楽しいことがあり過ぎる

楽しいことがあり過ぎる

健康な体があればいい

CDJ 18/19(2018.12.28公演)EARTH STAGE 感想

COUNT DOWN JAPAN1819


明けましておめでとうございます。

今年も好きなことについて、好きなように書いていきたいと思っています、どうぞよろしくお願いします。

 

 

ところで、弊社の仕事納めは12/28(金)でした。にも関わらず、入社1年未満の身でありながら、わたしはその日仕事を休みました(もちろん事前に申告したうえで休暇を取得した)。何故かって。そんなもの答えは簡単だ。我が愛すべきバンドことBUMP OF CHICKENの皆さんが幕張メッセで開催された年末恒例の音楽フェス『COUNT DOWN JAPAN 18/19』に出演したからです。

 

ということで、わたしにとってもBUMPが同フェスに出演した2015年以来のCDJ。ライブ当日からはだいぶ経ってしまいましたが、だからといって何も書かずにいたらいつかぜったい後悔することになりそうなので、今さらですが感想を書いておきます。正月休みもたっぷりあって「ブログもできる限りたくさん書くぞー!」と思っていた2018年末のわたしは何処へ……。蓋を開けてみたら結局1本しか書けてねーじゃねーか!!!という自身への反省も含め、半ば、意地の更新です。

 

 

当日のこと。

BUMPの出演はEARTH STAGE(最も収容キャパが大きいステージ)のトリであった。わたしはBUMPの出演が発表されチケットを確保した段階になっても、彼ら以外の出演者をほぼ把握しておらず「当日もBUMPさえ見られればいっか」くらいのゆるゆるテンションで臨むつもりでいた。しかし、いざチケットが手元に届くと「せっかくなんだし出演者くらい見ておいたほうがいいよな……」と考えを改め、サイトをチラッと覗いてみた(ちなみにこちらがタイテになります)。何ということでしょう……。スカパラがいるではないか。スカパラといえば、今年(2018年)のap bank fesで個人的優勝アクトをブッかました最高ブチアゲバンドである。これは観るっきゃない!!!!他にも過ぎ去りし青春時代に『AM11:00』が激ハヤリしたHYや、H.I.SのCMで聴いて以来ちょこっと気になっていた雨のパレード、最近SNSで頻繁に評判を目にするKing Gnuもいる。これはきっちり予定を経てればなかなか充実の1日になるのでは……?

ということで急きょタイムテーブルをやんわり固め(とはいえあくまで「やんわり」)、当日を迎えた。

 

さて、当日の朝である。開演時間である12時前到着を目指し、準備をしながら何気なく『あさイチ』を見ていると、そこには岡崎体育の姿があった。わたしは今期の朝ドラ『まんぷく』を視聴しており、彼に対してもそれなりに好意的な印象を抱いていた。あさイチでの岡崎体育は、華丸大吉の2人や、一緒にゲスト出演していた大谷亮平とにこやかに談笑し、とても感じのいい青年であった。「岡崎体育、いいヤツじゃん」という感想を抱き、幕張エッセへと出発したのであった。

 

予定通り、12時前に会場に到着。クロークに荷物を預け、何だかんだ12時を過ぎてしまったが特に焦ることもなくフェス会場へと向かう。基本的に「BUMPさえ観られればあとはまぁ……臨機応変に!」という心持ちでいたため、各ステージの出演者に関してもぼんやりとしか覚えていない。「たしか一発目にHYが出演するんだよな……今からでも最後20分くらいは観られるかも」と思い、EARTH STAGEへと歩を進めた。お気づきだろうか……。すでにわたしはその日ひとつめのミスを犯していた。HYが出演するのはEARTH STAGEではない。EARTH STAGEとは正反対に位置するGARAXY STAGEである。わたしがそのことに気付いたのはEARTH STAGEに到着し、欅坂46の姿を目にした時だった(遅い)。間違いに気付いたわたしは、即座にEARTHからGALAXYへと移動しようと通路に戻った。しかし、時すでに遅し。彼らの出演時間は残り10分くらい。今から向かっても多分ギリギリ間に合わない。その瞬間、わたしのヤル気は一気に0になった。

 

あぁ、面倒くさい。全てが面倒くさくなってしまった。

 

しばし途方に暮れ、そのまま目的もなく通路をウロウロし、過去のCDJ出演者によるサイン入りフラッグを見るなどして十数分を過ごした。『CDJ15/16』出演時のBUMPのサインのお蔭で少しばかりヤル気を回復することができ、改めてタイムテーブルを確認する。そこには『岡崎体育』の文字があった。そうなのだ、今朝、あさイチに出演していた岡崎体育は、どうやらその足で幕張メッセに来ていたのだった。それならここは岡崎体育を観に行こう!と一気にテンションを持ち直し、先ほど後にしたばかりのEARTH STAGEへと戻ることにした。こうしてようやくわたしの『COUNT DOWN JAPAN 18/19』が幕を開けたのであった。

 

ちなみにここまでは前フリであり、ここからが今回のエントリーの本題です(相変わらず本題への導入が長い)。ここからは例によって、当日観たアーティストについて感想を書いていこうと思う。

 

・岡崎 体育

わたしの『岡崎体育』に関する知識は、今でも実家に住んでいることと、2019年の体育の日にさいたまスーパーアリーナでの公演が決定しているということぐらいであった。彼の楽曲に関しては、何となく聴いたことがあるかなぁ……程度のもので、1曲まるまる耳にしたことはない。彼はときどきBUMPに関してのツイートをしているので、きっとBUMPファンなのであろう。それだけで彼への好感度は3割増しだ。

リハに登場した岡崎体育は、いきなりBUMPの『天体観測』を歌い、それどころかサビを客に歌わせ、想像通りの“おもしろい兄ちゃん”といった感じだった。あさイチでの好印象を裏切らない感じの良さ。一気に好感度アップだ。「岡崎体育、わたしは今朝のあさイチも見ましたよ……」と完全に身内的な感情を抱きながらリハを見守った。

本編は軽快なMCを交えてのステージで、ミュージシャンというよりは限りなく芸人寄りのミュージシャンといった感じだった。中でもパペットのてっくんとのデュエットである『FRIENDS』のパフォーマンスはロックフェスとは思えない癒し空間を演出していた。個人的には同曲の〈「おいおい、それは言わないお約束」「はは、いけねっ!言わないお約束」〉部分のてっくんと体育くんとのやりとりは、何度目にしてもほんわかしてしまった。最終的には金の話というオチもあるのだが、それでも何だかとても良かった。同じくてっくんが歌う『キャラクター』という曲も最後の最後にオチがあり大いに笑った。

また、『鴨川等間隔』という曲はわたしが抱いていた岡崎体育のアーティスト像をいい意味で裏切る曲であり、「岡崎体育ってこんな感じの曲も作っていたのか……」と驚いた。ぶっちゃけイロモノアーティストだと思っていたので「申し訳なかった!」と反省した。やっぱり人気のあるものには多面的な魅力があるものなんだなぁ……

彼のさいたまスーパーアリーナ公演へのアツい想いは、以前、彼のブログでも目にしていたので、そのアツさを直に感じたときにはグッときた。

岡崎体育、確かにブサイクだったけどかっこ良かったぞ!!!!

 

 

さて、岡崎体育を観るにあたりEARTH STAGEへ足を踏み入れた訳であるが、リハが始まる前であったこともあり場内はそこまで混雑していなかった。この手のフェスに足を運んだ方ならご存知かもしれないが、実はこれ系のフェスで前方エリアに切り込むことは実はそれほど難しくはない……と、個人的には思っている。

さすがにセンターブロックでの前方エリアはそこそこの気合が必要かもしれないが、左右のブロックであれば前方エリアへも気軽に切り込んでいける。なので、わたしも人々のあいだを進んで、そこそこの前方エリアを確保することができた。「お、案外すんなり前に来てしまったぞ」と、すっかりその気になってしまったわたしは「このまま徐々に進んでいけばBUMPまでに最前に行けるのでは……」と思ってしまった。思ってしまったが最後、その欲望を止めることは難しい。こうして、その日、わたしは19:30からのBUMP OF CHICKEN出演までをEARTH STAGE1本で過ごすと決めたのであった。

 

 

ヤバイTシャツ屋さん

バンド名がインパクト抜群の通称『ヤバT』。以前、たまたま行ったネイルサロンで彼らの楽曲『ハッピーウェディング前ソング』のMVを目にしたことがある。お祭り感あふれる映像も去ることながら、強烈な印象を残したのはその明け透けな歌詞だった。〈入籍してみたらええやん 多分2年以内に別れると心のどこかで思っているけど秘密にしておくね〉。最高過ぎる。もしもわたしが参列した披露宴でこの曲を流されたら、その瞬間、全力でその夫婦の幸せを願ってしまうだろう。ここまでぶっちゃけた歌詞はあまりにも新鮮で、あの時に受けた衝撃は今でもハッキリと覚えている。

さて、そんな彼らのパフォーマンス。めっちゃくちゃに盛り上がってました。ヤバT、めっちゃくちゃに若者に人気があるバンドだった。人気あるんだろうなぁ……とは思っていたけどあんなにも人気があるとは思っていなかったのでビビった。もうすごい、あっちもこっちも客がノリノリにノリまくってる。勢いのあるバンドってこういうことかー!!!!!って思うぐらいに圧倒的に盛り上がっていた。すごいわー……途中、機材トラブルなんかもあってヒヤッとする瞬間もあったけど、そんなの気にならないくらいに盛り上がっていたと思う。オーディエンスを巻き込んで味方にしてるライブだなぁ……と何だか感動してしまった。いやーすごかった。あと紅一点のありぼぼさんが、ステージを縦横無尽に走り回っていて可愛かった。最後に念願の『ハッピーウェディング前ソング』を聴けたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。

 

▼最高の『ハッピーウェディング前ソング』MV

 

 

東京スカパラダイスオーケストラ

最ッッッッ高だったぜスカパラ!!!!!!!!!

もう最初から最後までノリノリで踊り倒した。実はヤバT終わりで幸運にも上手エリアの最前列をゲットでき、遮るものは何もない視界良好状態でスカパラを楽しむという、マジで最高すぎる時間を体験できたのだ。隣りにいらっしゃった女性(わたしと同じボッチでの参加と思われる)はスカパラ目当ての方だったようでノリノリで踊っていらっしゃった。そんな彼女に触発され、こちらもノリノリで楽しむことができた。やはり、ライブでの周りの環境は重要である。そんでもってやっぱり『銀河と迷路』はどうしたって嬉しくなっちゃうよね~。あの曲が主題歌だったドラマが大好きだったんだよ……。そんでもってこれも毎度思うことだけどドラム叩きながらステキ笑顔で歌う茂木さんマジですごい。人間技じゃねーよあんなん。どんな仕組みでどうなっているんだろうか、あの身体。本当にすごい。

あと、これは今回のライブを観て発見したことなのですが、ギターの加藤隆志がハチャメチャにセクシーギタリストであった。汗ダラッダラでギターを弾き狂ってる様が最高にカッコ良かった。あんなん惚れるわ。危険危険。ギターのボディが今までのキャリアを感じさせるような傷み方してるのも個人的には爆アゲポイントだったのだけど、果たして理解されるだろうか。ちょっとダメージ受けてる楽器弾いてるバンドマンってカッコいいよね。

やっぱりスカパラは一度ワンマン行ってみたいと改めて思った。

 

 

Mrs. GREEN APPLE

先述の『ヤバT』に続き「人気あるんだろうなぁ……とは思っていたけどあんなにも人気あるとは思っていなかったのでビビった」シリーズ(長い)。めっちゃくちゃ人気あるんだなぁ……。後ろにいた若者女子がキャーキャー言ってて凄かった。ライトセーバー的な光る棒が何本も立てられたステージは、何やらオッシャレ~な雰囲気で素敵だった。ドラムスの山中綾華が光るドラムスティックを使っていて、それがステージ上に立てられた光る棒と同じオレンジ色の光を放つタイプのやつでチームラボ感が凄かった。

それにしてもボーカルの大森元貴、めちゃくちゃ歌うまかったわー。めちゃくちゃキレイに伸びるハイトーン最高だった。あれだけスーーーーッと高音出たら気持ちいだろうなぁ。彼はきっとマイケル・ジャクソンを歌ったらめちゃくちゃハマると思いますがどうですか?なぜか強くそう思う。彼らのパフォーマンス中もフロア全体が踊りまくってた感ありました。特別興味なくても、そのバンド名を耳にするくらい勢いあるバンドって、当たり前だけどパフォーマンスからも『いま、俺たち勢いありまっせ!!!』感がすごい。説得力があるパフォーマンスだった。これはもうめちゃくちゃ申し訳ないことなのだけど、実は彼らに対して「何だよオシャレぶったバンド名でいけすかねぇ」とか特に理由もなく何となく食わず嫌いで避けてたんだけど、ライブを観て心の底から過去の自分を恥じました。あれはすごいわ。あんな強烈な歌声を生で聴いたら、そりゃスゲーわ!!!ってなるよ。反省反省……。

 

 

スキマスイッチ

わたしの記憶が確かならば、前回参加した『CDJ15/16』ぶりのスキマスイッチ。何度聴いても『全力少年』はブチ上がってしまうなぁ。学生のころ、通学しながら聴きまくった曲なので、人生の応援歌として記憶の深い部分に刻まれている曲。CDJって若いお客さんが多いのに『全力少年』はそんな子たちもめちゃめちゃ盛り上がっていて、昭和生まれのわたくしはそんな会場の雰囲気にもグッときてしまった。世代が変わっても人々の心に何かを残し続ける曲ってあるんだな、みたいな。

あとやっぱり『奏』は強い。あのピアノのイントロが流れ始めた瞬間の、会場全体が「きた!!!」って一瞬息を飲んだように静かになって、そこから一気に場内が拍手に包まれた瞬間は鳥肌ものだった。楽曲の持つパワーを感じた。

途中、ボーカルの大橋さんがテンション上がっちゃってめちゃくちゃハードモードのコール&レスポンスを求めてきたときは「いくら何でもそれは無理だ!!!」と白旗あげそうになった。楽しくなっちゃったんだろうなぁ……。会社の飲み会で羽目を外している上司を見つめるような心境になってしまったのはわたしだけでしょうか。

 

 

BUMP OF CHICKEN

いよいよ大本命登場。スキマスイッチあたりからお客さんの量が一気に増えて、開演時間には完全に圧迫されるような状態に。やっぱり人気あるんだなー。わたしはどちらかというと身長が高いので、密集地帯でもどうにかできるけど、身長150cm台の人にとってはしんどいだろうなぁ。ステージも見えないだろうし。たまたま隣りになった女性(先ほどのスカパラ女性とは反対側にいた)が全身BUMPグッズで、さらに恐らくボッチ参戦と見受けられたので、持ち前のコミュニケーション能力を発揮して「BUMP目当てなんですか?」と話しかけ、開演までの時間を楽しく過ごすことができた。どうやら彼女は大学生で、ギターの増川弘明のファンらしい。わたし達がいたエリアは上手側の最前列で、増川弘明ファンである彼女にとっては最高の場所であっただろう。彼女に「ヒロ推しですか?」と聞かれ、予想もしない問いかけに「いやぁ……はははっ」という良く分からない返答をしてしまった。ミスチルに於いてはナカケー目当てに上手側を自分的良席としているけど、BUMPに於いてはその概念はなかった。とはいえ、ひとたび彼らが登場してしまえば、その多くの時間を藤原基央の挙動を見つめる時間に充ててしまったので、きっとそういうことなのだろう。PONTSUKAに於いては絶対的に増川弘明推しですが。

 

さて当日のセトリです。

2018.12.28 @CDJ18/19 EARTH STAGE

01. スノースマイル
02. 望遠のマーチ
03. 記念撮影
04. 話がしたいよ
05. ギルド
06. 虹を待つ人
07. 天体観測
08. ray
Ec.01 メーデー
Ec.02 ガラスのブルース

 

 

1曲目の『スノースマイル』から度肝抜かれたーーーー!!!!!!!まさかスノースマイルを演ってくれるとは……。とはいえ、思い返してみたら前回出演のCDJ15/16でも『スノースマイル』は披露しているんだよなぁ。

藤原基央が弾くあのイントロ最高だなぁ。あのイントロのアルペジオ4音を聴くだけでブルブルッと震えがきてしまうくらい大好きなイントロだ。情景を思い浮かべられるぐらいに具体的に描かれた歌詞も大好きです。冬になると必ず聴きたくなるよね。それをライブで聴けた喜び……。幸せだなぁ。

そこからは『望遠のマーチ』『記念撮影』『話がしたいよ』と最近リリースされた曲を立て続けに3曲。『望遠のマーチ』は思っていた以上にポジティブな雰囲気をまとった曲で、今のBUMPだからこそこれだけポジティブな曲もできるんだろうなぁと思ったりした。何というか、彼ら、以前より遙かにオーディエンスを信頼してくれてる感あるじゃないですか。いや、わたしが思っているだけかもしれないけど……。まぁこの手の話題になると古参リスナーと新規リスナー間で戦争が起こるのでやめておこう(以前、この手の話題についての想いを丸ごとぶちまけたら匿名でケンカ売られた苦い過去がある*1)。あと、わたし『記念撮影』のコーラス部分がめちゃくちゃ好き。なんかいいよね、あのコーラス。『話がしたいよ』に関しては、正直なところ、まだ自分の中で消化しきれていない。もっと何度も何度も聴いていくうちに見えてくるものがある気がする。とりあえず〈ガムを紙にぺってして〉部分の歌い方がめちゃめちゃ好きです。

さて、次の曲。わたしがCDJ18/19で最もテンションがブチ上がった瞬間を迎えることになった。そう、それは『ギルド』です。いやー、誰がここで『ギルド』演奏するって予想したよ!!?!?想定外過ぎて思わず「うわぁっ!!!!?」って声に出しちゃったよ。箱根駅伝のタイアップが決まったというニュースを目にして、もしかしたら『ロストマン』ワンチャンあるかも?とか思っていたけど『ギルド』はノーマークでしたわ。こんなタイミングで聴けるなんて……。『ギルド』には特別な思い入れがあるのでめちゃめちゃに泣いてしまった。そしてシンプルに「あーーーやっぱりBUMP好きだ」と思った。そこからの『虹を待つ人』『天体観測』『ray』の流れなんてブチ上がらない訳がないだろ!!?!ってくらい最強の並び過ぎて脳みそドロドロに溶けましたわ……。最高~~~~~~~~~~!!!!!って感想しか抱けなかった。マジで幸せ過ぎる時間だった。特に『ray』なんかはもうほんとうに大好き過ぎるからな!?仮に1本のライブでrayを5回演奏されたとしても、5回ともイントロの時点で「ウギャーーー!rayだーーー!!!!」って喜びのあまり飛び跳ねられるくらいには大好きだからな!?BUMPのライブに行く目的の30%くらいはrayを聴きに行くみたいなところあるからな!?今後もrayだけはmustでやってくれ……!

わたしはベースの直井が楽しそうに演奏している姿にめっぽう弱い。彼があまりにも楽しそうに演奏しているので、それを見るたび「あぁなんて幸せな空間なんだろう……」と思って嬉しくて泣いてしまう。この日も『ray』演奏中の彼に何度泣かされたことか。ほんっとうに楽しそうに演奏するんだよなぁ……。

 

▼現時点で最新の『ray』

 

そんでもってアンコールの『メーデー』である。わたしのためのセットリストか?誰に菓子折りを贈ればいいのか。藤原基央か?そのうえまさかのダブルアンコールで『ガラスのブルース』。燃え尽きたよ……。最高の1日とはまさにこの日であった。最高の年末だ。ありがとうBUMP、ありがとうCDJ藤原基央が相変わらず最後に最高のMCを放っていったのだけど、それを一言一句思い出すことは不可能なので、どうしても気になる方がいたら各自でググってみてくれ。彼のMCは、言葉と言葉の間とか言葉尻とかが変わるだけで、その意味が大きく変わっちゃうみたいな部分が多いので、わたしの残念な記憶力では完全体でお伝えすることができないです。でも最高だったことは覚えているよ!

 

振り返ってみれば2018年はライブ初めもライブ納めもBUMP OF CHICKENでした。なんて幸せなんでしょう……。2019年もたくさんのライブに足を運べますように。いつだって事件は現場で起きているんだ。

 

▼直近のBUMP OF CHICKENライブ感想

【BUMP OF CHICKEN】PATHFINDER 10/8-9 静岡公演に行ってきました。

BUMPライブ感想_ツアーPATHFINDER 12/16 石川公演

BUMPライブ感想_PATHFINDERツアーを終えて。

 

 

そんなこんなでBUMP OF CHICKENのパフォーマンスで全てのエネルギー使い果たしたわたしは、終演後に若いお嬢さんたちのカメラマンを2組ほど務め、帰路に着いた。到着してから会場を後にするまで水しか摂取せず、フェス飯はおろか味がする飲料すら口にしなかったのだけど、後悔はない。フェスの楽しみ方は十人十色だ。わたしの場合は、どんなに事前に計画を立てていたとしても好きなバンドを目の前にすると、結局のところ「少しでも近くでその空間を味わってみたい」という欲には勝てないんだということをここ数回のフェス経験で学んだ。わたし、フェスだとどうしても前方に切り込んでしまう。盛り上がってるオーディエンスの渦中の人になりたくなってしまう欲を止められないのだ。

 

 

余談。

CDJで全てのエネルギーを使い果たしたわたしは、翌29日見事に体調を崩し、平成最後の年末はアルコールを一滴も飲まずに年を越した。そして、その時の風邪の余韻を何となく感じつつ、間もなく仕事始めを迎えようとしている。

 

今年もたっくさんライブに行くぞーーーーー!!!!!!

まずは2月にThe Birthdayを観に行きますよ~!(注:仕事を定時で終わらせられれば)

 

 

 おわり。

 

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*1:ケンカ売るならせめて反論できる形式でケンカ売ってくれ。言われっぱなしだとこっちはストレス溜まる一方だぜ!!!?

The Birthday TOUR 19 NIGHTS 2018 AUTUMN 中野サンプラザ公演感想

The Birthday 中野サンプラザ公演


ぶっちぎりで優勝だった。何がってチバユウスケ(敬称略)のカッコ良さです。

もともと感情表現に関する語彙力の乏しいわたしは「ヤバい」をとにかく多用する。いい大人がそんな言葉でしか感情の起伏をアウトプットする術を持たないなんて、やや恥ずかしいなと思っているのだが、その「ヤバい」という言葉ですらカバーしきれない領域の感情を抱いたとき、どうやらその想いを表現するにピッタリの言葉が「優勝」であることを知った日だった。

 

前回の更新でマグロック2018での衝撃のThe Birthdayライブ初体験を書き(想像以上にたくさんの方に読んでいただきとても嬉しかったです)、それに続くエントリーがまたもThe Birthdayのライブの感想という時点で、わたしの沼具合が伝わるであろう。それはもう頭から爪先までずっぽしと、チバユウスケの魅力にハマりきっているのです。

ということで今回は2018年11月29日に中野サンプラザで行われた『The Birthday TOUR 19 NIGHTS 2018 AUTUMN』最終公演の感想を書いていこうと思う。

 

▼ちなみにこれまでに書いたチバユウスケ関連の記事はこちらをご覧ください。

日記_転職・ap bank fes・ミッシェルのこととか

日記_在宅夏フェスとかカメ止めとかチバユウスケとか

The Birthdayのライブを初めて観た_『マグロック2018』感想

 

その日は定時までしっかり仕事をこなし、会場である中野サンプラザに到着したのは18時40頃。定時まで仕事をしても19時開演のライブに行けるなんて……。交通アクセスに恵まれた都内で働いていることに改めて感謝した。The Birthdayのワンマンライブは初めてだったので、そして会場である中野サンプラザ規模のホールライブに行くのも久々だったので、少しばかり緊張していた。今回に限ったことではないが、ライブ開演前ってなんであんなにも緊張するのか……。自分がステージに立つ訳でもないのに無駄に緊張してしまう。

ファンの年齢層は、やや高めといったところか。「こんな人がロックバンドのライブに来るのか」といった年齢層と思える方々も多く、改めてチバユウスケクハラカズユキのキャリアの長さに想いを馳せるなどした。好きなアーティストと同じ時代を同世代として過ごせることはどれほど幸せなことだろうか。人生に於いてそんな経験ができることを少し羨ましくも思ったりした。

 

多くのファンと同じく、会場内に貼られた今ツアーのフライヤーを撮影し、まだ時間的に余裕があったので物販エリアへ。光の速さで当初の予定を大幅に予算オーバーするグッズを購入した。ライブの物販エリアには財布の紐をガバガバにする魔法があると思う。タバコも吸わないのにライターセット(500円)まで買ってしまった……。(帰宅後、喫煙者である父へのお土産としました)

 

今回の会場である中野サンプラザは1階席と2階席からなるホールである。わたしの座席は2階席の最後列ほぼセンター(しかも右隣が通路で最高)といった場所だった。チケット発券後に印字された座席番号をサイトで確認した際には「席運わるっ!!!」と落胆したものだが、ホールということもあり、結果としては、ワンマン初体験にはなかなか素晴らしい席だった。何といってもチバユウスケを真正面に拝める席である。最高だ。

ステージ上部にはカーテンのようなものがあり、まるでオペラ劇場のような雰囲気。オペラ劇場なんて行ったことないが、とにかく何やら金持ちっぽい雰囲気の内装だった。天井からはミラーボールが吊り下げられており「もしやライブ中にあのミラーボールが回転したりするのだろうか」とワクワクした。

 

 

開演時間である19時を5分ほど過ぎて、いよいよ、その時がやってきた。

場内が暗転し、彼らの登場曲である『16 Candles』が大音量で流れる。この時点でわたしのテンションは完全に振り切れ、なんとか声が漏れないように口元をタオル(物販で買ったもの)で覆った状態で思わず「うわぁぁぁ」と声を出していた。

最後に登場したチバから放たれる存在感は、会場最後列から見ていたわたしにも十分に伝わってくるほどに圧倒的だった。何なんだあの圧倒的王者感。一種の怖さすら感じるほどに凄まじい存在感。一気に熱気を帯びる場内の雰囲気に、全身がビリビリするほどに興奮した。

 

当日のセットリストがこちらです。相変わらず残念な記憶力なので、ネットから拾ってきました。

The Birthday セットリスト@2018.11.29 中野サンプラザ

01.THE ANSWER
02.ホロスコープ
03.STAR SUGAR BOAT
04.夢とバッハとカフェインと
05.VICIOUS
06.I KNOW
07.抱きしめたい
08.さよなら最終兵器
09.愛でぬりつぶせ
10.ダンス・ナンバー
11.VINCENT SAID
12.24時
13.TWENTY FOUR
14.なぜか今日は
15.1977
16.FLOWER
17.青空
Ec.1
木枯らし6号
涙がこぼれそう
Ec.2
くそったれの世界

 

さて、ここからは全曲事細かに感想を書き連ねていこうと思う。相当な文字量とウザいくらいの熱量になってしまいそうだけど、どの瞬間も端折るのが惜しいほどに優勝だったので、あの感覚をどうしても書き残しておきたいのです。

 

 

01.THE ANSWER

チバがギターを掻き鳴らした瞬間の、あのゾワゾワとした感覚は、いま思い出してもニヤニヤしてしまう。めちゃくちゃにカッコ良かった。なんていうかもう本当に腹の底から「ウオオオオオオオオオオッッ」て叫び出したいほどの興奮。ついに念願のThe Birthdayワンマンライブの始まりである。

 

02.ホロスコープ

わたしは『ホロスコープ』の冒頭の歌詞がとても好きだ。

《少年とナイフの相性は めちゃくちゃバツグンで120》

歌詞自体は文章としてまだ続いていくのだけど、この冒頭のワンフレーズのカッコ良さは異常である。実は、毎日彼らの音楽を聴いているとはいえ、まだまだ曲とタイトルがリンクしきれていない。そんな感じなので、チバが先述した冒頭部分を歌いだした瞬間に「これは歌い出しが最高のやつだ!!!!」とそのまんまやないか的な感情を抱き、テンション爆アゲだった。この歌い出し、素晴らしくないですか?めちゃくちゃカッコ良い。何がそんなにわたしの心にクリティカルヒットしているのか、冷静に考えてみてもサッパリ分からないのだけど、とにかくこの歌い出しが途轍もなく好きです。めちゃくちゃにチバユウスケな詞だと思う。

 

03.STAR SUGAR BOAT

最新シングル『青空』に収録されている本作。ライブで演奏される光景を目の当たりにして、底抜けにポジティブな空気をまとった曲だと思い至った。この曲が演奏されだした頃から、会場内の熱量が一気に上がったように感じる。それはもう最後列から場内のオーディエンスを見ていてもハッキリと分かるくらいに感じ取れた。サビに差し掛かった瞬間、両手を突き上げる客の多いこと多いこと。分かる、分かるぞ。あの瞬間を最後列で見ていたわたしにはとても良く分かる。この曲には、沸き上がった衝動を行動に移させる魔法があったよな……。

 

04.夢とバッハとカフェインと

タイトルのインパクトが強い。一度耳にしたら忘れないだろってくらいタイトル勝ちの1曲。『夢とバッハとカフェインと』というタイトルは、彼が今まで生み出した楽曲の中でも上位に食い込めるほどにタイトルそのものから溢れ出るチバユスウケ感が凄まじいと思うのですが、どうですか?サビ終わりのヒライハルキによるベースソロ(というのだろうか)がハチャメチャにセクシーで堪らなかった。

The Birthdayというバンドはとにかく色気が凄まじいバンドである。初めて彼らのパフォーマンスを目にすると、それはもうヤバいくらいの色気に「エッロ……」と呟かずにはいられないほどに。今回も事あるごとに「エッロ……」と思ったのだが、本日最初の「エッロ……」ポイントは『夢とバッハとカフェインと』に於けるヒライのベースだったように思う。たぶん。

 

05.VICIOUS

以前からチバが「好きだ」と公言していた曲である。「チバが好きだと言っていた曲だぁー」と思いながら聴いていたらあっという間に終わっていたという印象しか残っていない。おそらく、当時のわたしはここまでの出来事に頭がキャパオーバーを起こし、軽く思考停止状態に陥っていたと思われる。残念すぎる。

 

06.I KNOW

めっっっっちゃくちゃにカッコ良かったんですけども!!!!CD音源で聴いていたときはそれほど印象に残っていなかったのに、ライブで聴いて一気に撃ち抜かれた。これぞライブマジックである。イントロから最高。優勝すぎた。チバとフジイケンジが向き合ってギターをかき鳴らすイントロは「なんじゃこりゃ!!!!」ってくらいに激シブ過ぎて脳ミソドロドロに溶けた。やっぱりバンド音楽を愛する者(わたしだ)にとってギターの音ってヤバい効果を生み出す劇薬だよな、と痛感した。もうなんか全身の血が沸騰したんじゃないかってくらいに一気に高まるあの感じ、最高でした。サビ部分で印象的なギターフレーズが入ってくるんだけどそれがもう本当に大好き。言葉で伝えられないからみんな聴いてくれ!!!!!!頼む!!!!!(動画再生開始1:25ぐらいから該当部分)

あと最後にチバが《I KNOW I KNOW》って歌うでもなく呟くんだけど、この世界であんなにもカッコ良く「アイノー アイノー」と言う男をわたしは知らない。

 

07.抱きしめたい

The Birthdayマイベスト10』というプレイリストを作ったら間違いなく選曲するであろう大好きな曲だ。いつかライブで聴きたいなぁ……と願っていたのだが、こんなにも早く叶ってしまうなんて。まさかここはユートピア

あまりの感激はもちろん、楽曲そのものの世界観も相まってめちゃくちゃに泣いてしまった。チバユウスケは多くの曲で『愛』を歌っている人だけど、こんなにもダイレクトにそれを歌われたら、そんなもん泣くに決まっている。言葉選びのひとつひとつが途轍もなくチバっぽくて、すごく好きだ。はぁ……思い出しても涙が出てきてしまう。楽曲の持つパワーが凄まじい。「それじゃ丸ごとよろしく!」って思ってしまえるくらいに頼もしい『愛』である。カッコ良いなぁほんとに……。

 

08.さよなら最終兵器

今回のライブで最も素晴らしいなぁと感じた演出は『さよなら最終兵器』のイントロでステージ後方に張ってあったスクリーンカーテンが落ち、デカデカとバンドロゴが登場したあの瞬間だった。タイミングが優勝ですよ。あまりのタイミングの素晴らしさに鳥肌が立つのが自分でも分かった。カッコ良すぎて笑いだしてしまうほどにすべてが完ぺき。優勝。

そんでもってこの曲である。テンション上げるな!っていうほうが無理。心の底から「たたた、たのしいぃ〜〜〜〜〜〜〜」って感じ。「オレはいまこの瞬間を生きてるんだ!」感が凄かった。チバが《お前に会えて良かったよ 心底 訳聞かれても 答えらんないけど》と歌った瞬間、今までのチバ体験が一気に頭を駆け巡り「わたしもチバに出会えて良かったよぉぉ」とおいおい泣いてしまった。心の底から「好きだ!」と思えるカルチャーとの出会いは本当に貴重だ。今年の春にチバユウスケというアーティストを知ることができたのは、いま思い返してみても本当に偶然の出来事だった。良かったよなぁチバユウスケの存在に気づけて。わたしはとてもラッキーだった。ありがとうチバユウスケ、ありがとう世界(思考が飛躍)。

ちなみに『さよなら最終兵器』初回盤のCDジャケットが数あるThe Birthday作品のCDジャケットの中で1番好きかもしれない。めちゃくちゃカッコ良い。

 

09.愛でぬりつぶせ

この曲も大・大・大・大好きな曲である。『抱きしめたい』『さよなら最終兵器』『愛でぬりつぶせ』の3曲は、この日のハイライトと言っても過言ではないくらいに堪らない並びだった。こんなにも立て続けに好きな曲を演奏されたら、あまりの喜びに窒息して死ぬ。それくらいに最高の並びだ。この曲もねぇ、歌詞がいいんですよ。四の五の言わずにかましてやれ感がめちゃくちゃカッコ良い。

チバユウスケは独特の世界観を持つ歌詞を生み出すことで多くの人々の心を奪い続けている。その魅力のひとつに『かわいらしさ』があると、わたしは常々思っている。彼はどちらかというと、いや、どちらかと言わなくてもガラが悪いほうのアーティストに分類されると思うのだけど、めちゃくちゃにロマンチックでかわいらしい歌詞を書くんですよ。この『愛でぬりつぶせ』の冒頭、《あの娘の肌に 俺の身体を こすり合わせて 地球の地図を ぬりかえるのさ》もめちゃくちゃにロマンチックでかわいらしい。どうしたらこんなにもかわいらしい歌詞が書けるのか……。あんなにガラが悪いのに愛する人への想いをこんな風に表現してしまうんだもんなぁ……(褒めてる)。

そして続くサビの歌詞も最高。《グチってばっかいねぇで 愛でぬりつぶせ》。強い、強すぎる。パワーワードすぎる。シンプルに「そうだよな、グチってばっかいちゃダメだよな」と思えた。

 

10.ダンス・ナンバー

ステージ上部にミラーボールが登場し、パリピ感があった。レインボーカラーの照明がガンガンに照らされる中でこの曲を歌いながら踊りまくるチバユウスケは圧倒的にセクシーダイナマイツだった。なぜチバのダンスはあんなにも色気があるのか。身のこなしがゆったりとしていて、腕をヒラヒラさせて、妙に艶っぽい。本日何度めかの「エッロ……」ポイントである。

 

余談だけど、今回のライブは本当に照明が素晴らしかった。『さよなら最終兵器』でバンドロゴが登場するまではメンバーの背面のスクリーンカーテンに、ことあるごとに彼らのシルエットが映し出される演出がなされ、それがあまりにも美しかった。あまりにも美しくて映画を観ているような錯覚に陥るほどに完成された世界観だった。他にも随所で左右それぞれから赤色と青色の照明で照らす演出が多用されていて、赤と青のダブルカラーで浮き上がるメンバーの姿はそれはもうカッコ良さが天井突き破っていた。世の中のすべてのバンドがライブの際に赤と青の照明を使うべきだ。

 

11.VINCENT SAID / 12.24時 / 13.TWENTY FOUR

この3曲については敢えてまとめて感想を書く。 なぜかって、それはもうこの3曲を演るチバユウスケがあまりにもセクシー過ぎたからである。何なんだあれ。色気の塊だった。観ているこっちが酔ってしまうくらいに色気がダダ漏れしていた。特に『24時』はヤバい。フジロックの配信を観たときも、マグロックで観たときも感じたことだけど『24時』を歌うチバから溢れる色気は異常だ。色気っていうか、もうエロ。エロですよあんなもん!!!年齢制限つけなきゃってくらい、そのまんまエロ。ハンドマイクのチバユウスケ、強すぎた。そんでもって続く『TWENTY FOUR』。ノリノリのチバユウスケ。ノリノリのわたし。ノリノリ過ぎて記憶が曖昧である。なんか《TWENTY FOUR オウ オウ》みたいな余韻を残した歌い方がめちゃくちゃカッコ良くて「カッケー!!!」と思ったことしか覚えていない。

 

14.なぜか今日は

あーーーーーーこれもヤバい。大好きだ。『愛でぬりつぶせ』同様に冒頭の歌い出しから最高すぎる。イントロが鳴り出した瞬間「ギャーーーーーー!!!」って感じでした。『なぜか今日は』を聴くたびに、月並みだけど「平和な世の中がいいよなぁ……」と思わずにはいられない。あと、個人的には新宿が登場するのも胸アツポイントである。都内で働く我が身にとって、今、もっともお世話になっている街は新宿だ。新宿いいよね……。

 

15.1977

この曲は、パンクロックへのオマージュ作品だとかつてどこかで目にしたことがある。だからだろうか。この曲を歌うときのチバは本当に幸せそうだ。観ているこちらまで笑顔になってしまうくらい本当に幸せそうに楽しそうに演奏し、歌う。チバがロックに出会えた喜びを楽曲を通じて会場全体にシェアしているような、そんなピースフルな時間が『1977』演奏中の中野サンプラザホールには漂っていた。それがほんとうにどうしようもなく幸せな時間で、楽曲自体は明るい曲なのに、泣けた。とにかくいろいろなことに感謝したくなるようなそんな幸せな数分間だった。ありがとうチバユウスケ、ありがとう世界(2回め)。

 

17.FLOWER

よっ!待ってました!!ボーカリスト フジイケンジの登場である。

彼が《真っ赤なRADIO》と歌いだした瞬間の、会場に溢れる「いいぞいいぞウチの子」感。そんなフジイを嬉しそうに笑顔で見つめるチバも印象的だった。いや、最後列なので、その表情までハッキリとは見えなかったのだけど、でもきっとあの瞬間のチバは間違いなく笑顔だっただろう。《忘れないで 君が思うほど この世界は それほど腐ってはない》とチバユスウケが歌うことの意味をしみじみと考えてしまい「あぁ、いい曲だな……」と改めて思った。歌詞の重みよ……。

 

18.青空

チバユウスケというアーティストが、どんなキャリアを重ねてきたのか。それを知っている人間にとって、彼が《悲しみはもう 捨てていいよ》と歌うことの意味はあまりにも大きい。それはもう泣くなっていうほうが無理である。当時をオンタイムで経験していないわたしでさえこのザマなので、当時を経験してきた長年のファンにとってその衝撃はあまりにも大きすぎたのではなかろうか……。そんなことを思ってしまった。

彼の楽曲には「青」という色が数多く登場する。未来だったり希望だったりを思わせるメタファーとして登場することがとても多い。それらの楽曲を歌うときのチバの脳内にはどんな「青」が広がっているのか……。学生時代から美術を学んできた身としては、そんなことにも想いを馳せた。

あと『青空』を演奏しているときのヒライハルキの色気が凄まじかったことも忘れずに記しておこう。わたし『青空』のベースラインがめちゃくちゃに好きです。

 

 

ここで本編は終了。少しのブレイクタイムを挟み、アンコールへと突入した。

 

Ec1.木枯らし6号 

演奏前のMCで「そろそろ吹くころかと思ってたのにテレビで今年は吹かないとか言いやがってよぉ」みたいな悪態をついてからの歌い出し。さすがである。とにかくご機嫌に歌うチバ、最高である。

 

Ec2.涙がこぼれそう

ついに聴くことができた念願の1曲。ついに念願の「今日は◯◯でお前らと一緒だ!」を聴くことができた。嬉しい。歌い出しで客席を煽るチバも、途中でコーラスを煽るチバも最高に楽しそうで、幸せそうで「この時間がもっと続けばいいのに……」と思わずにはいられなかった。戻りたい、あの時間。

 

 

ここでアンコール終了。さて帰るか、と思ったのも束の間。どこからともなくアンコールを促すクラップが。まさかのダブルアンコールである。さすがファイナル、客の気合いもハンパなかった。

 

 

Ec3.くそったれの世界

数分ののち、再度メンバーが登場。最後に登場したチバはゆったりとした足取りでドラムのクハラの後ろを通り過ぎ、ステージ上手ぎりぎりへ。片手に持ったお約束の缶ビールを高々と掲げる。その後、またゆったりとした足取りで下手へと移動し、こちらでも高々と缶ビールを掲げる。最後はセンターに立ち、缶ビールを高々と掲げる。

チバが缶ビールを掲げるたびに歓声が上がる場内。まるで王様と群衆のようだな、と思った。『王の帰還』みたいな。

沸き上がる場内に静粛を促し、マイクを通さずに《とんでもない歌が 鳴り響く予感がする》と歌い出した瞬間の圧倒的存在感よ……。マジでとんでもない。歌詞そのまんま過ぎる瞬間が目の前で繰り広げられるあの光景は、本当に堪らない。こんなにもドンピシャな作品を良くもまぁ作ってくれたものである。大感謝だ。

 

先述したとおり、チバユウスケは多くの作品で『愛』を歌ってきた。そして、なにかの媒体でメッセージを発信する際には、その多くが『with LOVE』という言葉で結ばれている。こんなにも『愛』について表現してきた人が『くそったれの世界』というタイトル曲のなかで《I LOVE YOUは最強》と歌ったら、それはもう正解以外の何物でもない。こんなにもどストレートに《I LOVE YOUは最強》と歌われたら、それはもうその通りなのだ。だから、どんなにくそったれの毎日でも、やっぱりわたしはわたしの人生を愛してあげたいなぁと思えたし、人であれ物であれ体験であれ、愛する対象をたくさん持った人間でありたいと思えた。

めちゃくちゃポエムっぽいけど、でも、それが素直な気持ちだ。グチってばっかいねえで愛でぬりつぶすのだ。

 

 

以上が、The Birthdayのワンマンライブを初めて体験した感想です。 

ここまで長々と書き連ねてきたが、やっぱりThe Birthdayというバンドの魅力をズバリ端的に表す言葉は「カッコ良い」以外にはあり得ないだろう。あれこれと言葉を並べてもやっぱり彼らに一番ピッタリとくる言葉は「カッコ良い」である。

他にも、演奏中にドラムスティックを飛ばしてしまったクハラが流れるような動作で新たなスティックを持ち直す様がめちゃくちゃに職人ぽくてカッコ良かったこととか、アンコールで登場したヒライハルキが素肌にパーカーを着ていたらしいのに最後列の席ということでまったく気づけなかったこととか、フジケンのギターで何回も痺れて「フジケン最高だーーー!!!!」って高まったこととか……。

その圧倒的なカッコ良さは、何度観ても慣れることはなさそうだ。現に、この日だって曲が終わるたびに何度「かっこよぉ……」と呟いていたことか。声に出さずにいられないほどに彼らのカッコ良さはずば抜けている。観れば分かる。

次はライブハウスで演奏する彼らを観てみたい。

 

 

チバが「中野はデカいと知っている」等、例のごとくやや謎気味のMCを放ったりもしたのだけど、それも含めチバユウスケの魅力なのでオールオッケーだ。とにかくチバユウスケはどの瞬間もめちゃくちゃカッコ良かったし、めちゃくちゃロックだった。たぶん、わたしがぼんやりと思い浮かべる『ロック』という概念を人間として描き出せば、そのままチバユウスケになるのではないかと思えるくらいに、わたしの中のロックはそのまんまチバユウスケである。

ちなみにThe Birthdayは2019年2月13日に新譜をリリースするようなので、とても楽しみだ。

 

 

最後に、ライブ終演後に放たれた公式のツイートを貼ってこのエントリーを終わりたいと思う。The Birthdayファンに激震が走った衝撃の1枚(写真2枚め)にはチバユウスケの魅力がこれでもかと集約されている(と思う)。

 

 

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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The Birthdayのライブを初めて観た_『マグロック2018』感想

マグロック2018

今年の夏前にチバユウスケというアーティストに出会い、あっという間にその魅力の虜になって早数ヶ月……。

 

▼それらの日々についてはこちらをご覧ください。

日記_転職・ap bank fes・ミッシェルのこととか

日記_在宅夏フェスとかカメ止めとかチバユウスケとか

 

そんなチバがフロントマンを務めるThe Birthdayのツアーが今月から始まる。幸いなことにツアーファイナルとなる中野サンプラザ公演のチケットをゲットしたので、それはそれは浮かれまくりで日々を過ごしていたのだが、ふと思った。果たしていきなりワンマンであの憧れのチバユウスケを目の当たりにして大丈夫だろうか……と。

「大丈夫だろうか……」とは、何がどう「大丈夫だろうか……」と不安に思ったのかというとそれはもう自分でもよく分からない。とにかく「大丈夫だろうか……」と思ったのです。もしかしたら自己防衛的な本能が働いたのかもしれません。

 

あとは単純に先述のツアーファイナルがある11月まで待てない、というのも理由のひとつだった。ここ数年は『何ごとにも終わりがある』ということや『ある日突然終わりが来ることもある』ということを実感する出来事がほんとうに多い。それはエンタメの世界でも同じである。今日、今この瞬間に愛しているバンドが明日も必ず音楽を奏で続けているかどうかなんて誰にも分からない。だからこそ、観たいライブや聴きたい音楽があれば、可能な限り足を運ぼうと思いながらここ数年は狂ったようにライブに行きまくった。

 

The Birthdayは今年の夏、あちこちのフェスに出演していた。幸運なことに今年はフジロックが生配信され、わたしも彼らのフジロックでの演奏をオンタイムで観ることができた。それは想像どおりにめちゃくちゃにカッコ良く、あまりのカッコ良さに笑っちゃうくらいカッコ良かった。そして思った。「もういっそのこと彼らが出演するフェスに行っちゃえばいいのでは?」と。

思い立ったが吉日。さっそく今からでもチケットが手に入るイベントをネットで検索した。その時点で公演前だったのが『AIR JAM』『たとえばボクらが踊ったら』『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018』そして『マグロック2018』だった。

グロック静岡県清水市で開催される。静岡ならば日帰りで行ける。しかもチケット代は7500円(ドリンク代500円別途)となんともお手頃であった。

そんなこんなで公演日1週間前にチケットを確保し、行きの新幹線を手配し、台風の心配やらなんやらありつつ当日を迎えたわけである。

 

 

・初めての『The Birthday』、初めての『チバユウスケ

それはもうめちゃくちゃにカッコ良かった。ライブ中は終始「カッコいい」と呟いていた気がする。一挙手一投足どの瞬間も見落としてはいけない!というぐらいにわたしの視線は終始チバユウスケのみに注がれていた。それぐらいに圧倒的だった。

 

当日のセットリストです(ネットで拾ってきた)。いい加減セトリぐらいは覚えていられるようになりたい。

The Birthday セットリスト@2018.10.7 マグロック

01.くそったれの世界

02.THE ANSWER

03.LOVE GOD HAND

04.カレンダーガール

05.24時

06.LOVE SHOT

07.なぜか今日は

Ec.ローリン

 

今年の夏フェスでは一曲目に『くそったれの世界』を歌うのが定番化していたので、もちろん今回のマグロックでもそうなのだろうと思い、心の準備はできていたつもりだった。「つもりだった」と書いたのは、結局、その瞬間、心の準備などまったく意味のないものだというくらいチバユウスケの存在に圧倒されてしまったからだ。マジで本当に心の準備ってなんだよ、というくらい何も準備できていなかった。

 

ここで『くそったれの世界』という作品をご存じない方にはこのMVを見てほしい。

 

 

そう。『くっそたれの世界』はチバユウスケのアカペラ始まりの曲なのだ。

考えてみてほしい。自分が大好きなアーティストの歌声を初めて生で聴く日。それが、他の何の音に重なることもなく耳に届くのだ。なんて贅沢なことだろう(おまけに歌い出しの歌詞が《とんでもない歌が 鳴り響く予感がする》なのも最高すぎる)。ここ最近、通勤のお供はチバユウスケ一色のわたしである(今週は『重力と呼吸』も同じくらい聴いてるけど)。毎朝、毎晩、毎日、それはもうオーバーでも何でもなくここ最近一番耳にしている歌声は間違いなくチバユウスケの歌声だ。それがいま、ダイレクトに耳に届いているのだ。こんなにも幸せな『初体験』はそうそうない。しかもその人物は、いま、目の前に立っている。そうなのだ、なんと幸運なことに、当日その瞬間をわたしは最前列で迎えていた。

もう一度、書こう。わたしはThe Birthdayのライブを最前列で目撃したのだ。ヤバいだろ。最前列だぞ。ライブに行ったことがある人なら必ず一度は夢見るであろう「いつか自分も最前列で推しのライブを観てみたい」という想いがまさか突然叶う日がくるなんて……。 

わたしは彼らの演奏中、ほぼ、チバユウスケとドラムのクハラカズユキを観ていた記憶しかないのだけど、いま、冷静に思い返してみて気がついた。自分の視界にはチバとクハラしか収まりきらなかったのではなかろうか、と。最前列であるがゆえに、視界がギターのフジイケンジやベースのヒライハルキまで収められずにいたのかもしれない。

 

だからもう、チバがステージに登場してギターに潤滑剤スプレーしてるところとか、ピックを投げ捨てるさまとか、あの独特のステップで踊っているときの足の動きとか身のこなし方とか、マイクのケーブルの捌き方とか…etc。とにかく彼の動作のすべてがはっきりくっきり見えたのだ。そしてクハラカズユキのカウントを取る声も、マイクを通していないその声も、ハッキリくっきり聴こえたのだ。フジイケンジがギターソロを弾いているときに俯きながらも「ニヤリ」とするチバの笑顔が見えたりもしたのだ。

あーーーーーーーーーやばい!!!!!語彙力の喪失とはまさに今だ。見て、聴いたものをただそのまま文字にすることしかできない。それに対しての自分の感情を端的に表す語彙がわたしにはまったくない。「ヤバい」としか吐き出せない。とにかくそれくらいに圧倒的だった。頭の悪い感想になってしまうが、ほんとうに、チバユウスケは存在そのものが『とてつもなくロック』であった。「じゃあロックって何ですか?」と聞かれたら、それはわたしにもよく分からないのだけど、それでもチバユウスケがめちゃくちゃにロックである、ということは自信を持って言える。彼を指して「あれがロックです」と言われれば「たしかにそうですね」と納得させることができるほどに彼は存在そのものが『とてつもなくロック』だった。

『カレンダーガール』を気持ちよさそうに歌う穏やかなチバも、『24時』を鋭利な刃物のような雰囲気をまとって歌うチバも、『LOVE SHOT』の《Rumble Rumble Rumble Rumble Cowgirl》部分を巻き舌ぎみに歌うチバも、そのどれもが今まで何度も画面越しに見てきたチバユウスケだった。思い描いていたとおりのロッカー・チバユウスケそのものだった。すごい。こんなにも思い描いていたとおりのそのまんまだったなんて……。理想的なロッカーじゃないか。

 

実は、その日、The Birthdayの前にいくつかのバンドの演奏を見ていて思ったことがある。The Birthday以外のバンドはおそらく20代から30代前半の方が大半を占めていたと思うのだけど、彼らの多くはそのアツい想いを演奏はもちろんMCというかたちでもわたしたち観客に届けてくれていた。わたしは、大変申し訳無いのだけど、今回のマグロックに出演したバンドにはそれほど詳しくなく、どのバンドも(The Birthday含め)今回初めてライブを観るという状態であった。そんな感じだったので、1発めのキュウソネコカミ(キョネンオオトリ名義での出演であったが)以外には音源もまともに聴いたことがなかった。なので彼らの演奏には新鮮な感動や刺激を覚える一方、「MCめちゃくちゃしゃべるんだな」と思った。いや、言っても、わたしが普段から頻繁に足を運んでいるMr.ChildrenBUMP OF CHICKENもそこそこMCが多いバンドなのかもしれないけど、彼らのライブに行ってるときってやっぱり自分自身もいちファンが故にいろいろと盲目じゃないですか。当事者的な立ち位置というか。でも、今回のように、楽曲を聴くのもパフォーマンスを目にするのもほぼ初めて、みたいな場にいると、良くも悪くも一歩引いた目線で感想を抱きがちになるわけだ。そういった中で「きっとこのMCのアツさが若者の共感を呼んでいるのだろうな」とか「このバンドのガチ勢だったら号泣してるのかな」とか考えてしまうわけだ。で、気づいた。そういえばチバはその手のMCを一切しないな、と。でもまぁチバは先日50歳になったし、そういうアツさみたいなものを表現する年齢はとうの昔に過ぎたのか、というとそうでもない。わたしが知る限り、チバはミッシェルの頃からその手の想いや主張みたいなものをMCで語るということをほぼしていないのだ。もしかしたら「カッコイイ曲ができたから聴いてくれ!」ぐらいのことは言っていたかもしれないが、その曲にどんな想いを込めたとかそういった類の主張はほぼしていないアーティストではなかろうか、と。それどころか、インタビューなんかでその手の話題を振られても「そう思った」とか「その時そう感じた」とか、明確な答えを出すことから敢えて避けている感もある。先日出演した音楽番組でも新曲について「歌詞を見れば言いたいことは書いてある」的なことを言っていたし……。

MCで想いを観客に伝えることがいいとか悪いとかそういう話ではなく、楽曲に込めた想いや主張を特に何も語りはしないチバユウスケも、わたしにとっては存在自体が十分に雄弁であるなぁと思えたのだ。これはもう完全にファンの欲目だろうけど、それぐらいチバユウスケはすべてが圧倒的だった。根っからのロッカー過ぎた。

そんなことを頭のすみっこで考えながら相変わらず「カッコいい」と思わず呟いたり、コール&レスポンスに応えたり、後ろからめちゃくちゃに押されて「圧死する人ってこれの何十倍の圧力で押されたりしたのだろうか…」とか考えながら『なぜか今日は』でチバが《なぜか今日は殺人なんて起こらない気がする だけど裏側には何かがある気もする でも なんか今日は でも きっと今日は》なんて歌っている姿に、めちゃくちゃ胸を打たれたりしていた。ほんとうに心の底から「平和な毎日がいいよなぁ……」と思った。

 

あっという間に7曲を歌い上げ、チバはステージから去っていった。あまりにもあっという間過ぎて「もう終わり!?」と驚いていたら観客からアンコールを求める手拍子が起こった。そうか、トリだとアンコールというものが期待できるのか!!!

拍手が続くことほんの数分、クハラカズユキがふたたび登場。登場するやいなや、ハチャメチャにカッコいいドラムソロを披露している。なにこれカッコいい!!!!!超カッコ良い!!!!!それに続くかたちでほかメンバーも再登場。案の定チバは缶ビールを片手に持っていた。

アンコール前、チバが一言何かを言って、それがめちゃくちゃにカッコ良かったのだけど、何を言っていたのかすっかり忘れた。たしか、アンコールで演った『ローリン』に絡めたことだったと思う。ニュアンス的にはロックしようぜー!的なことだった気がするけど、何しろすっかり忘れたので当てにならない。でも、そのMCにも「めちゃくちゃロックンロールだ!!!!!」と大いに感動したことだけはハッキリ覚えている。

アンコール中のチバはほんとうに楽しそうに嬉しそうに歌っていた。サビ部分で観客の合唱が起こるとほんとうに嬉しそうにニコニコしていた。その笑顔がとてもステキで「あぁいいなぁ…ほんと最高だな」としみじみ思った。やっぱり自分が好きなアーティストには楽しんで音楽を続けてほしいもんな。

 

以上が、わたしのThe Birthdayのライブ初体験の感想だ。いつにも増して内容がペラッペラだけど、とにかくチバユウスケがとてつもなくカッコ良かったということだけでも伝わっていればいいのだが……

 

余談ですが、The Birthdayは10月10日(水)に新曲『青空』をリリースしますので、どうかそちらもよろしくお願いします。

 

 

 

・マグロックというフェスについての雑感

今回、初めて足を運んだマグロック。そのコンパクトな規模感がとてもいい感じだった。フェスって何をするにもそこそこ歩かなきゃいけないし並ばなきゃいけないし、それが少なからずストレスになっている方も多いだろう。わたしは今までサマソニ1回、ロッキン2回、カウントダウンジャパン1回、ap bank fes数回に参加したことがあり、やっぱりどのフェスでもそれなりにそこそこ歩いたし並んだ。歩いたり並んだりするのが面倒だったり時間のロスを考えたりした結果、せっかくのフェス飯を諦めて同じ場所に数時間立ち続けてお目当てのバンドまでの時間を過ごしたこともある。しかし今回のマグロックに関してはそれらのストレスとはほぼ無縁だった。メインステージ会場は前方ブロック(左右に区分け)と後方ブロック(左右に区分け)の全4ブロックに区分けされていたのだけど、演奏中でさえ前方ブロックが満員で入場制限がかかることはなく、後方ブロックに至ってはマジでちょっとしたかけっこできるんじゃねーかってくらいゆとりありまくりだった。会場を囲うように歩道橋みたいな通路があって2階席と称されて開放されていたのだけど、このエリアがとても良かった。初っ端のキュウソは後方ブロックで観たのだけど、その後はでんぱ組.incまでずーっと2階席から観ていた。この2階席は、高さという距離を気にしなければステージ側まで自由に寄っていけるので、単純に直線距離で言えばかなり演者に近かったのではないだろうか。もちろんステージを上から眺めることになるので視線を遮るものはないし、観客席を俯瞰で観られるのもフェス全体の観客の動きを把握するには大変良かった。自分の目当てのバンドが登場するまでにフェス全体の観客の動きを把握できるってのは有り難いですよね。「なるほど、アーティストの演奏が終わるとともにほぼ◯割の客が一旦前方ブロックからいなくなるんだな」なんてことを把握できると、目当てのバンドを最前列に近いエリアで観られる可能性もググッと上がるもんです。今回The Birthdayを最前で観ることができたのも、この事前の下調べが良い働きをした結果だな、と個人的には思っている。

 

あとはダイブやモッシュを完全にシャットアウトしているというのも、有り難かった。名目上はNG行為にしても、その実、無法地帯みたいなフェスも多いけど、マグロックに関してはガチで禁止事項として徹底しているというのは、常連の皆さんには周知の事実のようで……。わたしは今回ずーっとメイン会場にいたのだけど、サブ会場となったSOUNDSHOWER ark STAGEではダイブするとリストバンドに印を付けられて2回で強制退場(リストバンドを切られる)という措置が取られていたらしい。モッシュもダイブもフェス文化のひとつなんだから、それが嫌ならフェスなんぞ参加するな!という方もいるだろうが、怖いものは怖いし、フェス自体は好きなんじゃい!!!!と思う。フジロックThe Birthdayのライブを観たときもダイブをしている人がチラホラいて「こえぇ……」と思っていたので、そこら辺のルールの徹底は有り難かった。

フェス自体のキャパに関しては興行として成功なのかどうかという点でやや心配になったりもするのだけど、もし、自分が大好きなアーティストを最前列で観たいという欲望を叶えるためなら、マグロックはとてもオススメですよ、と思う。マジで本気になればおそらく最前列に行けるんじゃないかなぁ。最前列は無理でもかなり前方には切り込めるし、近さにこだわらないなら2階席はのんびり観るには打って付けだったから、それもアリだ。飲んだり食べたりしながら視界を邪魔されることなく観られるからね。後方ブロックなんかも、ある程度余裕があるから友達と楽しそうに踊りながら観ている若者もたくさんおりました。

お客さんの層がけっこう若かったし、どちらかというと地元や周辺エリアからの集客がメインなのかなぁ……。交通アクセスも清水駅から無料のシャトルバスが出ていてとても便利だった。並んだのも20分程度だったし。乗車時間10分程度なので、どうしても並ぶのが嫌なら徒歩でも問題なく歩ける距離だろう。

会場は海っぺりだし、後方にはデデーンと富士山が見えるし、ロケーション的にも最高だった。飲食ブースもほぼ並ぶことはなく、キャパがキャパなので人の波に襲われて移動ができないよ!なんて悲劇とも無縁だった。チケット代もお手頃なので、自分が観てみたいなぁ…と思うバンドが2〜3組出るなら来年も行きたいなぁと思う。あれだけコンパクトだと全ての予定がめちゃくちゃ立てやすい。ひとバンド30分という持ち時間はやや短いような気もするけどどうなんだろう……他のフェスもこんな感じだったっけ。

 

出演バンドに関しては、ほぼThe Birthdayのために行ったようなものなので、感想も何もお前が発言するな!って感じなのだけど、以前からライブを観てみたいなぁーと思っていたキュウソがまさかの一発目にBUMPのsailing dayをコピーするという謎展開で初っ端からテンション爆アゲだった。ヤマサキセイヤの笑顔、かわいかったな……。あとは完全初見だったBRADIOというバンドが超ファンキーでめちゃくちゃ良かった。ディスコっぽい感じでめちゃめちゃ踊った。ボーカルの人がアフロなのも、バンドの作り出すサウンドに対する理想的なボーカル像まんまって感じで良かった。GLIM SPANKYもまともに聴いたのは初めてだったのだけど、ボーカルの女性の酒ヤケしたようなしゃがれ声(実際には酒ヤケではないだろうけど)がカッコ良かった。あんな声、憧れるわ……。クールそうなのに笑うとキュートなのもギャップ萌えでした。

 

 

___

そういえば『涙がこぼれそう』をめちゃめちゃ楽しみにしていたけど歌わなかったな、という事実を、たったいま思い出しました。冒頭の《電話探した あの娘に聞かなくちゃ 俺さ 今どこ?》あとの、チバによる「今日はお前らと〇〇(地名だったりイベント名だったりが入る)だー!!」という定番の叫びを聞きたかったのになぁ……。

ツアーでは歌ってくれるだろうか……。

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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Mr.Children 『重力と呼吸』全10曲感想

 

Mr.Childrenの19枚目のオリジナルアルバム『重力と呼吸』がリリースされました。

 

 

一昨日(10月2日)、タワレコ渋谷店でフライングゲットし、帰宅。入浴と夕飯を済ませ、さっそく聴いた。……驚いた。それはもう本当に衝撃がすごかった。わたしは彼らがツアーを行う際は複数公演に足を運ぶし、ボーカルの桜井和寿が主催者のひとりでもあるap bank fesにおひとりさま参戦を果たすような、一般的にいえばそこそこマジのミスチルファンだろう。そんなわたしですが、彼らの音楽を聴いてこんなにも大きな衝撃を受けたのは久しぶりだった(ヒカリノアトリエがあんまりだった*1)ので、今日はその感想を書き連ねていきます。

 

 

前提。

このエントリーを書くにあたり気づいたことがある。Mr.Childrenが前回のオリジナルアルバム『REFLECTION』をリリースしたのは2015年6月のことだ。

2015年以降の彼らは本当に精力的に活動している。同年3月からは「TOUR 2015 REFLECTION」を行い、ツアー最終日に先述のアルバム『REFLECTION』をリリース。夏からは「Stadium Tour 2015 未完」、その後、冬にはさまざまなバンドとの2マンLIVEを5公演、年が明けて2016年4月から11月にかけては「Hall Tour 2016 虹」と題し全28公演を実施。そのままの流れを汲んだかたちで翌年2017年4月からは「Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ」全14公演を敢行。休むことなく6月からはバンド結成25周年を祝う大規模なツアー「DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」全15公演。……いやいやいや、働きまくっているな!!!!!!?

こうやって書き出してみて改めて驚いた。めちゃめちゃ働きまくっている。しかも、ツアーのあいだあいだにゲスト出演したライブとか夏フェスとかもある。

 

そうなのだ。オリジナルアルバムこそ3年4ヵ月ぶりだけれど、ミスチルはその間もコンスタントに活動し続けてくれていた。だからこそ気づかなかった。

わたし、Mr.Childrenの新曲を立て続けに聴くという行為がめっきりご無沙汰だった!!!!!

そうなのです。こんなにもミスチルの新曲を立て続けに摂取するという行為があまりにも久しぶりで「え!?ミスチルってこんなすごい音楽を作るバンドだったんだ!すげーーーー!!!やべぇ、やべーーーーよ、ミスターチルドレン!!!!!!!」となったのです。

何だかんだでライブ行ったりしてたから、ミスチルの音楽自体は聴き続けてきた3年4ヵ月だったのだけど、それってどれもこれもどこかしらで聴いたことがある既発曲だった。だからこそ、こんなにも大量の新曲を立て続けに聴く機会となった『重力と呼吸』から、ここまで大きな衝撃を受ける事態になったのだと思います。

だってマジですごいんだもん!!!!そりゃあそれなりに期待はしていたけど、こんなにも「すごい!!すごいよーーー!!!!!」って大声でみんなに猛烈プッシュして駆け回りたいアルバムだなんて思っていなかったんだもん(失礼)。

 

ということで前置きが長くなりましたが全10曲の感想いきます。

アルバムを手にしてまだ24時間ちょっと(現時点で)しか経過していないので、熱量高めで若干ウザい感じになっちゃうかもだけど、考えるな!感じろ!!!!の精神だ。

 

 

01.Your Song

まずド頭の鈴木英哉(Dr.)によるカウントがめちゃくちゃカッコいい。あのカウントだけで、わたしたちリスナーに“バンドであるMr.Children”を強く印象づける効果があると思う。それに続く桜井和寿の雄叫び?シャウトもいい感じだ。最初聴いたときは「せっかくの桜井さんのシャウトになにエフェクトかけてんだよ!!?」って思ったりもしたけれど、だからこそ暑っ苦しくならず人間臭さみたいなものが良い意味で軽減されているように感じた。

 

そして歌詞である。

タイトルこそ『Your Song』だけれども、この曲で歌われているのは君と僕のことだ。君がいるからこその、僕。

ここで、ここ数年のMr.Childrenを追いかけてきた人々(わたしだ)はこう思う。

僕=Mr.Children、そして君=わたしたち(ファン)だ!!!!!

そう、この曲で歌われているのは紛れもなくMr.Childrenと、わたしたちリスナーの関係だ(と思いたい)。去年の25周年ツアーで、桜井和寿(Vo.)はこんなMCをした。

“自分たちが10周年を迎えた時は、自分自身も若かったし尖っていたから、インタビューで10周年に対しての感想を聞かれても「事務所の話題づくり。どうせそのうちファンのみんなも離れていく」と答えていた。しかし、そこからの10年、15年は本当にあっという間で…気付けば25周年。こんなに多くのお客さんが今でもライブに足を運んでくれていることにとても感謝している。”

これを踏まえたうえで再度『Your Song』の歌詞を読んでみてほしい。「もうこれは完全にMr.Childrenとオレたちのことを歌っている……!?」となります。この曲はもはや『Your Song』という名の仮面をかぶった『Our Song』。最後が《君じゃなきゃ 君じゃなきゃ》で終わるのなんて出来すぎている。

CDの感想らしい話をすれば、サビの部分が少しゴスペルちっくというか、教会を思わせるようなサウンドっぽい気がするのだけどどうなのだろう…… 優しくて壮大、みたいな。どこまでも広がっていくようなサウンドが気持ち良いです。

 

ということで、アルバム1曲めで見事にハートを鷲掴みになれた。やっぱりミスチル最高じゃんか!!!!と。

 

 

02.海にて、心は裸になりたがる

今回のアルバムで一番「裏切られた!!!!」と驚いたのがこの曲。

タイトルから「きっとヘビーで陰(いん)の空気をまとった曲が来るはずだ」と想像していたのだけど、なんて爽やかな曲調!!!!めちゃめちゃ爽やかではないか。サビ前の盛り上がり方なんかいかにも「今からサビですよ〜〜〜!」みたいな感じで期待を煽りまくってくるし、その期待にさらに爽やか要素を100回上乗せしたみたいな疾走感あるサビがめちゃめちゃ気持ち良い。清涼飲料水飲みながらチャリンコで爆走しちゃうぞー!みたいな爽やかさです。数年ぶりにポカリのCMにどうでしょうか。

そして!!!この曲の激アツポイントは1番と2番の間奏部分である。中川敬輔のベースが炸裂しまくっている。マジでこんなにもワクワクさせる間奏なんてあるかよ!!ってくらいワクワクが止まらなくなる。「うひょーーー最っこうだ!キタキタキターー!!!」ってなります。気づいたときには両手突き上げて桜井さんと一緒に「Wow Wow Wow」って叫んでいます。そこからの2番なんてもうベースがゴリッゴリに目立っていて重低音大好き芸人の血が騒ぎまくって仕方ない。『重力と呼吸』の爽やか部分を一手に引き受けている感あるフレッシャーズソング。

あと、最後の最後で転調するところもMr.ChildrenMr.Childrenらしさが限界突破していて最高に高まりました。夏の野外で聴きたい。……そう、それはつまり日産スタジアム

 

 

03.SINGLES

前半はどちらかというとポップな曲調なのに、サビで一気に逆サイドに振り切られるようなサウンドづくりがすごい。サビ直前で一気にたたみ掛けてくるあの感じがとてつもなくMr.Childrenっぽい。かと思えば、突如、Cメロ前で雰囲気がガラッと変わる。なんとも不思議な曲だ。「おぉっ!?」なんて躊躇してたらあっという間に置いていかれてしまう。そして最後は実にサッパリとあっけなく終わる。この感じが諸行無常感(?)をいっそう高めてくれる(ような気がする)。

それはそうとこの曲の歌詞は桜井和寿桜井和寿らしさが炸裂していて最高です。なかでも感銘を受けたのがこの部分(以下)。

守るべきものの数だけ 人は弱くなるんなら

今の僕はあの日より きっと強くなったろう

この言い回しがマジで桜井和寿過ぎて最高。

今朝、何気なく聴いていて「なんちゅう悲しい歌詞書くんだよ桜井和寿……」って思いながらタイトル確認したら『SINGLES』ってデカデカと表示されてて「しんどーーーーーーい!!!!」って思わぬところからカウンター喰らった。桜井さん、独り身に容赦ない。

 

 

04.here comes my love

いい曲ですよね、マジで。とても美しい曲。聴けば聴くほど「美しい曲だなぁ」としみじみ思う。メロディの持つ儚さと、愛を真摯に語る歌詞のシンクロ具合がほんとうに美しい。とても誠実な空気をまとったラブ・ソング。

この曲もね、サビへ向けての盛り上がり方がとても好きです。言ってしまえば分かりやすい盛り上がり方なんだけど、それがすごくハマっている。なんと言えばいいのか…… 重量感のあるサウンドが楽曲の説得力を増し増しにしているというか……なんかもう、説得力がすごい。そうだ説得力だ。愛することとそれに対しての迷い、そして決意をそのまま吐き出したような歌詞に、これだけ重みのあるサウンドを重ねられたら「納得!!!!」って言うしかねえだろ。

あとはもうギターソロが最っ高にカッコいい。「泣きのギター」という使い古された表現があるけど、この曲のギターソロがまさにそれ。このギターソロを聴いた瞬間「なんだよ泣きのギターってwww」とか言ってるやつ もうGood Nightって感じでした(突然のYONCE)。

 


05.箱庭

これもメロディの展開がちょっと不思議。とはいえ、ミスチルお得意のPOP感が炸裂している。サウンド面に、そこはかとなく漂うバブル感もおもしろい。この曲調の展開の仕方ってどこか懐かしい感じするねぇ……みたいな。なかなかのフレッシャーズソングだと思います。

『箱庭』はそのうち『Heavenly kiss』みたいな立ち位置の曲になりそうだなぁとか思うのだけどどうでしょうか。知る人ぞ知る!みたいな。

余談だけど、この曲だけをリピートして聴いてると、曲の切れ目が分からなくて「ん?これいま何回転めのイントロ?ん?アウトロ??」みたいな軽いパニック状態に陥りいます。

 


06.addiction

Mr.Childrenらしからぬトレンディおしゃれ感あるイントロにド肝抜かれた。そして歌い出しの桜井和寿が最高に桜井和寿節を炸裂していて「ウッホーーーーー!!!!!」って脳みそガバガバに溶けそうになった。音の数に対して言葉を詰め込みまくるでお馴染みの桜井さん、最高じゃないですか。そんでもって語尾が裏返るあの歌い方も最高じゃないですか。その2つを同時に堪能できる曲、それが『addiction』。ただただカッコいい。ほんと、マジでカッコよくて脳みそ溶ける。オマケに大気圏を突き抜けていきそうな伸びやかな高音の叫びもついてます。最高最高。

「ウッホーーーーー!!!!カッケェーーーーー!!!」って思ってたら、あっという間に曲が終わってて「いかんいかん次こそちゃんと聴かなきゃ。歌詞とか聴き込まなきゃ」とか心を改めても、いざリピートしたら結局「ウッホーーーーー!!!!カッケェーーーーー!!!」ってなっちゃうので、この曲には人をゴリラにする効果がある。

あと一瞬、サウンド面でSMAPのオレンジっぽいアレンジの部分(大サビ前の間奏はじめ部分)があって「ヤッベ、久しぶりにオレンジ聴きたくなった!」と発作発症したりもするので要注意。

 


07.day by day(愛犬クルの物語)

タイトル見て「タイアップキタコレ!!!!」って勘違いしたのはわたしだけではないはず。サビの《So day by day》って部分のハモリが最高に気持ち良い。『海にて〜』同様にチャリンコで爆走しながら聴きたい爽やかソング。

おそらくこの楽曲に関しては明確なモチーフが存在しそうなので、そこら辺の制作秘話が結構気になっている。ライブのMCで話してくれたりしないだろうか……まぁ、チケット当たっていないんだけれどもね(地獄)。

 


08.秋がくれた切符

桜井和寿の優しい歌声を存分に堪能できる一曲。

桜井和寿というボーカリストは、楽曲のもつ雰囲気に合わせて歌声の色を使い分けるタイプのボーカリストだと思うのだけど、この手の曲を聴くとその歌唱スキルに平伏したくなる。一音、一音を丁寧に置いていく。陽だまりみたいに温かくて優しくてでもちょっぴり切ない、みたいな。Mr.Childrenは桜井さんの歌声に寄り添うことに重きを置いているバンドである。この曲のアレンジはまさしく桜井和寿の歌声を存分に聴かせるための音づくりといった感じで「あぁ、4人のバランスが本当に美しいバンドや……」と思わずにはいられない。

 


09.himawari

この曲は本当にすごい。シングル発売時はもちろん、ツアーでも夏フェスでも今まで何度も聴いてきたけど、聴くたびに「この曲はすごい!!!」と思わずにはいられない。なんかもう楽曲から放たれるパワーが凄まじい。アルバムをとおして聴いてみても、この曲が放つ圧倒的なパワーすごくないですか?「強い、強いぞ。himawari」って感じで圧倒される。間奏のギャンギャンのギターも最高だし、力強い桜井さんの歌声も最高だし、歌詞もなんかすごい。こんな歌詞よく書けたな!?ってぐらい絶望感漂う凄まじい歌詞だ。一曲聴き終えたあとの疲労感と虚無感が凄まじい。

これをライブで演るときの桜井和寿は、あのお得意のステップでグリングリン回転しながらめちゃめちゃ力強く歌うのだけど、その熱気あふれるパフォーマンス含めて強烈だったんだよなー。ゴリッゴリに演奏する4人のバンド感が最高だった。

 

 

ちなみにhimawariリリース時の感想がこれです。

 


10.皮膚呼吸

はーい、皆さん準備はいいですか?いよいよ真打登場ですよー!

『重力と呼吸』全10曲の中で現時点の圧倒的No.1ソング『皮膚呼吸』さんです。

 

もうマジでこの曲に関しては想いが高まりすぎて冷静さのカケラも持っていられねーよ!!!?ってくらい最高です。イントロからわたしの大好きなMr.Childrenっぽさが炸裂してて、初っ端から「この感じ好きかも……きっと好きなやつだ……」ってザワッ…ザワッ…って高まってたら、サビで桜井さんが《深呼吸して〜》って歌いだした途端、マンガみたいに「うわっ!!!!」って声出て、気づいたらめっちゃくちゃに涙流してましたわ…… 何なんだマジで。いくらなんでもこんな経験は初めてで自分でもかなり新鮮だった。だってサビ聴いた瞬間、あまりにもわたしが好きなMr.Childrenをそのまんま詰め込んだみたいな音の広がり方するんだもん。「あ〜〜〜〜〜わたしの好きなミスターチルドレン!!!!!」って思った瞬間、無意識に涙出てた。すごい!いくら重いオタクとはいえ、無意識に涙出てたのはさすがに引くぞ!!!!人間の生理現象にまで働きかけるバンド、Mr.Children

これはもうとにかく「そう感じた」としか言いようがない。例えば前作『REFLECTION』収録の『幻聴』を聴いたときなんかにも「わたしの好きなMr.Childrenだ!!」って感覚を味わっていて、それを言葉で説明するのはとても難しい。この感覚を覚える曲におそらく一定の傾向はあると思う。サビで一気にブワーッと広がっていく壮大感あるサウンドだったり、桜井さんの伸びやかな歌声だったり、印象的なフレーズだったり……それこそ「考えるな、感じろ!」って感じ。

その中でも『皮膚呼吸』は圧倒的に「キタコレ」感がすごかった。大げさでもなく、この曲を聴いた瞬間にわたしの中での『重力と呼吸』というアルバムの立ち位置が明確になった。「まだまだイケるじゃんミスチル!!!」みたいな。

いくら「好きなアーティストだ」って常日頃から言ってても、やっぱり年数を重ねてくるとそれなりに慣れてきたりもする訳で。それは決して悪いことじゃなく、こちらが期待しているMr.Children像だったりMr.Childrenっぽいサウンドだったりがある訳です。で、ぶっちゃけ新譜が出るたびに「これぞ!!!」という感動を味わえるかというとそうとも限らない。現にわたしにとっての『ヒカリノアトリエ』がそれだった。だけど、この『皮膚呼吸』を聴いた瞬間の衝撃はあまりにも大きくて強烈で、「わたしまだまだMr.Childrenの音楽でこんなに感情を揺さぶられるんだ!!!!」と何かよく分からない感動みたいなものも味わっている。マジで本当にすごい曲なんだ。

ほらもうこの曲のこと考えてるだけで涙が溢れてくるんだよ。それくらい強烈な楽曲です。聴いてください、マジで。

 

実はあまりにも第一印象が強烈で、まだそのインパクトの余韻から抜け出せずにいる。歌詞もまともに読んでいない。歌詞を確認せずになんとなくで聴いている感じだとなかなか殺傷能力高そうなフレーズが頻発していそうなので(褒めてる)、歌詞を冷静に追えるようになったらセカンド・インパクトに襲われるかもしれません。とりあえず《まだ生乾きの後悔》ってワードがめちゃくちゃに桜井和寿!!!!!って思った。

 

 

そんな中でこんなインタビューを見つけてしまい、もうわたしは「Mr.Childrenというバンド、マジで底知れねぇ……」という思いの渦に飲み込まれそうだよ……

「(25周年のライブのような)ああいったものをMr.Childrenに求めている人が多いかもしれないんだけど、次の作品も同じようなものだったら、満足する半面、がっかりもすると思うんです。求められるものに応えすぎたら絶対に飽きられる。期待に半分応えて、半分裏切る。なんてこと言ったら戦略家みたいで嫌だけど(笑)。でも、裏切りながら、結果的にお客さんが望むものになっていくんじゃないかという自信があります。直感的に」

「いつまで叫び続けられるんだろう」――桜井和寿、26年目の覚悟 - Yahoo!ニュース

 

 

総評。

感情のジェットコースターにアップアップしながらなんとか全曲聴き終えて残った感情は、ただただ「ライブで聴きたい」というシンプルな欲だった。このアルバムに収録された数々の音楽をライブで聴けない人生なんてクソだ!!!!って叫びたくなるくらいにライブで聴きたいです。あーーーーーーーーー…マジでライブに行かせてくれ。『皮膚呼吸』をライブで聴きたいんだ……

 

ということでMr.Childrenというバンドの素晴らしさを堪能できる素晴らしきアルバム『重力と呼吸』。まだ聴いていないという方は是非とも聴いてみてほしいです。

Mr.Children、まだまだイケるじゃん!って思えるはず。 

重力と呼吸

重力と呼吸

 

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

▼過去のMr.Children関連の記事はこちら

ap bank fes '18 感想

エレカシ×スピッツ×ミスチル『ド・ド・ドーンと集結決定!!夢の競演』感想

【Mr.Children】ミスチルの楽曲から、好きな歌詞を25個選んでみた。

【Mr.Children】既発アルバムから、それぞれ好きな1曲を選んでみた

 

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*1:あくまで個人的な感想

日記_在宅夏フェスとかカメ止めとかチバユウスケとか

ついにブログを1本も書かずに8月を終えてしまったので9月は早々に何かしら書くぞ!と息巻いていた。のに気づけばもう10日。書かずにいると書けなくなるとはよく聞く言葉だけどほんとにその通りなのかもしれない。「何かを書こう・書かなくては」という意識が日ごとに薄くなっている気がする……。いかんいかん!ということで2018年夏の出来事を雑に振り返りつつ、リハビリです。

 

・在宅夏フェスが最高に楽しかった

いやぁ最高だったよ #FRFYouTube !!!!!

チバユウスケにハマりだしてすぐにFujirock'18がYouTubeで生配信されることを知り「The Birthdayのライブをオンタイムで!しかも自宅で楽しめる!!!」とめちゃめちゃ楽しみにしていた。フジロックって一度は行ってみたい夏フェスだけど軽い気持ちで足を運んだら痛い目に遭うんじゃなかろうか……とラスボス感アリアリな夏フェスなので初心者にはなかなか手を出しにくい(と思っている)。そんな憧れのフジロックを自宅で楽しめる日が来ようとは。文明の発展はすばらしいな。

そんなこんなで初日のエレカシなんか会社帰りの地下鉄でスマホ片手にめちゃめちゃ楽しんだ。今回の生配信のすばらしいところは各配信が数時間前まではさかのぼって観ることができ(おそらく4〜5時間はさかのぼれたはず)、さらに各日終演後にはその日の配信映像を深夜から朝っぱらまで再配信してくれていたという点に尽きる。つまりそれは寝る暇すらない!ということだ。今回は各ステージの演奏が2チャンネル編成で配信されていたのだが、このさかのぼりサービス(以下おかわりタイムとします)と再配信サービスを使えばタイムテーブルかぶりなんてまったく敵ではない。これ、現地だったら「タイテ被ってんじゃん!諦めなきゃじゃん!!」案件もヨユーのよっちゃんでクリアできるすばらしい構成だったのではないかと思う。現地参戦組にもYoutube生配信とおかわりタイムや再配信サービスを利用してタイテ被りを被害最小限にとどめていた方がいらっしゃったみたい。まぁ自分のお目当てのアーティストが必ずしも生配信されるとは限らないのだけどね。現に今回のフジロック最大の目玉であっただろうボブ・ディラン御大は当然のように配信されなかったし。

とはいえ、わたしが観たかったエレカシThe Birthdayは無事に配信されたので存分に堪能した。カッコよかったなぁチバユウスケ

 

フジロックが開催された土日は、外出の予定が雨で中止になったので時間を問わずフジロックを観ていた。初めて観たアーティストではAwesome City Clubが良かった。夏の夜に彼らの音楽を聴いていると「あぁ、夏の夜っていいよなぁ」としみじみ思えた。夏の夜ってなんであんなに自由で開放感あるのに切なさもあるのか。不思議だ。酒を飲んでデロデロになりながら、いい音楽を聴く。めちゃめちゃ幸せな時間なのにふとした瞬間に世界が『自分のいる空間』と『それ以外の空間』で分断される、みたいな孤独感に襲われてしまうんだよな。

あとはMISIAも圧巻の歌声で最高でした。彼女のライブはap bank fesで観たことがあって「歌うために生まれてきた人間だ」感が凄まじかったのですが、今回もやっぱり「歌うために生まれてきた人間だ」感が凄まじかった。あんだけ伸びやかな歌声が自分から放たれたらそりゃもう気持ちいいだろうなーって思う。そりゃ観客も困惑してしまうような高難度のコール・アンド・レスポンス要求するさ……。

 

まぁそんな感じで在宅の分際で心の底からフジロックを堪能できた。ありがとうフジロック。現地に行ってもいないのにロスになってしまうくらいには堪能したよ。でもやっぱり現地に行きたくなったよ。

今年はフジロックの他にも様々な夏フェスが動画サイトでの配信サービスを実施していて、それってフェスの集客を落としたりしないのかなぁと思ったりもした。でも夏フェスに行きたい人たちって結局は「現地に行ってなんぼ」みたいな感覚を少なからず持っているだろうから、配信観ることで来年の集客に繋がるのかもしれないなぁ……と思ったり。配信で満足できるような人たちは、結局現地にまで足を運ぼうと思うような人たちでもないだろし、潜在的なフェス人口を掘り起こすことという点では配信サービスも有効なのかしら。あとは夏フェスに足を運ぶほどではないけど配信なら観てみよう!という層にアーティストを知ってもらえるチャンスになる、というメリットもあるのかな。

 

余談。

在宅フジロックの余韻のままにライジングサンのGyao!配信もめちゃめちゃ楽しみにしていたのだけど、直前になり、ライジングが生配信ではないことに気づきヘコんだ。あまりの悔しさに当日はtwitterに張り付いてライジング現地勢の感想ツイートを読み漁っていた。スカパラがね……めちゃめちゃ最高のステージだったようで……ほんと、観たかったな。いつだって現場に行っている人間が勝ち組なんだよな。来年はライジング行くぞ、と強く思った。

 

FUJI ROCK FESTIVAL'18 Aftermovie

'1:15くらいで拳突き上げる最高にカッコいいチバユウスケをご覧ください。

 

 

・映画『カメラを止めるな!』を観た(ネタバレ注意)

Picture

話題の『カメ止め』観てきました。

観たい観たいと思いつつなかなかきっかけがなく行けずじまいでいたのだが、チバユウスケが観たらしいので「これは観なきゃ!!!」とオタク丸出しで観てきた。いつだってオレの背中を押すのは推しの一挙手一投足だぜ(推しだけに)。金曜の真っ昼間の上映回だったが、さすが話題作なだけあって席は8割がた埋まっていたと思う。

 

序盤30分くらいはなかなか退屈で「あぁこれはきっと伏線を張っているのだろうな……ここの退屈な時間があとあと効いてくるはずだから耐えるのだわたし」って感じだった。たぶんそれはあの劇場にいた多くの人が感じていたことだったと思う。「今のところ世間が騒ぐほどの話題作か?って感じだけど、たぶん今は伏線を張りまくってる時間なんだ、耐える時間なんだ」みたいな。それで、その予想が見事にドンピシャで、後半の伏線回収がめちゃめちゃ気持ちいい展開。キタキタキター!!!ってめちゃめちゃヒャッハー!でした。

たぶん構成としては、今までにもあったかもしれないのだけど、その見せ方がモノづくりに携わったり、モノづくりに強い憧れを持っている人間には堪らないのではないかなぁ。あと出演されている役者の方々が世間的には無名(わたしが知らないだけかもしれないが)とされる役者ばかりというのも良かったのだろう。妙にリアルな感じがして、ストーリーによりいっそう集中できる環境づくりの一助になっていた。

本編はもちろんおもしろかったしお見事だったのだけど、個人的にはエンドロールが一番胸アツだった。あのエンドロールを観ることで、この作品がどれだけ細やかに神経を配ったうえで撮影されていたかを改めて知ることができた。それと同時に「何だかんだ言ってもやっぱり情熱ってたいせつだよな」と妙にうすっペらいけどでもそれが真理じゃん!!みたいな気持ちにもなれた(たぶん周りからしたらウザいだけ)。

すべてのカラクリを知ったうえでもう1回観るのもアリだよなー、と思える作品でした。

 

 

・引き続きチバユウスケにハマっている

以前チバユウスケにドハマリしたことを書いたのだが、その熱はまだ冷めていない。というか日を追うごとに熱は増す一方だ。彼のキャリアはミッシェルから数えると20年以上に渡るのでそれらを今から追い出したらそれはもう凄まじい量の情報を一気に摂取するということになり、何から追えばいいのやら状態。デビュー当時の映像を見ていた次の日には現在の情報がリリースされ、かと思えばミッシェル解散時のインタビュー記事にぶち当たり……と日々あらゆる年代のチバユウスケ情報に右往左往している。

もうね、まじで本当にカッコいい。チバユウスケに関しては『カッコいい』という一言に全てが集約できてしまうのではと思える。『カッコいい』という言葉こそが彼の魅力を伝える最大にして最小単位の言葉になるのではないかというくらいに『カッコいい』がそのまま『=チバユウスケ』になってしまう。彼は『カッコいい』ことを追求して『カッコいい』モノとして生み出し、それを作品として世間に放ち続けている。カッコいいなぁ。

残念なことにミッシェルはすでに解散してしまったバンドなので彼らのライブを観るという夢は叶えられないのだけど、幸いなことにチバユウスケは今現在も超イケてるロックバンドThe Birthdayのフロントマンとして現役バリッバリのロックンローラーである。ということでこの秋に開催されるThe Birthdayのツアーにはぜひ足を運びたい!と思い、チケット先行にエントリーしまくること数回。ようやくツアーファイナルの中野サンプラザ公演をご用意してもらえた。ヤッター!!!人生初チバユウスケである。今からめちゃめちゃ楽しみです。

 

最近は仕事終わりに新宿のdisk unionでミッシェルのCDやら映像作品を探し回っている。楽しいですよ、union巡り。気づくと何時間も店内をぐるぐるしてしまう。彼らの作品を見つけてはお財布と相談しつつ買い集めているのだが、わたしがもっとも大好きなアルバム『HIGH TIME』にはまだ出会えていない。ネットで探せば難なく手にできるだろうことは分かっているのだけど、なんとなくこの作品だけは店頭で手にしたいんだよな……というよく分からない意地みたいなものがある。なんでだろうか。

そういえばチバユウスケは大のレコード収集家らしく、彼が所属するバンドではたびたびLP盤がリリースされている。今のところまだわたしはそこまで手を出していないが、このままの勢いでいくと軽率にLP盤の収集まで行ってしまいそうなので、そこは冷静さを保っていきたい。でもミッシェルのLP盤ってどれもジャケットがカッコよくて欲しくなっちゃうんだよなぁ……。

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。 

 

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ap bank fes '18 感想

https://pbs.twimg.com/media/DiOtMrmU8AATEER.jpg

7/14(土)15(日)16(月・祝)の三連休、6年ぶりに静岡県つま恋で開催された『ap bank fes'18』に行ってきたので、すでに1週間経ってしまったが感想を書く。

 

わたしが初めてap bank fes(以下ap)に行ったのは2012年に開催された『ap bank fes'12 Fund for Japan』の仙台みちのく会場なので、つま恋で開催されるapに行くのは今回が初めてだった。実は、ここ数年一緒にapに行っていた友人その1が事情により不参加であり、さらに現地で合流予定だった友人その2が開催1週間前に退っ引きならない事情で急遽不参加となり……つまり1人ぼっちで行ってきた訳である。

 

ライブに於いては常々「中途半端に親しい友人と行くぐらいなら1人で行ったほうが気楽でよいな」と思っているタイプなので、今までもRIJFCDJに1人で行ってきた経験を持つわたしだが、さすがに3日間も1人ぼっちはちょいと不安だぜ……と思っていた。ところがどうしてどうして。終わってみれば3日間をめっちゃくちゃにエンジョイし「夏フェスサイコーーーー!!フゥ〜〜〜〜〜〜!!!!」みたいな感想しか残らなかった。前日祭はともかく、本祭1日目と2日目は基本的にライブエリアの最前ブロックにい続けた。あの酷暑のなか半日以上ほぼ立ちっぱなしでライブを楽しめるって実は結構タフらしい。連休明けに会社の同僚に三連休は3日間とも夏フェスに行っていた旨を話したら「あんな暑いなか外にいるなんて考えるだけで嫌になる」と返された。そういえばわたしもライブの楽しさに目覚める以前は「ライブに行くような人種とはぜったい仲良くなれない!」とか思っていたもんな……。結局のところ人なんてもんは自分が楽しめない界隈の魅力なんて理解できないのかもしれない。

 

 

話が逸れた。

 

そんな感じで根っからのライブ好き(音楽好き)が功を奏し、全日めちゃくちゃ楽しめた素晴らしきライブの感想をつらつらと書いていこうと思う。きっと長文になると思います。特に印象に残っている楽曲に関してはofficialの動画貼りました。

 

7/14(土)前日祭

LEGO BIG MORL

初見。MC担当してる人がギター担当だった衝撃。君、ボーカルじゃないんかい!センターでMC担当のギタリスト。斬新!!!最後に演奏していた『RAINBOW』という曲が良かった。

 

Salyu小林武史

相変わらず伸びやかな歌声。Salyuの歌声を聴くと「あぁapに来たんだなぁ」と感じる。大好きな『THE RAIN』からSalyuひとりバージョンの『to U』は嬉しかったなぁ。『THE RAIN』のサビ部分って屋外で聴くと開放感ハンパない。それにしてもわたしはいつになったらSalyuが歌う『青空』をapで聴くことができるのでしょうか(桜井和寿verは聴いたことがある)。毎年思うことだけど、Salyuのapのときの衣装って可愛くてちょっぴりエロスを感じる。あと美脚。

 

ウカスカジー

6月に開催されていたウカスカジーのツアーには不参加だったのでお久しぶりのウカスカジー。まさかの『手を出すな!』を歌ってくれたのでそれだけで大満足。熱心な桜井和寿ファンの方には申し訳ないが、わたしはやはりMr.Childrenで歌っている桜井和寿が好きであるとここ数年で気づいたので、比較的ゆるい気持ちで観ていた。だってなんか桜井さんがラップ歌ってると恥ずかしくなっちゃうんだもん……。でも『手を出すな!』だけはとても好きな曲なので聴くことができてうれしかった。大好きなんだよあの曲。(動画貼りたいけどofficialのものがなかった……)

 

 

残念なことに、前日祭は頭痛によりここでリタイア。頑張れば最後までいられたかもしれないが「今日無理をして明日から始まる本祭に万全の体調でのぞめなくなったら最悪だよな」と考えを改め、早々にホテルに戻った。慣れない暑さと、あとは恐らくだけど会場到着早々に飲んだビールが良くなかったのだと思う。

結局この日は、帰りにコンビニで買った冷麺を夕食に食べ薬を飲み、20時には就寝。あまりにも早く寝すぎてしまったため夜中の1時に目が覚めてしまい再び眠りに就くまでミッシェルのライブ映像を見漁っていた(最近の日課)。

 

7/15(日)本祭1日目

朝9時にホテルを出発。掛川駅シャトルバス乗り場にはすでに長蛇の列ができていた。マジカヨ……。並ぶこと2時間、ようやくバス乗車。さすがに開演には間に合うと思っていたが、その考えは甘かったようです。会場到着したらすでにトップバッターであるBANK BAND with ナオト・インティライミのライブが始まっていた。無念。「明日はもっと早く出発しよう」といきなり反省からの本祭スタート。

 

東京スカパラダイスオーケストラ

今年のapの優勝は東京スカパラダイスオーケストラの皆さんに決定で〜〜〜〜〜す!!!!!というくらい素晴らしかった。1曲めから会場中の客のハートを鷲掴みにしていたと思う。マジで凄かった。結成30周年のキャリアを見せつけるような圧倒的なパフォーマンス。そりゃあれだけたくさんの楽器をジャンジャン鳴らされたら盛り上がらない訳ねーだろ!?ってくらい優勝だった。「もう1回最初っから演ってくれ!」ってくらい最高でした。スカパラのワンマン行ってみたいわー。スカパラに関してはゲストアーティストを迎えた楽曲くらいしか知らないのだけど、彼ら単独での楽曲だとドラムの人が歌ったり谷中さん(わたしが唯一お名前を存じ上げているメンバー)が歌ったりとボーカル固定されていない模様でした。ドラム叩きながら1曲フルで歌いきるってすごいなー。マジで圧倒的にかっこ良かったです。主題歌だったドラマ(松嶋菜々子主演『美女か野獣』)もドハマリした『銀河と迷路』、桜井和寿をゲストボーカルに迎えての『美しく燃える森』。最高でした。まぁオリジナルの民生には勝てませんが。あとわたし思ったよりスカパラの楽曲知ってた!結構CMとかで耳にしてるもんだな。

 

YEN TOWN BAND

今年もCHARAはキュートだった。そんでもって今年のCHARA小林武史を「たけポン」と呼んでいた。CHARAほどキュートって言葉がピッタリくる女性っていないと思う。本当にキュートでした。それでやっぱりYEN TOWN BANDといえば『Swallowtail Butterfly ~あいのうた~』。今年も最高でした。

 

BANK BAND with 佐藤千亜妃(きのこ帝国)/ Salyu / 竹原ピストル

ap恒例のBANK BAND withコーナー。個人的には竹原ピストルさんを楽しみにしていた。去年のapで初めてピストルさんのライブを観て、そのパワーに圧倒された。今年もとても楽しみにしていた。わたし彼の『RAIN』という曲が結構好きです。たしか去年のapでも歌っていたと思う。サビ部分の櫻井さんとのハモリが最高だった。去年のapでめちゃくちゃに感動して爆泣きしてしまった『Amazing Grace』を今年も聴けたら嬉しいなーとか思っていたのだけど歌ってくれませんでした、残念。

 

ROGUE

当初出演予定だった2012年のapではボーカル奥野さんの体調面への考慮から叶わなかった共演がついに果たされたということでグッと来た。わたしはROGUEというバンドには全く詳しくないのだけど、櫻井さん経由で知った『終わりのない歌』は2012年当時、apから帰って来て何回か聴いていたので「あぁやっと一緒に歌えたんだねえ」と、まるで関係者のような心境になってしまい感慨深かった。ROGUEの演奏を舞台袖で観ていたらしい櫻井さんが登場するなり「聴きたい曲ばっかり歌ってくれた」とハシャいでいたのがとても良かった。ほんとにROGUEが好きなんだね。

 

Mr.Children

はい、大本命。本祭1日目のセットリストはこちら。

01.HERO
02.HANABI
03.youthful days
04.彩り
05.here comes my love
06.fanfare
07.himawari
08.GIFT

まさか1発目にHEROがくるとは思っていなかったので驚いた。ここ最近のライブ、高頻度で『HANABI』を歌っているような気がして、聴きながら「やっぱりタイアップ先への配慮か?」とか思っていたけど、よく考えたらこの曲ってそもそも夏の曲だった。『youthful days』から『彩り』への流れ、良かったなー。そして何度聴いても『himawari』が悲しい曲過ぎて泣けた。相変わらずナカケイがハチャメチャにかっこ良くて上手側の最前ブロックを陣取ったわたしグッジョブ!って感じでした。

途中のMCで桜井さんが「ロックフェスってのは大抵のばあい客席が黒っぽい服のお客さんで埋め尽くされるもんだけどap fesは色とりどりの春みたいな、初夏の爽やかさみたいにカラフルなTシャツで埋め尽くされていて。こんなに色鮮やかなフェス会場はap以外にないって自信を持って言えます。皆さんが何年も掛けて育ててくれたフェスです」みたいなことを言ってて、そういった想いがあるからこそ彼らにとっての『つま恋』が特別な場所であり続けるんだろうなぁとぼんやり思った。わたし自身は今回のapがつま恋初体験なので、ぶっちゃけた話こんなにもつま恋が特別視されていることに「なんで?」とすら思っていたのだけど、ap bank fesという夏フェスに立ち上げから関わっている人々からしたらそりゃ思い入れのある場所になるよなーと今さら何となく理解できました(遅い)。まぁそんな感慨深げな風に話していた桜井さんはじめステージ上のMr.Childrenの皆さんは4人共に真っ黒な衣装に身を包んでいたのだけども。

 

 

ここで一旦ライブエリアを抜けて夕食を食べにフードエリアへ移動。ビールを飲みつつ美味しいソーセージを食べていたところ、まさかのBANK BAND withスガシカオフジファブリックの『若者のすべて』をカバーするという事件発生。マジでショックでした。まさかここで歌うとは……。スガさんのライブは何回か観たことあるから音だけ楽しめればいいやぁ、などと考えたわたしが馬鹿だった。BANK BANDのカバー楽曲の中でも1、2を争うほど好きな曲をまさかこんなシチュエーションで聴くことになるとは。完全に油断していた。実は去年のapで歌ったことで「今年は歌われないだろうな」とか思っていたのだけど予想が外れた。あぁ本当に残念。今年のapいちばんの後悔です。あぁ……本当に残念(ショック過ぎて2回言う)。ちゃんと聴きたかったな。イントロ聴こえた瞬間からめっちゃ急いでビール飲み干してソーセージ早食いかましてライブエリアにダッシュしたけど全然間に合わなかった。

 

 

BANK BAND

『Drifter』と『僕らが旅に出る理由』を立て続けに聴けた喜び……。これで『若者のすべて』も聴くことができていたらなぁ。そんでもって念願の『MESSAGE』。ライブで聴いたらぜったいに泣いてしまうよなーと思っていたけど案の定泣いてしまった。歌詞がもう本当にグサグサ刺さり過ぎるんだよ。

「きっとうまくいく」とか「何か意味がある」とか

スケールの大きな嘘で ただ忙しいだけの

ちっぽけな暮らしを 慰めて生きてる 

いやいやいやいや容赦ない歌詞だな!!!?痛いとこグサグサ突いてくるじゃん……。

 

さらにまだグサグサ容赦ない詞が続く。

 自分と違う誰かの生き方とハモれずに

心がささくれ立つ日は

この世界に生まれた意味をぼんやり考えたりもする

 

(中略)

 

「何かの暗示」だとか「別の意味がある」とか

 スケールの大きな嘘を 冷めた顔で馬鹿にしながら

どこかで信じて暮らしてる

しんどーーーーーーい!!!!非常にしんどい歌詞でした。こんなの1人ぼっちで行った夏フェスで歌われてみろよ。嘘だろってくらい涙止まらなくなるから。

 

 

そんなこんなで本祭1日目終了。

帰りのシャトルバスがまたしても激混みで50分待ちとか言いやがったので夏フェステンションで歩いて帰ってやりました。徒歩で50分と案内された道を40分で帰ってやりました。元気かよ!!!!!

 

 7/16(月・祝)本祭2日目

1日目の反省を活かし朝7時にホテル出発。さすがにシャトルバスもガラ空きでソッコーで乗車。スイスイと会場に到着。無事に開演に間に合った。それどころか早く着き過ぎで開場まで30分くらい炎天下で並んだ。ドンマイ!

 

BANK BAND with 高橋優 / チャラン・ポ・ランタン

オープニングアクト。念願のBANK BANDによる『よく来たね』を聴くことができた。わたしにとってのapは櫻井和寿さんに『よく来たね』と言ってもらうために行くようなものなので、感動もひとしお。もうほんとうに嬉しかった。はぁ……感無量。

 

その後に登場した高橋優。顔面全体で歌う、みたいな力強いパフォーマンスだった。何年か前のビバラロックで観たときより垢抜けた印象。高橋優さんって、めちゃめちゃ「陽」のアーティストって感じ。アーティストには「陰」と「陽」があると思っているのだけど、彼はわたしの中では「陽」。ちなみにMr.Childrenも一般的には「陽」なのだと思う。わたしはどちらかというと彼らの「陰」な面を押し出した楽曲が好きなんだけどね。『REM』とか。

チャラン・ポ・ランタンは「徳井だ」と思わずにはいられなかった。隣で観ていた客がももちゃんの抱えるブタのぬいぐるみを見て「なんでブタ抱えてるんだ?」ってボソッと言っていたのが忘れられない。なんでももちゃんは毎回ブタのぬいぐるみを抱えているのだろうか。どういう設定だよ……。

 

indigo la End

川谷絵音さんってライブのときいつもあんなにジメーっとしているの?心配になるレベルで覇気が感じられなかった。それともindigoではそういうキャラ設定で、ゲスのときはもうちょっと元気キャラだったりするのだろうか……。indigoのライブは初見だったのだけど、川谷絵音のハイトーンボイスの美しさに驚いた。あとハモリ担当している女性がカッコ良かったなー。

とか思っていたら終演後。

 絵音、大丈夫か!!!?あんなに暑いのに黒い長袖シャツなんて着てライブ演るからだよ!!

桜井さんに褒めてもらえて良かったね。

 

ハナレグミ

わーい!楽しみにしていたハナレグミ。青空の下で聴くハナレグミ最高だー!『深呼吸』から『オアシス』への流れ最高でした。欲を言えば『家族の風景』も聴きたかったなー、なんて。(いや、本音を言えばSUPER BUTTER DOGの『サヨナラCOLOR』をいつかライブで聴いてみたいんですけども)

 

MAN WITH A MISSION

MWAMのライブを観るのは今回で2回め。RIJF2015で彼らのライブを初体験したわたしは、サークルモッシュに巻き込まれかけめちゃめちゃビビったという苦い経験を持っている。それ以来、MWAM=ライブが危険!という苦手意識を持っていた。彼らの出演がアナウンスされたときも「マンウィズ出るのか……モッシュとか起きちゃうのかな。怖いな、怖いな(リスペクト稲川淳二)」とビビっていたのだが、今回のapでその苦手意識を払拭できた。とても楽しかった!めちゃめちゃ盛り上がった!まぁそこは夏フェスといえど所詮はapなのでサークルモッシュやダイブが起きるわけもなく、彼らの普段のライブに比べたらとても平和な盛り上がり方だったのだろうけど、初心者にとってはそれくらいがちょうど良いよね。モッシュもダイブも、それがそのアーティストのライブが持つ個性なんだよ!と言われてしまえばそれまでなんだけど、それを理由にそのアーティストへの興味が苦手意識に転換してしまうのは非常にもったいないよな…とモッシュダイブ文化に不慣れなわたしは思うのだけど……そこら辺どうですか?そんな甘っちょろい考えのファンはいらねーよって感じのアーティストもいるのかしら。でもやっぱりモッシュやダイブが怖いって人も一定数はいるんやで。

歌唱中、会場内のモニターにボーカルの人(狼)が何度も映されていたんだけど、狼部分の鼻から上しか映らないような画角で撮られてて「配慮!!」って感動した。

ライブ終了後、彼らのファンが一斉にバンド名がプリントされたタオルを掲げてる姿には彼らのファンであることのプライドみたいなものを感じて勝手にグッと来たりしていた。自分が好きなアーティストのパフォーマンスでフェス会場が大いに盛り上がるのってファンとして誇らしいよね。

 

・[ALEXANDROS]

まさかapで[ALEXANDROS]のライブを観られるとは思っていなかった。といっても彼らの楽曲の中で曲とタイトルが一致しているのは『ワタリドリ』くらいなのだけど。『ワタリドリ』は一時期ラジオでパワープッシュされまくってて、仕事しながら何回も聴いた思い出。イントロの疾走感が堪らなく好き。そして聴くたびに「このバカ高いサビ最高だな!」と思っていた。ライブで聴いてもやっぱりバカ高かった。ボーカルの川上洋平がテンション高めに客を煽って、みんなもテンション高めにサビを一緒に歌ってたんだけど、バカ高い部分に差し掛かった瞬間分かりやすく客の声量が落ちてて「さすがだ……」と思った。あのバカ高いキーは一般人には難しいよな。ライブで一緒に歌うときのような発声だとあのキーはなかなか難しい。みんな一瞬にしてウィーン少年合唱団みたいな発声に切り替えてたもん。

今をトキメク超人気バンドらしく黄色い声援が飛び交っていたのが印象的。わたしの前で観ていた若い女子は「洋平さんマジやばい!妊娠する!」と終始キャーキャー歓声を上げていて「妊娠する訳ねーだろ」とついつい脳内でツッコミを入れるのに忙しくなってしまい彼らのパフォーマンスへの集中力が3割くらいは落ちていたと思う。

それにしてもイントロのギターリフ最高だな。

 

Mr.Children

2日目のセットリストはこちら。

01.足音 ~Be Strong
02.HANABI
03.fanfare
04.彩り
05.here comes my love
06.忘れ得ぬ人
07.himawari
08.GIFT

まさかの『忘れ得ぬ人』!!!わたしは『忘れ得ぬ人』という作品は桜井和寿小林武史への想いを歌った楽曲である、と勝手に位置づけているので、そんな曲をapで歌われた日にはそれはもう感極まってしまう訳だ。去年のapで桜井さんが小林武史への感謝を口にしながら涙を流す様を見て、やっぱりMr.Children小林武史のあいだには彼らにしか分からない繋がりがあるんだよなーと思った(あたり前だけど)。Mr.Childrenファンの中には小林さんのことを否定的に見る人もいるけど、わたしはそうではない。だってわたしが好きなMr.Childrenの楽曲って比較的小林武史カラーが色濃く感じられる作品が多いし……。エソラとかエソラとか、あとエソラとか。比較的新しい作品でいえば擬態とか幻聴もTHE 小林武史プロデュースって感じだし。Mr.Childrenがセルフプロデュースを名乗るようになって一発目にリリースしたアルバム『REFLECTION』で「わたし幻聴が1番好きかもなー」と思って歌詞カード見たら幻聴のクレジットに小林武史の名前があって「あぁやっぱりわたし小林武史プロデュースのミスチル大好きなんや……」と痛感した思い出。マジでイントロの魔術師だからな小林武史

 

BANK BAND with 絢香 / 岡村靖幸

岡村ちゃん凄かった!凄い凄いとは聞いていたけど想像以上だった。あんなにキレッキレのダンスを繰り出す人だったとは……!岡村ちゃんの楽曲は『愛はおしゃれじゃない』くらいしか知らなかったのだけど全曲ノリノリで楽しめた。マジ最高だった。会場中がクラブかよ!!?ってくらいノリノリだったと思う。あんなにキレッキレのダンスを披露したのに一言もMCで喋ることもなくステージを去る岡村ちゃんめちゃめちゃカッコ良いな……。岡村ちゃんワールドを存分に見せつけられた。凄かった。強烈過ぎた。『愛はおしゃれじゃない』の〈くちびるをつけてみたい 君のそのくちびる 今夜 くちびるをつけてみたい〉って部分、変態チックで最高。

 

BANK BAND

本祭1日目の『Drifter』に続き、2日目は『糸』からの『僕らが旅に出る理由』。何度聴いても『僕らが旅に出る理由』はいい曲だなー、と思う。さすがだオザケン!!!

そしてやっぱり2日目であっても『MESSAGE』に泣いてしまうわたし。

 

 

まとめ

初めて全日程に参加することができた(前日祭は途中リタイアしてしまったけれど)ap bank fes。あのバカ暑い直射日光のもと、ほぼ立ちっぱなしで3日間もハシャギ続けたことで気づいたことがあった。それは「わたしってどんなアーティストのライブでも思いっきり楽しめるお得な性格をしているのではないだろうか」という自分自身のポテンシャルの高さだ。どうやって比較すればいいものなのか、そもそも誰かと比較するものでもないと思うのだけど、あまり詳しくないアーティストを立て続けに3日間も観続けたのに常に身体のどこかしらを動かし続けていられた(ノリ続けていられた)のって結構すごいことなのではないか、と我ながら思う。それってやっぱり音楽が好きだからなんだろうなー、と。特にapってBANK BANDを中心とした構成の部分は生演奏が主軸なので、バンド音楽好きとしてはバンドを従えてのパフォーマンスが多く観られるapってめちゃめちゃテンション上がるイベントなのかもしれない。やっぱり生演奏ですよ、生演奏。

いや、もしかしたら音楽はもちろんだけど、その上さらに夏フェスというものが好きなのかもしれないな。あの、どんなジャンルも混ぜこぜにして下手すりゃカオスになってしまうような場で、普段は接点を持たないようなジャンルのファン同士が音楽体験をシェアする感覚が好きなのかもしれない。

 

思い返せば初めてap bank fesに行った2012年のわたしは夏が大嫌いだった。でもapに行くようになって、その後、サマソニにも行って、BUMP目当てにRIJFにも何度か行って……。行き始めた当初は「大嫌いな夏を少しでも好きになれたら儲けものだな」とか思いながら多少無理やりテンションを上げて足を運んでいたのに、今となっては1人でも躊躇なく全日参加して心の底から楽しんでいる。素晴らしい成長だ。あんなに大嫌いだった夏も割りと好きになったし。それが「夏は夏フェスがあるから割りと好き」という理由なのも素晴らしいことだ。夏フェスに出会えて良かったなー。夏を好きになれたもの。夏フェスを思う存分楽しむために、春になると夜にランニングしたり毎晩スクワットして足腰鍛えたりしちゃうくらいには夏を待ち遠しく思える自分になれたって驚きの変化だ。

あー来年はap以外の夏フェスにも行ってみたいものだ。

 

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

▼2017年のap bank fes関連の記事はこちら。

【ap bank fes 2017】7/29(土)&30(日) 行ってきたので感想を書きました

【今週のお題】雨の夏フェスを初体験した「ap bank fes」の思い出。

 

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日記_転職・ap bank fes・ミッシェルのこととか

あっという間に7月。2018年も半分過ぎた。平成最後の夏もあっという間に終わるんだろうな……。去年の七夕に始めた当ブログも開設1年を迎えた。たま〜に読み返すと開設当初のテンション高めな文章がめちゃくちゃ恥ずかしいけど、それもまぁ思い出ですよね。人生に於いての黒歴史は人生をフルコースで深く味わうためのいくつものスパイスのうちの一つみたいなもんです*1

 

・転職

4月から働き始めた転職先で3ヵ月の試用期間が終わり、今月から正社員として働き始めた。業務内容などは何も変わらないけど雇用形態が変わったことで福利厚生にやっと加入できた、良かった。あとようやく事務所の鍵を貰えました。通勤電車の乗り換えの都合上、始業時間の30分前くらいに会社に到着してしまう。わたし以外には誰も出社しておらず、事務所前でひたすらステイ!みたいな事態にもオサラバできます。ヤッタネ!!!

新しい職場はいい環境だと思う。小さな会社なのでいろいろとユルくて有り難い。同僚の皆さんも嫌な人はいないので人間関係でのストレスも少ないだろう。まぁそもそもわたし自身が割りと誰とでもそつなく付き合えるタイプなので、今まで人間関係に苦労した経験もないのだけれど……。

そして何と言っても完全週休二日制だ。完全週休二日制だよ(大事なことなので2回言う)。完全週休二日制がこんなにも心身ともに負担が少ない働き方だとは思いもしなかった。なんなの、めちゃめちゃ自分に優しい働き方じゃん完全週休二日制働き方改革じゃん(違う)!!!!労働する日がたった1日違うだけでこんなにも楽チンなものなのか。1週間がとっても短く感じる。水曜日を迎えてからの「あと2日だ」という事実だけで気持ちがスッと軽くなる。素晴らしい効果だな、完全週休二日制。土・日と2日間休みがあると「よし2日も休みがあるなら土曜日くらいは出かけてやるぜ」という気持ちになるのでQOLがとても高まった、気がする。良いことです。毎週末に連休があるなんてハッピー過ぎるだろ。

あと盲点としては通勤が新宿経由なので、気を引き締めないと軽率に買い物をしてしまうので注意が必要だ。働き始めた4月の頃は仕事帰りに「わ〜〜〜い!我は社会人なり〜〜〜〜!定職に就いているから毎月決まった日、振り込まれてくるサラリー*2!!!」とジャンジャンバリバリ買い物してて、しかもカード決済してて、引き落とし日にこれぞ地獄!!!!(白目)って感じだった。給料日ナニソレ美味しいの?状態で目ん玉飛び出たけど、それ以来、気を引き締めて何とかカード破産せずに済みました。クレジットカード管理アプリもダウンロードした。クレジットカードは魔法のカードではないのだ!気づいて良かったです。

 

 

ap bank fes

平成最後の夏はap bank fesで始まり、ap bank fesで終わる予定。RIJFサマソニも行かないことにした。出演アーティスト的には実はRSRが気になっているのだが、軽い気持ちで航空券を調べたらバカ高かったので諦めました。いつか行ってみたいな、ライジング。

実はap bank fesにエレカシが出るって信じて疑わなかったので、最後までエレカシ出演のアナウンスがなく全ラインアップが揃ってしまいめちゃめちゃヘコんだ。春にエレカシミスチルスピッツの対バンがあったし、エレカシは今までにもapに出演したこともあるし、フジロックにもRSRにもRIJFにも出演するからきっとapにも出演してくれるんだろうな〜って自分の中で勝手に確定事項にしていたのだ。その分、めっちゃヘコんだ。まぁ勝手に確定事項にしていた自分が悪いんだけど。

昨日ミスチルが縁で仲良くなった友人と久しぶりに会った。彼女は例の対バン以降、完全にエレカシ沼に落ちたらしく2人でエレカシの魅力について語り合ったのだが、その過程で衝撃の事実が発覚した。ap bank fesが行われている期間中エレカシは札幌でワンマンの予定らしい。マジカヨ……。あまりにも衝撃すぎて、友人に対し「もっとはやく教えてくれよ!!」と超理不尽なキレ方をしてしまった。そうだよな、気になるアーティストがいるなら公式サイトでその日程にワンマンないかを調べるべきだったよな、と超初歩的な事実に目からウロコわんさか落ちた。情報化社会の波に乗り切れていない。

あと週末に突然投下されたBANK BANDの新曲がとても良い。帰りの電車の中でリリックムービーなるものを見たのだけど、人目も憚らず泣いてしまった。ちょっと疲れてるときに見たらダメな動画でした。櫻井和寿お得意の、自分自身の非常にパーソナルな心情から世界に広がり、そして最後はまた個人の心情に戻ってくる、という構成になっていて「あぁ櫻井さん、あなたって人はほんとに……」と彼の作詞能力の高さにも涙が出た。もう今すぐ買うぞ!!!って目に涙溜まったままiTunesMusicStore覗いたら全然見つからなくて、改めて公式サイトで確認したら7/13(金)配信開始となっていて別の涙が出たよ。焦らしプレイ……。

仕方ないのでリリックムービーとやらを貼っておきます。みんな!見てくれよな!!!

お天気が少し気がかり。青空の下でビール飲みたいんじゃ……。そろそろ荷造りもしなくてはだなぁ。

 
▼ちなみに2017年のap bank fes関連記事はこちら

 

 

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

「おい!なんで今まで誰も教えてくれなかったんだよ!!!」案件。

6月末、突如としてチバユウスケという人間に興味を持ち、そこから一気にミッシェルにハマっている。きっかけはTwitterで流れてきた1枚の写真。そこに写るはイケてる爺。

 

「このイケてる爺は誰だ?」という疑問から、彼がチバユウスケという人物であり、そしてあの有名なロックバンド『THEE MICHELLE GUN ELEPHANT』のボーカリストであったことを知った。その時までわたしの中にミッシェルの知識はほぼ皆無に等しく、バンド名は聞いたことあるけど曲はおろかメンバーの名前も顔も知らないぞ、でも人気があったことはなんとなく知っているぞ、といった感じ。いろいろ調べているうちに、かの『Mステ t.A.T.u.ドタキャン事件』で彼女達に代わり2曲披露したバンドだと知り「あぁあのバンドかぁ」と思った程度の知識しか持ち合わせていなかった。でもめちゃめちゃ人気があったことは知っている。そんなに人気があったバンドってどんなもんじゃろ?ってことでインターネット社会の恩恵を享受しまくりライブ映像を見てみた。

ド肝抜かれた。こんなにカッコいいバンドだったのかよミッシェル!!知らなかったよ、教えてくれよ誰か!!!!

初見なのにあまりのカッコよさに涙出た。そして笑ってしまった。人間って、喜怒哀楽に関わらず自分のキャパシティを超えたモノにぶち当たると意味もなく泣いたり笑ったりしてしまうらしい。こんなハチャメチャにカッコいいバンドがいたなんて……。そう、「いた」なんて。彼らは10年以上前に解散してしまっているし、ギターのアベフトシは何年も前に亡くなってしまっていた。またしても『二度と見ることができないバンド』に落ちた。はぁ……………。

 

とりあえず次の日ソッコーでTSUTAYAに行きベスト・アルバムを借りてきた。どの曲も素晴らしくカッコよかったので「これはもうダメだ!すべてを聴かねば!!沼だ沼、ミッシェル沼だーーー!」と腹を括ってそのまた次の日には彼らの全オリジナルアルバムをレンタルしてきた。そして念のためにチバユウスケが現在活動しているバンド『The Birthday』のベスト・アルバムも借りてきた。

 

まだ全曲聴けてないのだけれど『シャンデリア』『ブラック・タンバリン』『リリィ』『ゲット・アップ・ルーシー』『赤毛のケリー』『バードメン』『ドロップ』『ジプシー・サンディー』『エレクトリック・サーカス』……はい、選べない。ぜんっぜん選べなかった。選べなさすぎて笑えるレベルで選べなかった。まじで『シャンデリア』のイントロとかギターがカッコ良すぎでアホかよってレベルでカッコ良いです。イントロがサビかよってレベル(?)。なんかもうとにかくカッコ良さを極限まで追求したようなカッコ良さでこれはもう男も女も関係なく惚れてまうやろーーーーー!!!!!

そんでもって今日はミッシェルのラストライブの映像を中心に制作された映画『THEE MOVIE』を観て「あああああああーーーカッコ良いーーーーこの人たちマジでカッコ良いーーーーー」と朝っぱらから脳内でアドレナリン大爆発させていた。

ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” ?LAST HEAVEN 031011? [DVD]

ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” ?LAST HEAVEN 031011? [DVD]

 

 

これだからロックバンドは最高なんだよ、もうとにかくカッコ良い。最高だ……。

そんでもってThe Birthdayライジングに出演するらしい。ますます気になるよライジング。

 

これからしばらくはミッシェルミッシェル騒ぐことになると思う。

音楽ほんと最高(真理)

 

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*1:それはMr.Childrenの『HERO』

*2:それはMr.Childrenの『さよなら2001年』

『hide TRIBUTE IMPULSE』全曲感想

hide TRIBUTE IMPULSE

 

今更になるが先日発売された『hide TRIBUTE IMPULSE』が思いのほか良作だったので感想を書こうと思う。あくまで音楽素人が、好き勝手に抱いた感想です。

 

収録楽曲及び参加アーティストはこちら。

参加アーティスト/収録曲

1. Dragon Ash / ROCKET DIVE
2. MIYAVI / ピンク スパイダー
3. FLOW / D.O.D. (DRINK OR DIE)
4. Cocco / GOOD BYE
5. 西川貴教 / ever free
6. HISASHI × YOW-ROW / DOUBT
7. ACID ANDROID / ELECTRIC CUCUMBER ※1
8. BREAKERZ / EYES LOVE YOU
9. SEXFRiEND ※2 / Bacteria
10. GRANRODEO / TELL ME
11. hide / HURRY GO ROUND (hide vocal Take2) ※3

※1 zilchのナンバー
※2 アイナ・ジ・エンド(BiSH)とUK(MOROHA)によるスペシャルユニット
※3 20th Memorial Track

 

ちなみに参加アーティストの中でオリジナルアルバムをまともに聴いたことがあるのはCoccoだけである。 Dragon Ashと西川さん、FLOW、アイナちゃんの歌声は何曲か耳にしたことはあるなぁ程度。その他のアーティストに関しては今回のトリビュート版がほぼ初聴きです。

 

 

 

1. ROCKET DIVE:Dragon Ash 

ROCKET DIVE

ROCKET DIVE

  • provided courtesy of iTunes

めちゃめちゃカッコいい仕上がり。まずイントロからカッコいい。あのお馴染みのメロディが遠くから聴こえてきて、シンバルの音で切り返す部分めちゃめちゃ好きです(伝われ)。kjの声ってこの手のサイバーっぽいアレンジもハマるんだなぁ……。ラスト大サビ前の転調部分がアソビ心溢れるアレンジ、特にドラムが刻むリズムがとても良い。楽曲全体としては本家であるhide with spread beaver版が持つ疾走感を120%増量しましたって感じの印象。 

 

 

2. ピンク スパイダー:MIYAVI

ピンク スパイダー

ピンク スパイダー

  • MIYAVI
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

「正統派な感じできたなぁー」というのが第一印象。イントロのギターが何かに似てると思ったのだけど何に似ているのか思い出せない。ちょっとスパイ映画っぽいと思いました。MIYAVIといえばギターの印象が強く、歌声を聴いたのは初めてだったのだけど、ボーカルにエフェクト掛けまくった今作のようなアレンジは毎回のことなのだろうか……。本家よりもサラッとした仕上がりで『メカ ピンク スパイダー』といった雰囲気(なんのこっちゃ)。あと、サビ部分のリズムの取り方が面白いなぁと思った。

個人的にはラストの「わずかに見えた/あの空の向こう〜」の部分だけでも、もっと生声っぽくしたら面白くなりそうでは……と思ったり。

 

 

3. D.O.D. (DRINK OR DIE):FLOW

D.O.D. (DRINK OR DIE)

D.O.D. (DRINK OR DIE)

  • FLOW
  • ロック
  •  
  • provided courtesy of iTunes

どっからどう聴いても「めちゃめちゃhideのファンでしょ!?」と疑いようもないほど本家に忠実な仕上がりで思わず笑ってしまった。hideお得意のあのミンミン声があそこまで再現されているとは……。最後に収録されている音声は実際の打ち上げで録った音声らしく、そんなお遊び加減もhideがやりそうだなーと思ったり。聴くだけで酒が飲みたくなる。ちなみにFLOWのメンバーはhideのソロライブでステージに上ったことがあるらしい。羨ましい限りである。

 

 

4. GOOD BYE:Cocco 

GOOD BYE

GOOD BYE

  • provided courtesy of iTunes

最も期待していた一曲。この曲が聴きたいがために本作を購入したと言っても過言ではない。アコギとハーモニカのシンプルな構成がとても良い。わたしはどうにもhideが歌う『GOOD BYE』という曲を聴いた後にしんみりしてしまうので、メンタルが弱っているときなどは避けがちである。ところがCoccoが歌うこの曲にはそのしんみり感がない。それどころか希望の光すら感じられるような気がしたのだけど、何故だろうか。あの伸びやかで優しく温かみのある声が、そう感じさせるのかなぁ……。とても丁寧に歌っている。Coccoが自分の曲を歌ってくれていることをhideも喜んでいるだろう、なぁんて。

 

 

5. ever free:西川貴教 

ever free

ever free

  • provided courtesy of iTunes

トリビュート版というものはカバーするアーティストの持ち味を出してナンボの世界であるからオリジナル版と比べるなんてナンセンスだぜ、と常々思っていた。いたのだけど……。ちょっとこれだけは無理だった。いやー、西川さんには申し訳ないけどイントロ始まって早々に「無理だー!」とiTunesを一時停止させてしまうくらいには無理でした。買ってきたCDを聴くに耐えないという理由でストップしたのは人生初かもしれない。とにもかくにも曲調が無理だった。何ていうか、長調短調になってませんか?といえば伝わるのだろうか。多分この表現は間違っていると思うんだけど長調短調になっちまった!!!と感じたのです。誰か音楽に詳しい人、わたしが伝えたいこのモヤモヤを音楽用語で説明してほしい。そもそもわたしが「ever free」を結構好きだということも大いにあると思うが、あの曲はポジティブソングであってほしかった。故にあのアレンジはどうしても許せなかった。西川さん、すまない。でも西川貴教っぽさはあったと思う。……フォローになっているのか?

 

 

6. DOUBT:HISASHI × YOW-ROW 

DOUBT

DOUBT

  • HISASHI × YOW-ROW
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 冒頭の「嘘つき」ってセリフはHISASHIの声なのだろうか。めちゃめちゃエロくてびっくりした。こちらも正統派カバーといった仕上がり。サイバー系のアレンジはいかにもHISASHIっぽい。hideとHISASHIはインターネット黎明期から当時のアングラなサイト情報を共有し合う仲だったらしい。hideがソロ活動を続けていたら、どこかでコラボすることもあったのなぁと思ったり……。話は変わるが、中学・高校時代GLAYにドハマリしていた時期がある。hideとHISASHIの関係性を知ったとき「巡り巡って繋がるもんだなぁ」と妙に感慨深くなったりもした。ちなみにJIROちゃん推しです。

 

 

7. ELECTRIC CUCUMBER:ACID ANDROID

ELECTRIC CUCUMBER

ELECTRIC CUCUMBER

  • provided courtesy of iTunes

今作にzilchの楽曲をぶっ込む心意気に感動した。zilchいいよね、かっこいいよね!!!オリジナル版とはガラッと変わった仕上がりに最初こそ驚いたが、聴いてみるとどうしてどうして……結構いいよなーと思う。最初から最後まで目立った盛り上がりを見せずに終わる感じも面白い。初めて聴いたとき、何故かは分からないけど真夜中の薄暗い路地を歩く狼男の姿が思い浮かんだ。なんか「バケモノがひっそりと活動をし始めたぞー!」感ある。まぁ、伝わらないだろうな。

個人的にはzilchでは『What' Up Mr.Jones』と『Psyche』が好きなので、そのどちらかが選曲されてたら良かったのに、と思ったりもした。

 

 

8. EYES LOVE YOU:BREAKERZ

EYES LOVE YOU

EYES LOVE YOU

  • provided courtesy of iTunes

「おぉ結構いい感じだ」といい意味で裏切られた一曲。DAIGOの歌声がオリジナル版のhideの歌声に似てると思ったのはわたしだけでしょうか。歌声にエフェクト掛けたりせず、ザ・王道なカバー。こういった面にも育ちの良さが出るものなのだろうか……。

 

 

9. Bacteria:SEXFRiEND

Bacteria

Bacteria

  • SEXFRiEND
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

以前からBiSHのアイナ・ジ・エンドの歌声が好きだったので、今回の参加を知りとても楽しみにしていた。そして聴いた。めちゃめちゃ良かった。オリジナル版とはぜんっぜん違う、これはもう別の曲じゃねーか!!と思うぐらいぶっちぎったアレンジだけど、これはこれでアリだ。というか、やっぱりわたしはアイナのハスキーボイスが好きなのだ。途中に挟まるシャウトも良い。毒っ気があるのに可愛いなんてズルいなぁ。アコギとアイナの声のみとは思えないぐらいパワフルな一曲です。(それにしてもバンド名はもうちょっとどうにかならんかったんだろうか……)

 

 

10. TELL ME:GRANRODEO

TELL ME

TELL ME

  • provided courtesy of iTunes

 『TELL ME』が持つポップ感みたいなものが失われていなくて良い。こちらも正統派なカバーだな、と感じた一曲。GRANRODEOというアーティストのことは本作で知ったのですが、ボーカルがとても気持ちよさそうに歌う方だなと思った。オリジナル版より爽やかな仕上がり。最後のハイトーンボイスのアレンジが結構好きです。

 

 

11. HURRY GO ROUND (hide vocal Take2):hide 

HURRY GO ROUND

HURRY GO ROUND

  • hide
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

最後の一曲はhide自身の別テイク。「また春に会いましょう」部分がCD音源とは異なるリズムで歌われている。

 

___

 

全体としては楽器の音にしろボーカルの声にしろ機械処理したっぽいアレンジが多いなぁという印象。時代の流行りなのかなーという気もするけど、個人的にはhideが自らの楽曲に於いて『人間の声』と『テクノロジー』を融合させる手法*1をとっていたことへのリスペクトなのかしら……と思ったり。単独アーティスト名義のトリビュート版というものは聴いたことがあったのだが、複数アーティスト名義の作品を手にしたのは本作が初めてだった。使い古された言い方になってしまうが、それぞれの個性があり面白いものだなぁと思った。自分が大好きなアーティストの曲が別のアーティストによって料理される。「意外といいじゃん!」と思えるものから「無理無理無理〜〜〜」と思ってしまったものまであった訳だが、アルバムをまるまる聴いて結局最後には「よし!hideの歌声ver.聴こう」となっていた。

こういう企画って、実はリスナーよりもアーティスト当人同士が一番楽しんでたりするんじゃないのかなぁ。

 

おわり。
ご覧いただき、ありがとうございました。

 

▼hide(HIDE)関連記事はこちら

hide 20th Memorial Project 映画『HURRY GO ROUND』

2018年5月2日、hideの献花式に行ってきた話 

hide(X JAPAN)の動画をひたすらオススメするから、みんな見てくれ。

hideのお墓がある三浦霊園に行ってきました。

X JAPAN『DAHLIA TOUR FINAL完全版』が非常にエモかった。

世間から遅れに遅れて、今さらながらhideの魅力に気づいてしまった話。

 

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*1:hide自身は『サイボーグ・ロック』と名付けていた

hide 20th Memorial Project 映画『HURRY GO ROUND』感想

公開日当日、友人の結婚式後に映画『HURRY GO ROUND』を観てきた。

オタク魂丸出しでムビチケ1枚と前売券1枚を事前購入していたので、後日、仕事帰りにも観た。今回はこの映画の感想を書こうと思う。

 

 

映画のあらすじはこちら。

1998年5月に33歳の若さで他界した「X JAPAN」のギタリスト、hideの没後20年を機に、いまなお多くのファンから愛され続けているhideの最期の足取りをたどっていくドキュメンタリー。「ちはやふる」「君の膵臓をたべたい」などで活躍する若手俳優矢本悠馬がナビゲーター役を務める。神奈川県三浦市にあるhideの墓。墓石には事実上hideの最後の楽曲となった「HURRY GO ROUND」の歌詞が刻まれている。hideが生まれ育った横須賀、亡くなる3カ月前に滞在していたアメリカ・ロサンゼルスなどhideに縁のある地を回るほか、YOSHIKIをはじめhideをよく知る人物を訪ね、亡くなる直前のhideの実像に迫っていく。亡くなる前日のhideの映像も含まれている。監督はテレビドキュメンタリー、バラエティ番組などを数多く手がけ、本作が映画初監督作となる石川智徹。

 

観終わって最初に感じたことは「思ったより大丈夫だったな」だった。

hideのファンにとって、その『死』について考えを巡らせることは結構ツラい作業だ。そして、同じファンと言えど、その最期に対しての想いは様々だろう。実際、今回の映画公開がアナウンスされた直後は、その内容や出演者に対してネガティブな意見も目にした。というか、やはり当人がいない状況で彼に関する様々な作品が発表されると、その度に様々な意見が飛び交う。これはもう避けられないことだろう。かくいうわたしも予告トレーラーや公式サイトの作品情報を目にした当初は「なんか嫌だなぁ……」と思った。何よりも引っかかったのが“彼の死を『HURRY GO ROUND』の詞とともに紐解いていく”といった作品構成だった。

『HURRY GO ROUND』はhideの死後にhide with spread beaver名義でリリースされた作品である。その歌詞の内容から、リリース当時は彼の死と関連付けて語られることが多かった、らしい。しかし、わたしはこの楽曲にそういった意味での深読みをしていない。というかそれ以外にも、hideが残した作品に対してそれらの深読みをすることを避けている。「何故か」と問われれば色々とあるのだが、とにかく、hideの死と絡めて彼の作品を語ることはしたくないのだ。

そんな考えのわたしなので今回の映画のコンセプトも「なんか嫌だなぁ……」になった訳です。

 

さて、作品はアーティスト『hide』についての知識がほぼ皆無に等しい俳優 矢本悠馬がhideが亡くなる直前3ヶ月の行動を追う、といったストーリーになっており、hideの知識に乏しい矢本に監督である石川智徹が様々な情報を与えつつ次の展開へと進んでいく、といった構成だった。「なぜナビゲーターが矢本悠馬なのか」といった導入はバスッとすっ飛ばし、映画は三浦海岸にあるhideのお墓を訪ねる矢本の姿から始まる。このすっ飛ばし具合に「おぉ……いきなり墓前スタートかい」とやや驚いた。墓石に彫られている『HURRY GO ROUND』の歌詞に目を留めた彼に、石川監督はその歌詞からhideの死についての様々な憶測がある旨を伝える。それはつまり、hideの死が『事故』なのか『自殺』なのか、ということである。

 

hideについて語られるとき、もはや彼の『死』を語らずに済まされることはない。そして、その際に必ずと言っていいほど築地本願寺で執り行われた葬儀(+絶叫する当時のファン)の映像も流れる。本作でもご多分に漏れず葬儀の映像が流れた。わたしはこの葬儀の映像が苦手だ。hideのファンになってから、ネット上に転がっている彼の動画を散々見漁ってきたが、それでもその「死」に主軸を置いているであろう映像には極力手を出さないように避けてきた。なんというか、直視したくない現実を突きつけられる感じに耐えられないからだ。hideが亡くなっていることは理解しているが、だからといって全てを受け入れられるほどの耐性は付いていない。今年は死後20年という節目ということもあり、hideの特集を目にする機会も多いが、そういった場面でも葬儀の映像が流れそうな気配を感じたときはサッとチャンネルを変えるなり録画物なら早送りをするなりで避けてきた。なので、この葬儀映像が流れるシーンは結構キツかった。正直なところ「もう葬儀の映像を流すのはやめてくれないか」と思ってしまう。どうせ無理だろうけど……。

しかし、そんな風に悲しい映像ばかりではなかった。ストーリー序盤、hideの資料映像がばんばん流れるシーンがある。それがもうとてつもなく素晴らしかった。映像の中のhideはどれもこれもとても生き生きとしていて、楽しそうで、人間味に溢れていた。「これぞわたしが虜になったhideだ!!!!」と歓喜した。そりゃもうニヤニヤしてしまう表情を止めることもできずスクリーンに全神経を集中させた。それほどに素晴らしかった。「あの数々の映像を見られただけで、この映画を観に来た価値があった」と思えるほどに。特に甥っ子を可愛がるhideの映像には、あまりの衝撃に涙が出てしまった。はあぁぁぁぁぁぁぁぁ……これがギャップ萌えでしょうか。

 

ストーリー中盤は、hideが多くの楽曲を制作してきたLAを訪ね、彼の足跡を辿るシーン。彼が住んでいたアパートや行きつけのレストランやショップ、ピンクスパイダーのPV撮影地を巡る矢本の興奮具合は、さながら聖地巡礼をするいちファンのそれとも思え微笑ましかった。と同時に、矢本以上に興奮してしまう自分自身の感情を抑えることに疲弊した。自室なら何度も繰り返し見返したいシーンばかりだった。

 

作中では生前のhideを知る関係者のインタビューも、物語を展開していく上で大きな役割を担っている。当時hideのパーソナルマネージャーを務めていた実弟、セキュリティスタッフ、レコード会社のスタッフが、生前のhideが行きつけにしていたバーでお店のオーナーと共に亡くなる前夜について回顧するといったシーンがあったのだが、これがとんでもなかった。hideが亡くなった当時の状況がここまで詳細に語られたのは恐らく初めてのことだと思う。本作の中で最もヘビーな部分は間違いなくこのシーンであった。あの人達にとって、彼の死は未だに鮮明に残っている出来事なのだろうか。計り知れない痛みを感じた。そしてやり切れない思いも。バーでのインタビューを終えた矢本が「hideの死に対して悲しさとともに怒りを感じているようだった」と語っていたのが印象的だった。きっとhideの最期に関しては多くの人が悲しみを抱えているし、それと同じくらい怒りも覚えていると思う。それはきっとファンの中にもある感情ではないだろうか。わたし自身、hideに対しての「なんで死んでしまったのか」という怒りにも似た疑問は、この先も決して消すことができないだろう。

 

そういえばこの関係者インタビューでロッキング・オン山崎洋一郎がhideについて語っていた内容が個人的には嬉しかった。そもそも彼が編集長を務める『ROCKIN'ON JAPAN』という雑誌はどちらかというとビジュアル系とは距離をとっている印象のある音楽専門誌である(あくまで主観)。 だからこそ、わたしが沼落ちしてからこれまでにhide関連の雑誌書籍類を収集していく過程で、hideが亡くなった当時『ROCKIN'ON JAPAN』で表紙巻頭の追悼記事が組まれたことを知ったとき少々驚いた。というか、そもそも当初からhide特集は決まっていて、そのタイミングで本人が亡くなってしまった、ということらしいのだが。「ビジュアル系とされるhideの特集が組まれるほどの距離感だったのかぁ……」と意外に感じたのだ。 しかし、今回の映画の中で山崎さん自身が語ってくれたhideへの想いを知ることでその疑問は払拭された。山崎さんはインタビュー冒頭に「当時の僕はX JAPANにはあまり詳しくなかったけれど、ソロアーティストhideという人には音楽に対しての考え方で大きなシンパシーを感じていた」 といった趣旨の発言をした。ズバリ、だ。わたしの疑問に一発で答えてくれた。そうなのだ、hideという人は何よりも音楽を愛していた人なのだ。いや、音楽を生業としているのだから当然といえば当然だろうし、他と比べる基準も持ち合わせていないわたしが力説しても説得力はゼロに等しいのだけど、間違いなくhideはとてつもなく音楽を愛していた人だった。それはもう当時のインタビューやらラジオやら彼自身のソロワークスを追っていっても感じられるほどに「まじでこの人って音楽大好きなんだな。音楽を愛しまくっているんだな」とその想いがそこかしこから溢れているのだ。だってインディーズバンドを世に知らしめるために自らレーベル立ち上げちゃったりしてるんですよ。音楽への愛がすごいな。

山崎さんは、当時のhideについて「彼は閉塞的になっていた日本の音楽業界に、世界で巻き起こっている新しい音楽を引き入れたいと思っていた。自らの才能や発信力、その知名度を利用して、素晴らしい音楽を日本に取り込みたいと思っていた」と語っている。そうなのだ、hideは音楽を愛していた。音楽のチカラを信じていた。そして、自分が素晴らしいと感じた音楽を多くのファンにも知ってほしい・届けたい、と思っていた。自分が少年期に音楽から受けた恩恵を、自らの才能や知名度を使って還元したいと考えていた、はすだ。そういった音楽への受け皿の大きさに山崎さんは共感していたらしかった。だからこそ『ROCKIN'ON JAPAN』誌上でソロアーティスト hideの特集を予定していたのかもしれない。そして山崎さんは『HURRY GO ROUND』の歌詞についても自らの考えを述べた。それは『HURRY GO ROUND』という楽曲は彼の遺書といった意味合いを持っている作品ではない、という旨の発言だった。これがねぇ、とても良かった。何か分からないけれど、この山崎さんの発言が映画の終盤で飛び出したことが、とても良かったと感じた。

 

こうして様々な関係者へのインタビューや足跡を辿る旅を経てのエンディング、矢本は「こうして色々とhideさんの死についてのことを辿ってきて、僕自身、今は正直どうでもいいなって思っている。当時はhideを知らなかった僕も、今、こうしてhideの作品に巡り会えた。今はいないけど、作品が残っている、世界のどこかでこうしてhideの残した作品に巡り会えている人がいる。それでいい。」といった結論を導き出した。

 

……いやいやいやいや、凄くないですか!?この結論。めっちゃ潔くないですか?スカッとしたよ、わたし。

作品冒頭で『自殺?』『事故?』とかメモに書き出してファンが抱え続けている複雑な感情をめちゃめちゃ煽ってきてたのに*1、この結論である。でもねぇそうなんだよ、どうでもいいんだよ。いや本当はどうでも良くないけど、でも、hideの死を扱ったメディアを目にするたびに「もっと他に見てほしいものいっぱいあるんですけど!?」って思っちゃうんだよ。hideの死よりも、hideの素晴らしい楽曲を、作品を見てくれよ!音楽を聴いてくれよ!!って思うんだよ、わたしは。その気持ちを代弁しくれたよ矢本くん!(思わず「くん」呼び)

彼のあの発言があったから、観賞後の感想も冒頭で述べた「思ったより大丈夫だったな」に落ち着いたのだと思う。

 

感想まとめ

結局『hideの死因が何であるか』という問いには明確な答えを出さなかった本作。というか答えも何も、真相はhideしか知らないから明かしようがないのだろうけど。それでも未公開映像だったり、関係者の貴重なインタビューだったり(わたしの場合は主に山崎洋一郎の発言)でhideの新たなことを知ることができ、「観て良かった」と思えた。「感動した」とか「こんな風に感じた」とか、そういった類いのものではないけれど、単純に『hideのファンでいる中で、知りたかった一面を知ることができた資料』のような立ち位置としては観て良かったなぁと思う。hideの知識に乏しい矢本悠馬がナビゲーターを務めたことは賛否あったようだけど、わたしにとっては丁度よい距離感だった。だってきっとhideのファンが同じような足跡を辿る旅とかしたら、めちゃめちゃヘビーになる。想いが大きければ大きいほど、あらゆるものに感情移入しちゃってめちゃめちゃ思っ苦しい雰囲気の仕上がりになってしまうと思う。その点、彼のようなフラットな状態の人が疑問を追うことで、当時を知る人なら躊躇してしまうようなことにも突っ込んでいくことができたりしたのではないだろうか。それが気に食わないって方がいたなら仕方ないけど……。ただ、こんなことを言っちゃなんだが、そもそもこの手の映画はhideのファンである人が観客の大多数を占めるであろう作品なので、そこで敢えて知識皆無の俳優をキャスティングにぶっ込んじゃうのは出演者が可哀想ではあるよなぁとも思う。だって一部界隈で確実に叩かれちゃうであろうことは目に見えてるし……。個人的にはhideの所属事務所から届けられた数々の映像を観終えた矢本が「ピンクの髪にしたくなりました。ってことは僕がhideさんのファンになっちゃってるってことなんでしょうね。だから手っ取り早く髪型とかファッションから真似したくなった」的な発言をしたことに「いいぞいいぞ」と高まった。hideの素晴らしさが誰かに伝わることはとても喜ばしいことである。それとともに、矢本は恐らく我々が目にしたことがない貴重映像を観たのだろうなぁ……と羨ましくもなった。ガメついオタク根性的には、あの事務所から届けられた無数のダンボール箱の中身がただひたすらに気になって仕方ない。全部見せてくれ!!!!と強く思う。

 

後日談

後日談、というほど大層なものでもないのだけど、このタイミングなので。

映画を観た数日後、例によってネットで買った音楽雑誌のバックナンバーが届いた。その雑誌に掲載されていたHIDEのインタビューに「おお!」と思ったので一部抜粋しておこうと思う。

H:絶対的に自信があるのは、自分が面白いと思うことを他人が聴いて、面白いと思わないはずがないっていうこと。それはもう単純なことで、たとえば、この夏までに作ったテープを、他人というか、家に来た友達に聴かせてて面白がられるということが、俺には一番楽しいことなんであって、だから全部がそういう次元なの。そういう次元のものが、メジャーを通じて、枚数出て、ホントに自分の全然知らない人がそれを聴いて面白いと思わないわけがない。もし面白くないと思ったら、その人とは相まみえられない(笑)、それだけのことかなぁと思う。

(中略)

眼の前を流れてるたくさんの中からHIDEに“コレだ!”と思ってもらえるものって、どういった感覚のものなんですか?

H:皮膚感覚だと思うけどな。単純に“鳥肌が立っちゃった”っていうもの。だけど、なんで鳥肌立っちゃったのかっていう追求はしたくないの。追求すると壊れちゃうの。たとえばさ、子供の頃に聴いて初めてショックを受けたレコードなんていうのに対して当然その頃はそんな追求なんてしないじゃない。だけど、今も同じ感覚で聴けるレコードっていうのはやっぱりあるんだよね。もちろん、今になってマテリアルとして追求すれば“ああ、ここがこうなって、あれがこうで…”とかわかっちゃうけども、その人のやってる精神性とかを、俺は別に、あんまり見たくないの。たとえば、その人のインタビューは読物として読むけど、それとその人の精神とかをあんまりゴチャゴチャにしたくないんだよね。だって壊れちゃうもん。ただ、そういうふうに思ったときの自分は、その感覚は、大事にしなくちゃいけないけど、それを把握したくはないの。だってそれを把握しちゃったら、俺、やっぱりサンプリング世代だから、すごい産業マシーンになっちゃうと思うからね。そこまであざとくなれないんじゃないかなぁ…、自己弁護的な良い言葉で言えばね。

こんなにも音楽に対して誠実であろうとする人は、やっぱり音楽をネガティブな手段にしないと思うんだよなぁ……とか思えて「やっぱりわたしの考えは間違ってなかった」と妙に自信を持った。

ま、ホントのところは分からないんだけども。

 

おわり。
ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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2018年5月2日、hideの献花式に行ってきた話 

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hideのお墓がある三浦霊園に行ってきました。

X JAPAN『DAHLIA TOUR FINAL完全版』が非常にエモかった。

世間から遅れに遅れて、今さらながらhideの魅力に気づいてしまった話。

 

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*1:もちろんそんな意図はないだろうけど

2018年5月2日、hideの献花式に行ってきた話

hide


2018年5月2日が終わった。多くのhideファンの皆さんと恐らく同じように、グチャグチャとした整理しきれない感情を抱き続けた1日だった。正確にいえば、昨日(5月1日)の夜からいろいろと考えてしまって非常に鬱々としたまま朝を迎えた。

こんな言い方は後出しジャンケンみたいで何だかなぁ……と思うのだけど今日(5月2日)という日の勢いに任せて、この色々な感情をどうせなら記事にしてみようと思った。少々お酒を飲んだので、いつも以上に乱文になってしまうかもしれません。

 

 

そもそも彼がこの世を去って20回目の5月2日を『20th Memorial Day』とすることに抵抗があった。「メモリアルって……(失笑)」と半ば呆れにも似た怒りを抱えつつ「どこが記念日なんだよ、何の記念日なんだよ」と心の中で誰にともなく悪態をついたりしていた。えぇ、そんなわたしはドチャクソど新規のhideファンですけども……。とは言えやはり「hideのことを少しでも知りたい!少しでも近づきたい!」という欲には勝てず、仕事帰りにhotel koeやらイシバシ楽器やら寄り道ばっかりする毎日を送っている。

以前は「hideが直接関わっていないプロジェクトにはビタ一文も金など払わん!」とか心に決めていたのに、そんな決意は砂の器の如く崩れ去りました。そもそもhideは20年も前に亡くなってしまっているので、彼の残した音源やら映像作品やらにも限りがある。それらを片っ端から買い漁り・聴き漁り・見漁りしてしまうと、これはもう彼の死後に生み出された作品に手を出さずにはいられないものです。『愛』とはそういうものです、たぶん。

 

そんな訳で今日(日付が変わってしまった今となっては昨日だけど)は、川崎Club CITTA'で行われた献花式に行ってきた。GW中と言えど今日は平日。もちろんわたしも仕事だった。ので、もともとは全く行く気などなかった。しかし今朝、通勤電車に揺られながら「せっかくだし行ってみるか……」と何となく思い立ち、昼休みにアクセスを調べたら定時そこそこで向かえば献花受付終了の20時にぎりぎり間に合いそうだったので「よし、行こう」とサクッと決めた。迷った時には行動しろ、というのはここ数年意識していることだ。

 

献花式のこと

会場に着くと入り口で献花のお花代として800円を払う*1。その場でhideの写真がプリントされた記念カードを渡された。献花用のお花は献花会場で渡されるらしい。

 

その後は献花場までの通路で一時待機。多くの人が訪れていたらしく、スムーズな進行のために、ある程度の人数ごとに会場まで誘導されるシステムらしかった。場内にはhideの曲だったり、X JAPANの『without you』だったりが流れていた。また、hideの特大パネルが飾られていたり、供花の芳名板があったりした。その中にはYOSHIKIやPATA(石塚智昭名義)、SUGIZOやJの名前もありました。この待機ゾーンは撮影自由だったのでわたしも何枚か写真に収めた。

 

▼献花待機場所。写真右側に供花芳名板がある。

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おそらく20分ほど待機し、ようやく献花会場へ。本来はライブ会場として使われているClub CITTA'。ステージ部分に祭壇が設けられhideの写真と共に彼愛用のギターや衣装が飾られていた。祭壇上部にはスクリーンが設置されていて、過去に撮影された写真がhideの楽曲に合わせてスライドショー形式で映し出されている。『HURRY GO ROUND』が流れた際には、彼の幼少期から98年に撮影された写真まで、まるで人生を辿るような映像が映し出され「なんちゅう映像を流すのだ……」と途中からスクリーンを直視できなかった。あの空間で、あの映像はやや酷だったぜ(あくまでわたしにとっては)。

 

献花台直前で淡いピンク色のガーベラをもらい、いざ献花へ。

やっぱり泣いてしまった。いや、ぶっちゃけ献花前からまぁまぁヤバかったんだけど、お花を手向けて手を合わせた瞬間ぶわぁっと涙が止まらなくなってしまった。わたしはドチャクソど新規なので如何せん『hideの死』というものへの耐性が低い。……うーん、この言い方は良くないな。なんというか、彼の死を分かっているようだけど体感として理解しきれていないのだ。だから、こういった時に「やっぱりいないんだ。分かっていたけどやっぱりいないんだ。」と実感してしまい一気に悲しみの渦に飲み込まれてしまう。と思ったら、お隣で献花していた女性も泣いていたようで少し心強かった。何年経っても悲しいことは悲しい。悲しみは癒えないというけど、本当にそうだ。そりゃもちろん毎日毎日ずーっと泣いてる訳じゃない。それでもふとした時に「あぁ本当にいないんだな。こんなに毎日hideの音楽聴いてhideのライブ映像見てるのに、このめちゃくちゃカッコいい人はもう20年も前にいなくなってしまってるんだ」とか思ってしまって、どうしようもなく悲しくなってしまうのだ。ダムが決壊するように涙が止まらなくてグチャグチャになってしまう夜があるのだ。こんなわたしでさえ、こんなに辛くなってしまうのだから当時からファンであり続けている人の心を思うと、ただただ「すごいなぁ」と思ってしまう。こんな気持ちを20年も抱き続けてきたのだろうか。

そんなことを考えると、こんな想いを一人で抱え続けるよりは何だかんだと理由を見つけて、同じ悲しみを抱えるもの同士で集まってみませんか?と思う気持ちも理解できなくもないなぁ…と思ってしまう。今回の献花式だって、そういった悲しみを抱えた人たちの拠り所になっているのかもしれない。

 

献花後は涙を拭い、併設のBarへ。「せっかくだし酒でも呑むぞ、Drink or Dieだ!」ってなもんです。Barの店内にもhideのパネル写真が多数飾ってあった。とは言えなかなかの混雑だったので、ものの数分で退散。わたしが大好きなhideの写真もパネルになっていたので忘れずに記念写真をパチリ。そういえば帰りの電車の中で他にもたくさんのパネルが展示されていたことを知ったのだけど、あれはどこに飾られていたのでしょうか。見つけられなかったなぁ……

心配だったお天気もギリッギリ持ちこたえてくれて傘もささずに帰宅できた、ありがたい。

 

hide

hide

 

 

『hide 1998 ~Last Words~』のこと

 献花式を終え、家に帰り着くと届いていた。そう、発売されると知った日から待ちに待っていたあれです。

わたしが前回のエントリーで熱望していた『hideのオールナイトニッポンR』全4回が音源化されるというのだ。夢が叶うのが余りにも早過ぎではなかろうか!!!?しかも彼が立ち上げたレーベル名『LEMONed』を冠したレギュラーラジオ番組『RADIO LEMONed』内のコーナー『hide’s voice』も収録されるらしい。素晴らしい…!!!この『hide’s voice』というコーナーについてを情報としては知っていたのだが、音源を聞いたことはなかったので非常に楽しみだ。こんなに色々収録されて約15,000円というお手頃価格も素晴らしい。秒で予約しました。

最近のこと_『アンナチュラル』とかネイルとか子供用お箸とか - 楽しいことがあり過ぎる

 

http://www.hide-city.com/mcontents/special/hide1998_lastwords/img/img_box.jpg

 

めちゃめちゃ楽しみにしていたのだけど、さすがに今日の今日すべてを堪能するにはエンジン切れだったので、手始めに『LAの映像(約40分)』を見てみた。ところどころ既発作品『hIS iNVINCIBLE dELUGE eVIDENCE』に収録されていた映像がありつつも、オールナイトニッポンRの収録風景やLAの街を紹介する映像などhideの語り口が大好きなわたしにとっては嬉しい内容だった。まぁ最後の「さぁ今夜もそろそろお別れの時間です。(中略)また来週……hideでした。」のときには聞きたくなくて思わず一時停止してしまったのだけど。そしてやっぱり見終わってわんわん泣いてしまったのだけど。このBOXに収録されているすべての作品を見終える(聴き終える)のはいつになるだろうか……新しいhideの言葉や映像に出会うたびに泣いてたら涙も枯れそうだわ。なぁんて。

 

hide Last Words

そうそう、このオイル漬けの8cm CDはどうしてくれようか。何か収録されているのかなぁ。だとしたら開けなくてはいけないけど、このまま取っておきたい気持ちもあるんだよなぁ。でも当時スライム漬けのVHSをプレゼントしたりしていたhideだから、もし彼の意志を汲んでの演出だとしたら何かしらが収録されていそうなんだよなぁ。ほんと、どうしましょうね、コレ。ひとまず他のCDやら書籍やらを堪能し終えたら考えることにしよう。

 

 

2018年5月2日を終えて

って言ってももう5月3日ですけど。まぁ寝るまでは2日ってことで。

去年までは5月2日は兄嫁と姪っ子の誕生日というだけの日だった。あとは「GWなのに休みじゃないのかよぉ」といった感じで仕事する気にならない連休なかび。しかし今年からはとても大きな意味を持つ日になった。ここまで引きずられるとは思わなかったけど見事に引きずられたなぁ。どんなに泣いても翌日が祝日ってのはとても助かるね。hideの年齢を超えたときには何を感じるのかなぁ。

どんなに考えてもこたえは分からないけど、やっぱり「なんで」と思わずにはいられないね。

 

さ、明日から(といっても今日だけど)はGW後半戦だー!楽しいことたくさんあるといいな。美味しいもの食べたい。

 

hide大好きだぜーーーー!ありがとーーーう!!!

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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hide(X JAPAN)の動画をひたすらオススメするから、みんな見てくれ。

hideのお墓がある三浦霊園に行ってきました。

X JAPAN『DAHLIA TOUR FINAL完全版』が非常にエモかった。

世間から遅れに遅れて、今さらながらhideの魅力に気づいてしまった話。

 

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*1:今回の献花式、様々な事情により献花用のお花は会場側で用意されていた。