当時勤めていた会社では作業BGMとしてラジオを1日中流すという文化があり、たしかその時はパーソナリティのオススメ的な感じでBiSHの『オーケストラ』が紹介されていた。妙にしゃがれた声がカッコよくて、オンエア楽曲をソッコーで調べたのがわたしとBiSHの出会いである。当時、すでに型破りのアイドルとして界隈では話題になってたようだが、アイドル文化に疎かったわたしは「なーんとなく聞いたことがあるかなぁ〜〜〜?」程度にしか存じていなかった。その日の帰りの電車の中で『オーケストラ』のMVをYouTubeで発見し、何度も繰り返し再生、「やっぱり最高にカッケー!そしてなんでこんなに切ない気持ちになるんだぁぁぁぁ」とめちゃくちゃ感動した。それまでアイドルにハマるという経験をしていなかった人生なので、まさかじぶんがアイドル曲にここまで衝撃を受けるだなんてけっこう衝撃体験だった。あまりにも『オーケストラ』という曲の魅力にずっぽしハマったわたしは、その日の晩に風呂に入りながら『オーケストラ』をAppleMusicで購入。ちなみにアイドルの楽曲を自分で購入したのは後にも先にもBiSHの『オーケストラ』だけである。
ちなみに当時のブログにも書いてた。

【音楽】ドリカムのライブに行った感想や、BiSHとかofficial髭男dismのこととか。

 

さて、そんなこんなでBiSHと出会ったわたしだが、その後の彼女たちの活動には特に興味を示さず(すまん)。それでも自分が行く予定のフェスに彼女たちの出演が決まってたりすると「BiSHも出てるのか、見られたらいいなぁー」と思ったりする程度には気にかけていた。アメトーークのBiSH大好き芸人も見た。あとBiSHのアイナちゃんは『水曜日のダウンタウン』に出演したりしてもいたので、たまに気になって彼女のTwitterを覗いたりもしていた。ちなみに『モンスターハウス』に出演していた女性が『オーケストラ』のMVに出演していた彼女だと知ったときにはマジで驚いた。世界は狭い。

そして2020年、世間はコロナ禍へ……。小池都知事がSTAY HOME週間を呼びかけたこともあり、5月初頭の首都圏の電車は超快適空間となっていた。行きも帰りも座れる通勤電車マジで最高!!!行きの車内は足りない睡眠を補う時間となり、帰りの車内ではYouTubeで気になる動画を見漁る毎日。そんな日々のなかで、数年ぶりにBiSHの『オーケストラ』を見たくなった。さっそく検索ウィンドウに【BiSH オーケストラ ライブ】と入れてレッツ検索!!!そう、何を隠そうライブ動画大好きマンのわたし。お気に入りの曲があればMVよりもライブ動画で楽しみたい派なのです。
……なんと!新規のライブ動画が投下されている!さ、さ、さ、最高かよ〜〜〜〜〜〜〜

それはBiSH初の大阪城ホールワンマン公演で披露された『オーケストラ』のライブ映像だった。もうそれはそれは本当に最高すぎて、なにが最高ってライブ映像なのにこんなにも美しくドラマチックな映像に仕上がるのかよ!!?!って疑いたくもなるくらい圧倒的な完成度。これぜったいライブ映像って見せかけただけの台本ありの映画だろ!!?って思ってしまうほどの映像美。こんな完ぺきなカット割りがライブ映像で存在するんです???するんです。したんです。


まずはこの最高映像をとにかく見てくれ。

 

この映像、なにが素晴らしいってBiSHそれぞれの表情がめちゃくちゃ洗練されてることである。
2020年6月時点でYouTubeに公開されてる『オーケストラ』の公式ライブ映像は2本あって、そのうち1本は今回の大阪城ホール公演、そしてもう1本はこれより以前に収録された日比谷野外音楽堂でのライブ映像だ。日比谷野音のパフォーマンスももちろん素晴らしい。しかし大阪城ホールでのパフォーマンスは、それと比べても圧倒的に個々の表現の強さがレベルアップしまくりじゃん!!!となる。

 

ちょっとここからは超個人的な解釈で進んでいくのでムダな争いを避けるために前提条件を書いておきます。
・そもそもBiSHについて詳しくない
・BiSHメンバーそれぞれについても全く詳しくない(メンバーの顔と名前はギリギリ一致してる)
・セトリ1曲で何時間もライブ演ったことあるらしいことは知ってる
・いろいろトンチキなイベントいっぱいやってるっぽいことも知ってる
・メンバーの名前が変わっていて覚えるの大変
・アイナ・ジ・エンドがBUMPファン
・でも『オーケストラ』という作品がめちゃくちゃ好き
なのでガチオタクの方からしたら「ぜんぜんちげぇよ!」って思うかもしれないけど、わたしはわたしの思ったことを中心に今回のエントリーを書き上げたい!と思ったので、その勢いで進めます。
※すべての感想はあくまてわたし個人の感想であり、彼女たちを取り巻く環境の変化とか心境の変化とかその他モロモロは何も考慮せずに書いたオタクの自分勝手な解釈であることをご理解してくれよな!!!仲良くしてくれよな!!!!!

 

まず初っ端のセントチヒロ・チッチのMCが実に良い。

「大阪のこの空を超えて響き続けますように(ひと呼吸おいて)『オーケストラ』」

……うっ、これだけでちょっと泣きそうになってしまう。
そこから彼女のソロで静かに始まり、タイトル通りオーケストラ風アレンジの壮大なイントロへと続く。何度聴いてもこの楽曲はマジでイントロから最高すぎる。めちゃくちゃ美しくて胸に迫るようなメロディで人々の心を一気に掴み、センチメンタルの沼に無理やり引きずり込むような魅力がある。もうこのイントロを聴くだけでドラマチックなイントロ好きオタクの心は鷲掴みにされてしまいますよ。

 

▼最初の注目シーンがこれ(1分01秒頃)※以下カッコ内におおよその登場時間を記載

抱き合うアイナ・ジ・エンドとリンリン

イントロ中に笑顔でリンリンに抱きつくアイナ・ジ・エンド。もうこれだけでなんかよく分からない感情が込み上げてきて「ゔっっ」となってしまう。アイナ・ジ・エンドはクールキャラだと勝手に思い込んでいたので、彼女がパフォーマンスしながらこんなに楽しそうな表情をするだなんて!!とまぁまぁ衝撃を受けた。それにしてもあまりにも楽しそう過ぎる。親戚のおばちゃんみたいな気持ちで(良かったね、こんな大きな会場で、こんなにたくさんのファンに囲まれて……ほんとに良かったね)みたいな感謝の想いを抑えられなくなる。

 

▼優しすぎるリンリンの表情を見てくれ(1分18秒頃)

聖母のように静かに微笑むリンリン

おいおい、このリンリンの表情あまりにも優しすぎでは。

わたしが大阪城ホール公演の『オーケストラ』が大好きな理由はライブ映像なのにストーリー性を感じるから。そしてそこにはリンリンによる働きがめちゃくちゃ大きい。とにかく今回のリンリンはマジですごい(いや他のリンリンをほぼ知らないから説得力皆無だけど)。ダンス中の所作から表情から、もう全てに意味を持たせてしまえるくらい圧倒的に『女優』です。アイドルと呼ぶにはあまりにもパンクすぎるヘアスタイルしてるし、テレビで見かけても(主にバラエティ系)無口だし「この子、いろいろ心配になるなぁ」とか思ってごめんな!!!すべてはリンリンのセルフプロデュースの賜物だったんだね……こんなに優しく美しく微笑まれたら泣いてしまうよ。でもアイナは泣いてないからやっぱりプロフェッショナルだ。「リンリン、ガラスの仮面をかぶるのよ(意:演技のお仕事やれ)……」とわたしの中の月影千草が言っている。

 

▼強いアユニ・D(1分36秒頃)

アユニDの強い眼差し

おい誰だよ、アユニ・Dのこと影で『自信なし子』って呼んでたの。わたしだ、すまん。アユニ・D、いつの間にこんなに強い眼差しをするようになったんだ!!!!わたしが知ってる日比谷野音で歌っていた君は声も弱々しくて「大丈夫かこの子」って心配になるレベルだったのに!!!!めちゃくちゃ歌上手くなってるじゃないか……すごいぞ、アユニ・D。(親戚の)おばちゃん驚きのあまり初見のときは一時停止しちゃったよ。同じ曲なのに日比谷野音のときとは大違いだ。こんなに力強いパフォーマンスできたなんて……ふざけんなよアユニ・D。

おい、アユニ・D。そういえば君、いつの間にか楽器を持ったバンドを組んで、あろうことかNUMBER GIRLの『透明少女』を歌ってただろ。あんまりじゃないか、アユニ・D。ナンバガの映像漁ってたら君が歌う『透明少女』が出てきて、口上から完ぺきな演出だったから、おばちゃんクソデカエモ感情が爆発したぜ。音楽は続いていくんだな、ありがとうアユニ・D。

 

『透明少女』を歌うアユニ・D。

 

▼オタクをロックオンするハシヤスメ・アツコ(1分54秒頃)

獲物をロックオンするハシヤスメ・アツコ

や、やられた〜〜〜〜。とスマホ持ったままエビ反りしそうになった。カメラ目線で目潰し繰り出しながら〈時がそっと睨んでる〉って歌い上げるハシヤスメ・アツコ最高にカッッッッッッッコいいからみんな今すぐ見てくれ。王者感凄まじいから。何度見ても「たまんね〜〜〜〜〜」ってエビ反りしてしまう。

 

▼突然のセカオワ(違う)(1分56秒頃)

セカオワではない

せんせーい、BiSHにセカオワがいまーす!と挙手しそうになったのはわたしだけじゃないはず。金髪で鍵盤叩いてたらそれはもう十中八九セカオワじゃん!と思ったけどぜんぜんセカオワじゃなかった。俗に言うバックバンドの方なのだが、この方の演奏する姿も『オーケストラ』が紡ぎ出す壮大なストーリーに欠かせない。サビ直前の「ジャンジャンジャンジャン」て刻まれる和音がマジで最高にエモです。金髪振り乱して鍵盤鬼叩きする姿がリスナーのテンションをブチ上げてくれる。最高。

 

▼最高オブ最高のサビ(特に2分5秒頃)

会場中を見渡しながら歌うアイナ・ジ・エンド

あーーーーーー、もうサビに至っては全編に渡って名シーンのオンパレードでどの瞬間も絵になりすぎる。そんな中でも会場中を見渡すように歌うアイナ・ジ・エンドはマジで神。〈その手と手繋いで 笑いあった声 忘れはしないよ〉と会場の端から端まで目線を移しながら歌う彼女を見て、当日の現場にいたオタクは何を想ったのだろうか……。完全外野のわたしには、まるでデビューから支えてきてくれたファンへの想いをそのまま歌声にのせて届けようとしているように感じたんだ。だってどう考えてもアイナのあの表情には楽曲の持つ本来のメッセージ以上の想いを感じたのだから。わたしが現場にいたなら間違いなく膝から崩れて号泣している。今だってパソコンに向かいながら鼻水を垂らしているし。サビを歌っているアイナは本当に強くて、とてもとても美しいです。大好き。

 

▼からの、これ(2分11秒頃)

からの、これ

う、美しい……!アイナ・ジ・エンドのダンスはとにかく指先までが美しい。指先だけでこんなに雄弁になるだなんて。振り付けって重要なんだということを痛感させられた。めちゃくちゃ美しいよ。

 

▼単純に好きです(3分9秒頃)

好き

わたしあれだわ。リンリンとアイナが笑い合ってるシーンが大好物なんだわ。シンプルに好きです。いつまでも笑い合っていてくれ!!!!!!

 

▼リンリン降臨(3分30秒〜34秒頃)

リンリン降臨

リンリン降臨

1番のハシヤスメ・アツコに続いて2番ではリンリンが歌う〈時がそっと睨んでる〉。そのコスチュームも相まって『降臨』感が凄まじい。この部分も日比谷野音のライブ映像と比べてみると腰抜かす。あの頃と比べると明らかに自信が漲っているではないか!!!!超カッコいいぜリンリン。こんな鋭い目線で睨まれた日には、オタクのハートは瞬く間に撃ち抜かれ、あっという間に身動きとれなくなります。BiSHのメデューサと呼ばせてくれ。というか勝手に呼ぶ。

 

▼ポスターにしよう(3分36秒頃)

眼光鋭いアイナ・ジ・エンド

エーーーーン、何度最高を更新するのか!!!!!!

〈この目と目合わせて〉って歌いながらのこの振り付け。完ぺきすぎて泣いちゃうよ。この部分はカメラのアングルもカット割りも最高すぎて泣いてしまいます。アイナの顔面に寄っていくアングル→大声で歌う会場の客→再びアイナのアップ(寄りすぎて目元以外がブレてるのも最高)→ステージ引きの画。たまらんな。ここでもアイナは会場中を見渡すように歌っていて、なんかもうそれだけで充分な気持ちになっちゃうんだよなぁ。何がこんなにも胸を打つのか。誰か教えてくれよ……。

 

▼仮面を被った女優(4分59秒頃)

熱演する女優リンリン

女優です、ホンモノの女優がいます。この瞬間のリンリンがガチで女優すぎて脳ミソ溶けた。こんなに美しいライブ映像を初めて見た。これがノンフィクションだっていうんだから『事実は小説より奇なり』なんてコトワザも生まれる訳です(?)。どんな素晴らしい映画にだってこんなに美しいシーンはなかなか出てこないと思う。それぐらいに、この瞬間のリンリンの美しさは神がかっている。わたしが月影千草なら白目になって顔にタテ線入ってる。とにかく見てくれよ。話はそれからだ。

 

▼21世紀最高の踏み込み(5分4秒頃)

サビに向かって踏み込むセントチヒロ・チッチ

サビに向かって踏み込むセントチヒロ・チッチ

今回の記事で挙げてるどのシーンよりも『分かってもらえないだろうけど分かってほしい』度がぶっちぎりNo.1の瞬間。『オーケストラ』ではアイナからセントチヒロ・チッチへと歌唱担当がバトンタッチするのがどのサビにも共通しており、そのバトンタッチの瞬間こそが個人的アゲアゲポイントである。そして、そのポイントを映像として完ぺきに残せているのがこの瞬間。ステージ後方からセンターに駆け出してきて〈やがて訪れたよね〉と歌い出すこの瞬間、右脚(観客側から見ると左脚)で力強く踏み込むセントチヒロ・チッチが大好き過ぎるのだけど誰か分かってくれる人いますか?たった一歩でこんなにブチ上がる踏み込み、わたしは見たことない。たった一歩でこんなに人の心を動かせるものなのかよ、すごいよチヒロさん。

 

▼ギャップ萌えの境地(5分47秒頃)

かわいいBiSH

ここまでずーっと強く美しい姿ばかり見せてきたのに最後の最後でこのポーズ。あまりにもカワイイが過ぎる。100点だよ……。

 

 

はぁ。いくつもの最高ポイントを文章にしてきたけれど、ぜんぜん伝えきれていない。やっぱり映像の素晴らしさを文章にするのってめちゃくちゃ難しいことである。

とにかく最初から最後まで『最高』のオンパレード。「カッコいい」「美しい」「強い」「かわいい」ポイントが引っ切り無しに登場するので感情があっという間に渋滞を起こす。何度見ても見切れないくらい見どころだらけのライブ映像。たった6分12秒で『BiSH』というアイドルが歩んできた日々に想いを馳せることができるだなんて……。ライブ映像とは思えないほどの充実感。

わたしは彼女たちの歩んできた日々を全く知らないけれど、それなのにこの6分12秒に多くのストーリーを感じてしまう。すごいアイドルだよ、BiSH。

 

ありがとう、BiSH。7月にリリースされるベストアルバムぜったい買うよ。楽しみにしています。

 

最後に。大阪城ホール公演のパフォーマンスを100倍楽しむためにも日比谷野音でのライブ映像を履修してほしい。

特に、この映像に関してはコメント欄も必読だ。コメント欄を読んで、このステージにまつわる素敵エピソードを理解した上で改めて日比谷野音でのライブ映像を見たとき、4分34秒頃にあなたの涙腺は間違いなく崩壊するだろう。

 

そして最後にもう1回この映像を見てくれ。彼女たちの成長を感じてくれ。

 

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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