楽しいことがあり過ぎる

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健康な体があればいい

『卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)』の術後1年が経った。

ようやく梅雨が明けた。
今年はコロナ禍でどうにもこうにも季節感がわかない。Googleフォトが過去の写真を教えてくれるたびに(過去にアップロードした写真を勝手に収集してInstagramのストーリー機能のように表示してくれる)、それらを見て「あぁ、去年の今頃は……」なんて思い出に浸ったりしている。昨年も一昨年もそれより前も、たいていの場合、今頃の時期は夏フェスの写真がまとめられていて、そのたびに脱力感に襲われる。今年は何も楽しみがない。本当に。ふいに「なんかおもしろいことないかなぁ」と呟いてしまったときには、さすがに三十路を過ぎてこんな心の声が漏れ出るとはと少し笑ってしまった。
とにかく日々を淡々と過ごしていきましょうね、皆さん!

 

さて、こんな弱小ブログですが、ありがたいことに時たま読者の方からコメントを頂くことがある。
今までのエントリーで特に多くのコメントを頂いたのは去年の『卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)』の摘出手術を受けた。である。
手術をしてから1年が経ち、もしかしたら誰かの助けになるかもしれないのでじぶんなりにその後のアレコレを書いておこうと思いました。
あくまで個人の術後の経過やそれにまつわる感想であることをご承知ください。

 

・日常生活について
手術前と比べて一番の変化は毎日の服薬である。術後から子宮内膜症の再発と子宮筋腫の悪化防止のために低用量ピルを服用している。服薬期間21日+休薬期間7日の28日間を1区間として、ひたすら薬を飲み続けている。
当初は超低用量ピルを服用していたが、軽度の不正出血があり(詳細は後述)、担当医と相談の結果、昨年末から低用量ピルへと切り替えた。平日は朝食後(だいたい朝の7時頃)に服用しているが、休日となると起床時間にバラつきが出てきてしまい、夕方になって「あ、飲み忘れていた!」なんてハッとすることがたびたびあった。ここ最近は休日でも8〜9時頃に一時起床して服用、その後、二度寝というかたちに落ち着いている。ほんとうは毎日同じ時間に飲むことがベストらしいが、果たして医療における『同じ時間』の定義とはどの程度厳格であるべきなのか。じぶんなりにいろいろと調べて「まぁ2時間くらいの誤差はアリだな」という結論に落ち着いた。根拠はないです。毎日のことなので、それくらいのゆるさは許してくれ、と誰かに言い訳しながら習慣化を図っている日々。

 

・低用量ピルと不正出血について

術後、最初の月経から超低用量ピル(ULD)を服用していた。具体的には術後はじめての月経開始後、2・3日目から飲み始めるものだ。

服用開始後数ヶ月は月経予定日の1週間前くらいに月経終わりのような軽めの出血がありその状態が2〜3日継続、やや落ち着いてほぼ予定日通りに通常の月経が始まる(だいたい5日間〜1週間で終わる)という状態を繰り返していた。低用量ピルの服用を開始すると、体が薬に順応するまでは月経不順が起こることも多いらしいので気にせず飲み続けていたのだが、症状が3ヶ月以上続いたこともあり、担当医と相談のうえ超低用量ピルから低用量ピル(LD)へと切り替えた。そちらも少し不正出血があったりしたが、少しずつ量は減っており、最近は月経開始予定日の1週間前におりものに少し経血が混ざる程度(おりものシートで対応可能レベル)という感じまで落ち着いた。担当医に相談したところ、そこまで気になるレベルの不正出血ではないのでこのまま続けよう、ということになった。まだまだよく分からないけど、わりとあっけらかんとした性分ということもあり、「まぁそんなもんかな」と受け入れている。

病気になるまで生理不順や重度の生理痛などとは無縁の生活だったので、そこらへんの知識に関しても無頓着に生きてきたし、かかりつけの婦人科すらなかった人間なので少しずつ学びながら前進している感じである。

 

・低用量ピル服用による体調面の変化について

低用量ピルを飲み始めてからの体調的な変化も特に目立ったものはなく、もしかしたら以前より少し平熱が高くなったかしら?程度のものである。とはいえ、そもそも健康な状態での体温を毎日測っていた訳でもないので、コロナ禍において毎朝の検温が日常となり「あれ、わたしの平熱ってこんなに高かったのか」と感じた、くらいのフワッとしたものだ。以前(手術前)までは平熱を36.3度くらいだと自認していたけれど、ここ最近は36.8度前後であることが多い。あとはとにかく意識して水分を摂るようにしている。低用量ピルの副作用に血栓症があり、とにかくそれにビビりまくっているのです。血栓症こわいよぉ。

それ以外に特筆すべき変化はないかな。もとからそこまで重い生理痛に悩まされていたわけではないので「低用量ピルの服用によって生理痛が軽くなった!」といった感想は持ちようがない気もします。

 

・術後の傷や痛みについて

傷跡に関しては意識して探さないと分からないのでは?レベルまで薄くなっている。おへそ下の傷だけは他より少し目立つかな?程度。

あとは手術によりダメージを受けた箇所が明確に意識できるようになった。これはなかなか他者には伝えることがむずかしい感覚かもしれないが、いまだに左右の卵巣あたりに空気が溜まったりする感覚がときどきある。そして、その空気が抜けるときに若干の音が鳴る感覚もする。お腹が鳴るような感覚が卵巣あたりで起こる、みたいな感じ。ちょっと不思議な感覚です。そして音が大きく鳴ってしまうと恥ずかしくもある。

そういえば術後数ヶ月は下腹部に若干のしびれが残っていて感覚が麻痺している状態が続いていたのだけれど、そしてそれがなかなか改善しないので「これは一生治らないのではないか」と不安に思ったりもしていたけれど、いま、確かめてみたらそれもほぼなくなっていることに気づいた。つねったらちゃんと感じる!やはり手術の程度は軽かったとはいえ、体内の臓器を弄ることには変わりないので回復にはそれなりに時間が必要なのかもしれない。

あとは、筋トレ(腹筋など)をするとあからさまに手術箇所への負担を感じるようになった。筋肉痛の軽いバージョンが卵巣で起こる、みたいな。これはもう確かめようがないのだけど、とにかく卵巣(あくまで感覚としての卵巣)周辺で起こる感覚の変化に過敏になった気がする。じぶんの体なのに少し不思議。

 

とまぁこんな感じで、日常生活で不都合なことはほぼないです。薬を飲む、というタスクが追加されたくらいかな。あとは数ヶ月に一度の通院がめんどうだなぁ……くらいのものである。

 

最近よく思うことは「今年じゃなくてよかったなぁ」ということだ。昨年のうちに爆発してくれてよかったぜ、我が卵巣嚢腫。お薬とも病気ともまだまだ長い付き合いになりそうだけど、うまく付き合っていきたい。

 

おわり。

 

▼手術に関する記事はこちら

『卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)』の手術を受けるために入院するまでのこと。 

『卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)』の摘出手術を受けた。

 

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