楽しいことがあり過ぎる

楽しいことがあり過ぎる

世の中には、楽しいことがまだまだたくさんあるみたいですよ。

高校生のわたしよ、今すぐ「BANANA FISH」を読むのです……

お題「高校生の自分に読ませたい本」

ネタがないのでお題から失礼します。

 

ちょっと前に「あーーーーこれは多感な時期に出会いたかった!!!」って読後に激しく後悔した作品と出会いまして。つい最近、深夜アニメ化が発表されたあの作品。

  

そう。BANANA FISHです。

bananafish.tv

natalie.mu

 

 

BANANA FISH」を未読の方は、以下、ネタバレありますのでご注意ください。

 

 

 

昔から作品名は知っていたけど、なぜか読まずにいました。

ところがある日友人から激推しされ、さらに文庫版を貸していただけることになり、今年の夏の終わりに一気に読みました。

 

感想としては「これは名作って言われるだけのことはあるわ(涙声)」でした。めっちゃ泣いたし凄まじく疲れた。映画でも小説でも漫画でも、感情に大きく働きかけてくるような超大作*1を見た後ってテンションが振り切ってしまってとてつもなく疲れてしまう、あの感じです。

 

ここからは当時のエピソードを書いてみようと思います。

 

うわさに聞く名作を嬉々として読み進めていたわたしでしたが、ここでひとつの悲劇が…。友人から借りた「BANANA FISH」の文庫版には巻末に著名人からのエッセイが掲載されています。ご存知の方も多いかもしれませんが、この巻末エッセイがまぁネタバレのオンパレードだったりするのです。

それを知らずにいたわたし……えぇ、早々にネタバレ踏みました。

しかもこれがネタバレ中のネタバレ。大オチもいいところですよ。

 

なんてったってアッシュが死ぬことを早々に知ってしまったんだもんねーーーー(悲劇)

 

 

何が悲しくてヒーローが(あくまでわたしの中でのポジションの話)死ぬって分かっているマンガを読み進めなくてはいけないのか……あぁ、頼むから巻末文を寄稿する人はネタバレしないでくれよな。いや、もしネタバレ含む場合はどこかしらに「ネタバレあります」って注意喚起さえしてくれれば僕は怒らないよベイビィ。ちょっとばかりの優しさで世界は笑顔で包まれたはずなのにベイビィ……

 

そんな感じで早々にネタバレ大爆死を遂げつつも、最後まで一気に読み終えました。いやぁ泣いた泣いた!!「この人、最後は死ぬんだよな…」って分かってても最後はギャンギャンに泣きました。もちろん本作の後日談となる「光の庭」も読みまして、その美しい最後にも「うぅ…アッシュ、美しい……」ってメソメソ泣きました。

 

結末知っててこんなこと言うのは感想を語るうえで一番卑怯だって分かっているけど言いますね。これ、アッシュが死ぬ以外に話の落とし所として、これ以上の終わり方ってないんだろうなと思いました。だってアッシュも英二も幸せになれる結末なんて、そんなの美しくなくない?これはもうアッシュの死という形でしか美しく終われない作品ではないか?と思うわけです。まぁだからこそ「それダメじゃん、そんなことするのは卑怯じゃん。アッシュが死ぬとか卑怯じゃん(涙声)」って話かもしれませんが…

美人薄命って言うのでしょうか。物語の中でも常に周りの人々を魅了し、そんな彼に読者も魅了されまくって、それなのに最後はあっけなく死んでしまう……あまりにもパーフェクトだ……。アッシュの美しさと反比例するように悪の組織は本当にクソ集団だし、アッシュを取り巻く環境も「マジでこれ救いがないじゃん!!!?」って頭抱えたくなるようなヘビーさなので、読後の疲労感ハンパなかったです。

本作を読む際の心得みたいなものを事前に友人から聞かされていたので、土日の休みをまるまる費やして読破したのですが、これ、軽い気持ちで平日の就寝前に読み始めたりしなくて良かった。本当に良かった。寝る前に読み始めでもしたら、まんまと続きが気になって寝るに寝られず完徹で次の日の仕事に向かう、みたいな地獄を見るところでした…あぶないあぶない。

 

読み終えてワンワン泣いて、少し落ち着いてからオタクらしく様々な考察サイトを読み漁って作品への理解を深めたりしていたのですが、ネット民の中にもアッシュに在りし日のリバー・フェニックスを重ねている方が本当に多くて。「だよねだよね、やっぱりあれはリバー・フェニックスだよね」って嬉しくなりました。ほんっとアッシュの作画、はじめと最後で変わりすぎだろ!?!!?ってツッコミも最もなのですが、わたしとしては見目麗しいアッシュが大好きなのでとても良いと思います。美しいアッシュ、最高だな……

リバー・フェニックスも若くして亡くなってしまっているので、それも含めてまんまアッシュやんけって感じですね。ぜっっっっっったいにないと思うけど、もし本作をリバー・フェニックス以外で実写化するとかって話が出たら本当に戦争起きるから、界隈の皆さんは何卒アニメ化でとどめておいてくださいね…というか、アニメ化でさえ各所ではすでに叩かれまくっているもんな……

携わるスタッフの面々から「腐女子ホイホイやんけ!」ってツッコミにはさすがに笑いました。わたしはアニメ制作の方々にあまり詳しくないのですが、たしかにスタッフの方々が携わってきた代表作をチョロっと見たら「これは……」って感じでした。アニメ化に当たって、あのそこはかとなく漂う界隈の雰囲気はどういった感じに表現されるのか……「BANANA FISHはハードボイルド漫画だ!」という読者の皆さんの機嫌を損ねるような結果にならないといいなぁ…とか、めっちゃ外野から静かに願ったりもしています。すべて懸念で終わっておくれ。

 

BANANA FISH」には、アメリカのちょっと危ないけどカッコいい!みたいな雰囲気が詰まりまくっていると思います。いや知らんけど…。わたしアメリカ行ったことないし。でもでも、作中の描写で「あ~~~~、これは正しくわたしが憧れているカッコいいアメリカ!!!スーパークールなアメリカ!!!」て何度も痺れました。

あとはやっぱり男同士の友情ですかね…ああいった類の男の友情って、ぜったいに女には分からないじゃないですか。というか、わたし自身が男同士の友情への憧れが強すぎて、ああいった類のエピソードを妙に「聖域」のように見てしまうところがあるので、そういった面でも非常に痺れました。ダメなんだよね、男の友情系。口に出さない絆みたいな…そんな絆があるのかないのかも分からないけど、だからこそ余計に憧れてしまう。そして恐らく、その憧れはこれからもあらゆる分野において捨てきれないままにいるんだろうな…。 わたしが妙に「バンド音楽」に惹かれてしまうのも、そういった面で幻想を抱いているせいもあるかもしれません。当人にとっては迷惑な話だ……

 

 

この作品、できれば高校生時代に出会いたかったなぁって強く思います。

大人になった今でもじゅうぶんにすばらしい作品だと思ったし、読後の絶望感が凄まじくて少しのあいだ放心状態だったのですが、これを多感な高校生時代に読んでたらマジで何日間も引き摺るような心理ダメージ負っていたような気がします。とは言え、そういった作品に出会える機会もそんなに多くはないので、いっそのことダメージ受けるだけ受けてみたかったなぁ、と思ったり。高校生時代に読んで、20代でも読んで、30代で読んで……といった感じで、各世代で読んでいったら感じ取れる部分や感情が動かされる部分も変わってきたかもなぁって思います。そういった作品ってあんまりないと思うので、そういった意味では非常にもったいないことをしたなぁ……

 

つい先日、矢沢あいブームが再燃して「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「Paradise Kiss」を一気に読み返して、やっぱり学生時代と同じ部分で感動したりもすれば、まったくなんとも思っていなかった部分でグッときたりもしたので、そういった作品との出会いは大切にしていきたいものです。

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

参加しています→【アラサーOL】ブログ人気ランキングはこちら。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加 

 

pantomochi.hatenablog.com

 

Banana fish (1) (小学館文庫)

Banana fish (1) (小学館文庫)

 
Banana fish another story (小学館文庫)

Banana fish another story (小学館文庫)

 

*1:世間の評価に関わらず、あくまでわたしにとっての超大作