楽しいことがあり過ぎる

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健康な体があればいい

Mr.Children『永遠』感想

永遠

 

Mr.Childrenの新曲『永遠』がリリースされた。
この曲はNetflix映画『桜のような僕の恋人』の主題歌として、7年ぶりに小林武史プロデュースのもとで制作されたらしい。

タイアップの報せを耳にしてYouTubeで映画の予告を見たときは「また悲恋系映画のタイアップ、そしてバラードなのか……」とややテンションが下がってしまった自分もいた。こう言っちゃなんだがミスチルは悲恋系作品とのタイアップが多い、気がする。数えたわけでもないのであくまでわたしの肌感覚だが。ゴリゴリのロックを歌うミスチルを愛する身としてはやや物足りなさを感じてしまうのも正直な気持ちなのだ。ところが実際に楽曲を耳にして、歌詞に目を通した瞬間に「なんこれ凄い!!!!」とテンションぶち上がってしまったので、こうしてめちゃくちゃ久しぶりにブログを書いています。もう桜が咲く季節になるというのに2022年最初のエントリーだよ!

 

この曲、何が最高って歌詞ですよ、歌詞。
最初から最後まで記憶の中にだけ残り続ける〈君〉への想いを吐露する歌詞が最高。
『ネチっこい恋愛ソングを書かせたら桜井和寿の右に出る者はいない』と常々思っているが、この曲はそんな桜井和寿が堪能できる素晴らしい表現が満載だ。あまりにも自分の思う作詞家 桜井和寿像にピッタリすぎて「桜井和寿じゃん!!!!」と喜びのあまりニヤニヤしてしまった。それくらいに桜井和寿が最高に桜井和寿です。

中でもピカイチの部分がこちら

 

時は行き過ぎる
そこになんらかの意味を人は見出そうとするけど冗談が過ぎる
たとえ神様であっても死ぬまで許さない

 

おいおい、すごいな。神様に呪いの言葉贈っちゃったよ。
こう言っちゃなんだが50歳過ぎた男性がこんな歌詞書いてくれるんだ!ありがとう!と感動し何故か感謝の思いが溢れました。めっちゃ良い。神様を死ぬまで許さないって書ける桜井和寿めっちゃ良い、好き。こんな呪いの歌詞を美しいメロディに乗せて歌っちゃうんだもん、ニクいね!!
とにかくこの部分の歌詞があるだけで、この楽曲全体の暗部に磨きがかかり一気に輝きを持った。悲しい、さびしい、辛い、忘れられない……だけで終わらずに他者への呪いを転調部分に封じ込めるのがめちゃくちゃ桜井さんっぽい。一見すると泣かせる系悲恋ソングに、こういう人間の感情のエグみみたいなものをしっかり練り込ませるのが本当にうまい、桜井和寿って人は。
この部分でわたしは一気に「サイコーーーーー!!!!!」とブチ上がりました。
バラード聴いてこんな感情の揺さぶられ方をするのは珍しい。『永遠』を聴いたオタクの皆様が「泣ける」「泣いた」と感想を述べるなかでひとりニヤニヤしながら「桜井和寿サイコーーー!!!!」と歓喜していた。泣くどころかうれしさで笑顔を浮かべていたよ。同じようにニヤニヤしてしまったオタクの皆さん、仲間がここにいます。

さらに言えば『永遠』ってタイトルの楽曲の最後が〈君は僕の中の永遠〉で終わるのも妙に感心した。こんなにド直球な歌詞で〆るのか君は。さすが桜井和寿、正攻法で攻める強さを持っている。もうお手上げだ……。そりゃ『誰よりも音楽を愛する天才』って自称するだけある。こんなに他者を黙らせる自称をオレは知らないぜ。


あとやっぱりわたしは小林武史プロデュースのMr.Childrenにめっぽう弱いんだと改めて実感しました。

 

 

Mr.Childrenの新譜を聴くたびに毎回思っているがやっぱりMr.Childrenは良い。
いつまで経ってもこちらの感情を揺さぶる作品を提供してくれる。願わくばこれからも健康に楽しく制作活動を続けてほしい。

 

来月からは久しぶりにツアーが始まる。
コロナ禍となって以降ドームクラスのライブに足を運ぶのは初めてなのでどんな感じなのだろうか、と少々気がかりだ。でも今まで何百回と聴いてきた彼らの楽曲を久しぶりに全身で感じることができるのだ!と思うと、とても楽しみである。今はまだ実感が湧かないけれど。
願わくば『エソラ』を歌ってくれ。わたしにとってMr.Childrenのライブに行くということは『エソラ』を聴きに行くこととほぼ同義なので。頼みますよミスチル

 

あとは日産スタジアム公演のチケットの抽選受付はこれからなので無事に当選できるように徳を積みます。大好きな日産で大好きなミスチルを聴くのだ!

 

おわり。

 

▼今までに書いたMr.Children関連のブログはこちら。

Mr.Children『SOUNDTRACKS』全10曲感想

Mr.Children 『重力と呼吸』全10曲感想

 

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