楽しいことがあり過ぎる

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世の中には、楽しいことがまだまだたくさんあるみたいですよ。

The Birthdayのライブを初めて観た_『マグロック2018』感想

マグロック2018

今年の夏前にチバユウスケというアーティストに出会い、あっという間にその魅力の虜になって早数ヶ月……。

 

▼それらの日々についてはこちらをご覧ください。

日記_転職・ap bank fes・ミッシェルのこととか

日記_在宅夏フェスとかカメ止めとかチバユウスケとか

 

そんなチバがフロントマンを務めるThe Birthdayのツアーが今月から始まる。幸いなことにツアーファイナルとなる中野サンプラザ公演のチケットをゲットしたので、それはそれは浮かれまくりで日々を過ごしていたのだが、ふと思った。果たしていきなりワンマンであの憧れのチバユウスケを目の当たりにして大丈夫だろうか……と。

「大丈夫だろうか……」とは、何がどう「大丈夫だろうか……」と不安に思ったのかというとそれはもう自分でもよく分からない。とにかく「大丈夫だろうか……」と思ったのです。もしかしたら自己防衛的な本能が働いたのかもしれません。

 

あとは単純に先述のツアーファイナルがある11月まで待てない、というのも理由のひとつだった。ここ数年は『何ごとにも終わりがある』ということや『ある日突然終わりが来ることもある』ということを実感する出来事がほんとうに多い。それはエンタメの世界でも同じである。今日、今この瞬間に愛しているバンドが明日も必ず音楽を奏で続けているかどうかなんて誰にも分からない。だからこそ、観たいライブや聴きたい音楽があれば、可能な限り足を運ぼうと思いながらここ数年は狂ったようにライブに行きまくった。

 

The Birthdayは今年の夏、あちこちのフェスに出演していた。幸運なことに今年はフジロックが生配信され、わたしも彼らのフジロックでの演奏をオンタイムで観ることができた。それは想像どおりにめちゃくちゃにカッコ良く、あまりのカッコ良さに笑っちゃうくらいカッコ良かった。そして思った。「もういっそのこと彼らが出演するフェスに行っちゃえばいいのでは?」と。

思い立ったが吉日。さっそく今からでもチケットが手に入るイベントをネットで検索した。その時点で公演前だったのが『AIR JAM』『たとえばボクらが踊ったら』『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018』そして『マグロック2018』だった。

グロック静岡県清水市で開催される。静岡ならば日帰りで行ける。しかもチケット代は7500円(ドリンク代500円別途)となんともお手頃であった。

そんなこんなで公演日1週間前にチケットを確保し、行きの新幹線を手配し、台風の心配やらなんやらありつつ当日を迎えたわけである。

 

 

・初めての『The Birthday』、初めての『チバユウスケ

それはもうめちゃくちゃにカッコ良かった。ライブ中は終始「カッコいい」と呟いていた気がする。一挙手一投足どの瞬間も見落としてはいけない!というぐらいにわたしの視線は終始チバユウスケのみに注がれていた。それぐらいに圧倒的だった。

 

当日のセットリストです(ネットで拾ってきた)。いい加減セトリぐらいは覚えていられるようになりたい。

The Birthday セットリスト@2018.10.7 マグロック

01.くそったれの世界

02.THE ANSWER

03.LOVE GOD HAND

04.カレンダーガール

05.24時

06.LOVE SHOT

07.なぜか今日は

Ec.ローリン

 

今年の夏フェスでは一曲目に『くそったれの世界』を歌うのが定番化していたので、もちろん今回のマグロックでもそうなのだろうと思い、心の準備はできていたつもりだった。「つもりだった」と書いたのは、結局、その瞬間、心の準備などまったく意味のないものだというくらいチバユウスケの存在に圧倒されてしまったからだ。マジで本当に心の準備ってなんだよ、というくらい何も準備できていなかった。

 

ここで『くそったれの世界』という作品をご存じない方にはこのMVを見てほしい。

 

 

そう。『くっそたれの世界』はチバユウスケのアカペラ始まりの曲なのだ。

考えてみてほしい。自分が大好きなアーティストの歌声を初めて生で聴く日。それが、他の何の音に重なることもなく耳に届くのだ。なんて贅沢なことだろう(おまけに歌い出しの歌詞が《とんでもない歌が 鳴り響く予感がする》なのも最高すぎる)。ここ最近、通勤のお供はチバユウスケ一色のわたしである(今週は『重力と呼吸』も同じくらい聴いてるけど)。毎朝、毎晩、毎日、それはもうオーバーでも何でもなくここ最近一番耳にしている歌声は間違いなくチバユウスケの歌声だ。それがいま、ダイレクトに耳に届いているのだ。こんなにも幸せな『初体験』はそうそうない。しかもその人物は、いま、目の前に立っている。そうなのだ、なんと幸運なことに、当日その瞬間をわたしは最前列で迎えていた。

もう一度、書こう。わたしはThe Birthdayのライブを最前列で目撃したのだ。ヤバいだろ。最前列だぞ。ライブに行ったことがある人なら必ず一度は夢見るであろう「いつか自分も最前列で推しのライブを観てみたい」という想いがまさか突然叶う日がくるなんて……。 

わたしは彼らの演奏中、ほぼ、チバユウスケとドラムのクハラカズユキを観ていた記憶しかないのだけど、いま、冷静に思い返してみて気がついた。自分の視界にはチバとクハラしか収まりきらなかったのではなかろうか、と。最前列であるがゆえに、視界がギターのフジイケンジやベースのヒライハルキまで収められずにいたのかもしれない。

 

だからもう、チバがステージに登場してギターに潤滑剤スプレーしてるところとか、ピックを投げ捨てるさまとか、あの独特のステップで踊っているときの足の動きとか身のこなし方とか、マイクのケーブルの捌き方とか…etc。とにかく彼の動作のすべてがはっきりくっきり見えたのだ。そしてクハラカズユキのカウントを取る声も、マイクを通していないその声も、ハッキリくっきり聴こえたのだ。フジイケンジがギターソロを弾いているときに俯きながらも「ニヤリ」とするチバの笑顔が見えたりもしたのだ。

あーーーーーーーーーやばい!!!!!語彙力の喪失とはまさに今だ。見て、聴いたものをただそのまま文字にすることしかできない。それに対しての自分の感情を端的に表す語彙がわたしにはまったくない。「ヤバい」としか吐き出せない。とにかくそれくらいに圧倒的だった。頭の悪い感想になってしまうが、ほんとうに、チバユウスケは存在そのものが『とてつもなくロック』であった。「じゃあロックって何ですか?」と聞かれたら、それはわたしにもよく分からないのだけど、それでもチバユウスケがめちゃくちゃにロックである、ということは自信を持って言える。彼を指して「あれがロックです」と言われれば「たしかにそうですね」と納得させることができるほどに彼は存在そのものが『とてつもなくロック』だった。

『カレンダーガール』を気持ちよさそうに歌う穏やかなチバも、『24時』を鋭利な刃物のような雰囲気をまとって歌うチバも、『LOVE SHOT』の《Rumble Rumble Rumble Rumble Cowgirl》部分を巻き舌ぎみに歌うチバも、そのどれもが今まで何度も画面越しに見てきたチバユウスケだった。思い描いていたとおりのロッカー・チバユウスケそのものだった。すごい。こんなにも思い描いていたとおりのそのまんまだったなんて……。理想的なロッカーじゃないか。

 

実は、その日、The Birthdayの前にいくつかのバンドの演奏を見ていて思ったことがある。The Birthday以外のバンドはおそらく20代から30代前半の方が大半を占めていたと思うのだけど、彼らの多くはそのアツい想いを演奏はもちろんMCというかたちでもわたしたち観客に届けてくれていた。わたしは、大変申し訳無いのだけど、今回のマグロックに出演したバンドにはそれほど詳しくなく、どのバンドも(The Birthday含め)今回初めてライブを観るという状態であった。そんな感じだったので、1発めのキュウソネコカミ(キョネンオオトリ名義での出演であったが)以外には音源もまともに聴いたことがなかった。なので彼らの演奏には新鮮な感動や刺激を覚える一方、「MCめちゃくちゃしゃべるんだな」と思った。いや、言っても、わたしが普段から頻繁に足を運んでいるMr.ChildrenBUMP OF CHICKENもそこそこMCが多いバンドなのかもしれないけど、彼らのライブに行ってるときってやっぱり自分自身もいちファンが故にいろいろと盲目じゃないですか。当事者的な立ち位置というか。でも、今回のように、楽曲を聴くのもパフォーマンスを目にするのもほぼ初めて、みたいな場にいると、良くも悪くも一歩引いた目線で感想を抱きがちになるわけだ。そういった中で「きっとこのMCのアツさが若者の共感を呼んでいるのだろうな」とか「このバンドのガチ勢だったら号泣してるのかな」とか考えてしまうわけだ。で、気づいた。そういえばチバはその手のMCを一切しないな、と。でもまぁチバは先日50歳になったし、そういうアツさみたいなものを表現する年齢はとうの昔に過ぎたのか、というとそうでもない。わたしが知る限り、チバはミッシェルの頃からその手の想いや主張みたいなものをMCで語るということをほぼしていないのだ。もしかしたら「カッコイイ曲ができたから聴いてくれ!」ぐらいのことは言っていたかもしれないが、その曲にどんな想いを込めたとかそういった類の主張はほぼしていないアーティストではなかろうか、と。それどころか、インタビューなんかでその手の話題を振られても「そう思った」とか「その時そう感じた」とか、明確な答えを出すことから敢えて避けている感もある。先日出演した音楽番組でも新曲について「歌詞を見れば言いたいことは書いてある」的なことを言っていたし……。

MCで想いを観客に伝えることがいいとか悪いとかそういう話ではなく、楽曲に込めた想いや主張を特に何も語りはしないチバユウスケも、わたしにとっては存在自体が十分に雄弁であるなぁと思えたのだ。これはもう完全にファンの欲目だろうけど、それぐらいチバユウスケはすべてが圧倒的だった。根っからのロッカー過ぎた。

そんなことを頭のすみっこで考えながら相変わらず「カッコいい」と思わず呟いたり、コール&レスポンスに応えたり、後ろからめちゃくちゃに押されて「圧死する人ってこれの何十倍の圧力で押されたりしたのだろうか…」とか考えながら『なぜか今日は』でチバが《なぜか今日は殺人なんて起こらない気がする だけど裏側には何かがある気もする でも なんか今日は でも きっと今日は》なんて歌っている姿に、めちゃくちゃ胸を打たれたりしていた。ほんとうに心の底から「平和な毎日がいいよなぁ……」と思った。

 

あっという間に7曲を歌い上げ、チバはステージから去っていった。あまりにもあっという間過ぎて「もう終わり!?」と驚いていたら観客からアンコールを求める手拍子が起こった。そうか、トリだとアンコールというものが期待できるのか!!!

拍手が続くことほんの数分、クハラカズユキがふたたび登場。登場するやいなや、ハチャメチャにカッコいいドラムソロを披露している。なにこれカッコいい!!!!!超カッコ良い!!!!!それに続くかたちでほかメンバーも再登場。案の定チバは缶ビールを片手に持っていた。

アンコール前、チバが一言何かを言って、それがめちゃくちゃにカッコ良かったのだけど、何を言っていたのかすっかり忘れた。たしか、アンコールで演った『ローリン』に絡めたことだったと思う。ニュアンス的にはロックしようぜー!的なことだった気がするけど、何しろすっかり忘れたので当てにならない。でも、そのMCにも「めちゃくちゃロックンロールだ!!!!!」と大いに感動したことだけはハッキリ覚えている。

アンコール中のチバはほんとうに楽しそうに嬉しそうに歌っていた。サビ部分で観客の合唱が起こるとほんとうに嬉しそうにニコニコしていた。その笑顔がとてもステキで「あぁいいなぁ…ほんと最高だな」としみじみ思った。やっぱり自分が好きなアーティストには楽しんで音楽を続けてほしいもんな。

 

以上が、わたしのThe Birthdayのライブ初体験の感想だ。いつにも増して内容がペラッペラだけど、とにかくチバユウスケがとてつもなくカッコ良かったということだけでも伝わっていればいいのだが……

 

余談ですが、The Birthdayは10月10日(水)に新曲『青空』をリリースしますので、どうかそちらもよろしくお願いします。

 

 

 

・マグロックというフェスについての雑感

今回、初めて足を運んだマグロック。そのコンパクトな規模感がとてもいい感じだった。フェスって何をするにもそこそこ歩かなきゃいけないし並ばなきゃいけないし、それが少なからずストレスになっている方も多いだろう。わたしは今までサマソニ1回、ロッキン2回、カウントダウンジャパン1回、ap bank fes数回に参加したことがあり、やっぱりどのフェスでもそれなりにそこそこ歩いたし並んだ。歩いたり並んだりするのが面倒だったり時間のロスを考えたりした結果、せっかくのフェス飯を諦めて同じ場所に数時間立ち続けてお目当てのバンドまでの時間を過ごしたこともある。しかし今回のマグロックに関してはそれらのストレスとはほぼ無縁だった。メインステージ会場は前方ブロック(左右に区分け)と後方ブロック(左右に区分け)の全4ブロックに区分けされていたのだけど、演奏中でさえ前方ブロックが満員で入場制限がかかることはなく、後方ブロックに至ってはマジでちょっとしたかけっこできるんじゃねーかってくらいゆとりありまくりだった。会場を囲うように歩道橋みたいな通路があって2階席と称されて開放されていたのだけど、このエリアがとても良かった。初っ端のキュウソは後方ブロックで観たのだけど、その後はでんぱ組.incまでずーっと2階席から観ていた。この2階席は、高さという距離を気にしなければステージ側まで自由に寄っていけるので、単純に直線距離で言えばかなり演者に近かったのではないだろうか。もちろんステージを上から眺めることになるので視線を遮るものはないし、観客席を俯瞰で観られるのもフェス全体の観客の動きを把握するには大変良かった。自分の目当てのバンドが登場するまでにフェス全体の観客の動きを把握できるってのは有り難いですよね。「なるほど、アーティストの演奏が終わるとともにほぼ◯割の客が一旦前方ブロックからいなくなるんだな」なんてことを把握できると、目当てのバンドを最前列に近いエリアで観られる可能性もググッと上がるもんです。今回The Birthdayを最前で観ることができたのも、この事前の下調べが良い働きをした結果だな、と個人的には思っている。

 

あとはダイブやモッシュを完全にシャットアウトしているというのも、有り難かった。名目上はNG行為にしても、その実、無法地帯みたいなフェスも多いけど、マグロックに関してはガチで禁止事項として徹底しているというのは、常連の皆さんには周知の事実のようで……。わたしは今回ずーっとメイン会場にいたのだけど、サブ会場となったSOUNDSHOWER ark STAGEではダイブするとリストバンドに印を付けられて2回で強制退場(リストバンドを切られる)という措置が取られていたらしい。モッシュもダイブもフェス文化のひとつなんだから、それが嫌ならフェスなんぞ参加するな!という方もいるだろうが、怖いものは怖いし、フェス自体は好きなんじゃい!!!!と思う。フジロックThe Birthdayのライブを観たときもダイブをしている人がチラホラいて「こえぇ……」と思っていたので、そこら辺のルールの徹底は有り難かった。

フェス自体のキャパに関しては興行として成功なのかどうかという点でやや心配になったりもするのだけど、もし、自分が大好きなアーティストを最前列で観たいという欲望を叶えるためなら、マグロックはとてもオススメですよ、と思う。マジで本気になればおそらく最前列に行けるんじゃないかなぁ。最前列は無理でもかなり前方には切り込めるし、近さにこだわらないなら2階席はのんびり観るには打って付けだったから、それもアリだ。飲んだり食べたりしながら視界を邪魔されることなく観られるからね。後方ブロックなんかも、ある程度余裕があるから友達と楽しそうに踊りながら観ている若者もたくさんおりました。

お客さんの層がけっこう若かったし、どちらかというと地元や周辺エリアからの集客がメインなのかなぁ……。交通アクセスも清水駅から無料のシャトルバスが出ていてとても便利だった。並んだのも20分程度だったし。乗車時間10分程度なので、どうしても並ぶのが嫌なら徒歩でも問題なく歩ける距離だろう。

会場は海っぺりだし、後方にはデデーンと富士山が見えるし、ロケーション的にも最高だった。飲食ブースもほぼ並ぶことはなく、キャパがキャパなので人の波に襲われて移動ができないよ!なんて悲劇とも無縁だった。チケット代もお手頃なので、自分が観てみたいなぁ…と思うバンドが2〜3組出るなら来年も行きたいなぁと思う。あれだけコンパクトだと全ての予定がめちゃくちゃ立てやすい。ひとバンド30分という持ち時間はやや短いような気もするけどどうなんだろう……他のフェスもこんな感じだったっけ。

 

出演バンドに関しては、ほぼThe Birthdayのために行ったようなものなので、感想も何もお前が発言するな!って感じなのだけど、以前からライブを観てみたいなぁーと思っていたキュウソがまさかの一発目にBUMPのsailing dayをコピーするという謎展開で初っ端からテンション爆アゲだった。ヤマサキセイヤの笑顔、かわいかったな……。あとは完全初見だったBRADIOというバンドが超ファンキーでめちゃくちゃ良かった。ディスコっぽい感じでめちゃめちゃ踊った。ボーカルの人がアフロなのも、バンドの作り出すサウンドに対する理想的なボーカル像まんまって感じで良かった。GLIM SPANKYもまともに聴いたのは初めてだったのだけど、ボーカルの女性の酒ヤケしたようなしゃがれ声(実際には酒ヤケではないだろうけど)がカッコ良かった。あんな声、憧れるわ……。クールそうなのに笑うとキュートなのもギャップ萌えでした。

 

 

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そういえば『涙がこぼれそう』をめちゃめちゃ楽しみにしていたけど歌わなかったな、という事実を、たったいま思い出しました。冒頭の《電話探した あの娘に聞かなくちゃ 俺さ 今どこ?》あとの、チバによる「今日はお前らと〇〇(地名だったりイベント名だったりが入る)だー!!」という定番の叫びを聞きたかったのになぁ……。

ツアーでは歌ってくれるだろうか……。

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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