楽しいことがあり過ぎる

楽しいことがあり過ぎる

世の中には、楽しいことがまだまだたくさんあるみたいですよ。

hideのお墓がある三浦霊園に行ってきました。

ちょっと前のことになるがhideのお墓がある三浦霊園に行ってきたので、その時のことを書いておく。帰ってきたらすぐに書こうと思っていたのだけど何だかんだとグダグダしていたらこんなにも間隔が空いてしまった。無職になったら時間ができるからブログを書く時間も好きなだけ確保できるなと思っていたのだけど、意外とそうでもない。いや、何かをしなければいけない時間というのは格段に減るのだけど、というか今は転職活動もまともにしていないので1日のほぼ全てが自由時間みたいなもんなのだけど、そうなるとどうにもグダグダと好きなライブ映像を見たりネットサーフィンばかりしてしまって何かにじっくり向き合う時間というものを確保しなくなる。さらに、働いていた時は「あれも書きたい、これも書きたい」とブログに書きたくなる出来事や考えがポンポン浮かんだものだが無職になってストレスフリーな日々を過ごすうちにそういった「アウトプット欲」がめっきり失せた。やはり適度にストレスを受けていないと様々な事象について考えなくなってしまうのかもな、わたしの場合は。

はっ!また前置きが長くなってしまった。

 

そもそもなぜhideのお墓に行こうと思ったかというと取り立てて大きな理由はない。

秋頃から突如としてhideにハマり、そのままの流れでX JAPANにもハマり、動画サイトであらゆる関連映像を見漁り音源もレンタルしまくり、ついにはAmazonやらヤフオクやらメルカリやらで欲しい映像作品を買いあさり(どれもこれも今は販売していないものばかりでバカ高い)、そんなことをしている日々の中で無職になることを決め、「時間ができたらhideのお墓に行ってみよう」と思った。自然な流れだった。少なくともわたしにとっては。

 

hideの魅力に気付いた時にはすでに彼はこの世の中に存在しておらず、それでもhideの素晴らしさにどんどんハマり、それに伴い「マジか…この人、もういないのか……」とズドーンと絶望の沼に突き落とされるような喪失感も強まり、夜中にライブ映像を見ながらわんわん泣いた日もあったりして、我ながらまぁまぁやばいオタクになっていた。ハマればハマるほど「今はいない」という現実を改めて突きつけられるのが怖くなり、せっかく購入したラストライブのBlu-rayもなかなか開封できずにいたぐらいだ。重いオタク……

 

そんな重いオタクに成り下がっていたので「行こう」と決めたもののいまいち乗り気になれず霊園までの行き方もギリギリまで調べておらず、前日の夜に慌ててアクセスを確認したら、わたしの地元の駅から三浦霊園最寄りの『三浦海岸駅』までは電車で2時間以上も掛かることが分かった。遠いな!!!?

 

 

 

当日のこと。

昼過ぎ到着を目指し出発。横浜駅から京急本線快特に乗って『三浦海岸駅』へと向かう。京急本線には初めて乗ったのだが車窓が大きく設けられていて「これは海が眺めやすいようにかな?」と思ったのだけど真相は謎です。途中からは乗客も減り、だいぶ穏やかな時間が流れる車内。窓から海が見えてテンションが上がった。この日は天気も良く絶好のお出かけ日和だったので、車内はポカポカしていてめっちゃ眠くなる。

 

横浜駅から電車に揺られること約50分。ようやく三浦海岸駅に到着。三浦海岸駅自体はどちらかというと小さな駅。実は、降りたらhideのポスターだったりが商店のウィンドウに貼ってあったりするのかな、とか思っていたのだけどまったくそんなことはない。至って普通の田舎の駅だった。

 

駅を出るとすぐに花屋があり、墓参り客向けと思われる仏花が売られている。一般的な仏花とともに「これは明らかにhideのファンをターゲットにしているのだろうな」と思われるピンクや赤いお花がメインのものもあった。命日や誕生日当日にはもっと派手に売り出されるらしい。事前にhideのお墓参りに行ったことが書かれたブログを何本か読んでおり、どうやら駅周辺には他にもお花屋さんがあるという情報を得ていたのでその花屋を探そうと駅周辺をウロチョロし始めたら、偶然、三浦霊園方面に向かうバスを見つけた。その時点で仏花を入手できていなかったのだが何故か焦って乗り込んでしまった。こういった行き当たりばったりな行動に計画性の無さが露呈している。

とは言えさすがに心配なので、車内で霊園のホームページを見て園内に売店があることを確認。せっかくだから予算内で選んだオリジナルの仏花を持って行こうと思っていたけど仕方ない。仏花は霊園内の売店で購入することにした。

 

 

霊園へは海沿いの道を走っていく。陽の光が水面にキラキラと反射していてとてもキレイだった。道中に、例のブログで紹介されていて行きたいと思っていた花屋があった。チラッと見えた店内にはhideのポスターが多数貼られていて、その前にピンクのお花がたくさん並んでいた。やっぱりあのお店で買えばよかった…と後悔。

 

 

海沿いを走り10分ほどで『三浦霊園入口』に到着する。何もないただの道路。およそ霊園的なものは見当たらない。いきなり迷ったかもしれない、と心配になって辺りを見回すと霊園への案内板が設置されていた。良かった。

バス停から霊園までは路地裏のような道をひたすら歩いていく。あまりにも普通の生活道路すぎて不安になるくらい何でもない道だった。本当に霊園に着くよね?と心配になる程。わたし以外に霊園を目指している通行人も見受けられなかった。というか、そもそも人が見当たらない。まぁど平日の真昼間に墓に行く人なんてそうそういないだろうが。

 

しばらく歩くとようやく『三浦霊園』に到着した。事前に調べて知ってはいたけどなかなかの広さ。なだらかな斜面に多数のお墓がある。

hideのお墓は6区。お墓を探す前に、まずは売店を目指した。

売店には2種類の仏花が売られていた。菊が数本まとめられたスタンダードなものとガーベラやかすみ草が束になった全体的にピンクっぽい仕上がりのもの。「これはもしかしてhide向けかな」と思ったのだけど、どうだったのかなぁ…そこまでどピンクって訳でもなく何となくピンクっぽいイメージかしら…程度のものだったのだけど。

せっかくなのでそのピンク系の仏花を2束購入することにした。明らかに「こいつhideの墓に来たんだな」ってバレそうな気もしたけど、別にその通りなので今さら気にしないことにした。せっかく2時間も掛けて来たのだ。悔いなくこの地を後にするぞ!と心を強く持った。

 

レジ横にお線香も売っていたので仏花と一緒にレジに持っていく。お店の方がとても親切な方で、買おうとしているお線香は2束入りだけど1束入りもあるのでそちらの方が良いのでは、と助言してくれた。1束入りの方は完全に眼中に入っていなかったので助かった。さすがに一人で線香2束は多すぎる。あぶないあぶない。ついでに無料のマッチまでサービスして貰えた。ちなみにこの日は風がとてつもなく強く、お店の方からライターの貸し出しもありますよ、と申し出を受けた。有難い言葉だったがひとまずマッチでチャレンジすることを告げ、仏花2束と線香1束を購入し売店を後にした。

 

 

 

園内の案内図に沿って6区に行ったのだがhideの墓が見つけられない。

事前の下調べでは『いつでも花がたくさん供えられていて目立っているからすぐに見つかる』という話だったのに全然見つけられない。

むやみに歩き回っても無駄だと思い、とりあえず少し歩き高台に移動して6区を見下ろしてみると明らかに派手な一角があった。そこに見えているお墓は、写真で何度も見て来たそれだった。これがわたしとhideのお墓との初対面だった。何だか想像していたものより間抜けな初対面とあり、ちょっと残念に思ったけど仕方ない。わたしは大事なことほど、それに行き着くまでの工程で空回りすることが多い人生を送ってきたタイプなので「今回も見事に空回っているな」と妙に納得したりした。

 

この日もhideのお墓はたくさんのお花で溢れていた。訪ねた日は、彼の誕生日から1週間ほど経過した日だったこともあり、余計にたくさんのお花が供えられていたのかもしれない。その多くは真っ赤なバラの花束やピンクのお花で揃えられた花束だった。墓前には多くのお酒やタバコも供えられていた。本当に今でもたくさんの人に愛されているのだな、としみじみ思えるお供え物の数々。区画内には天使の置物が置いてあるのだけど、クリスマスが近かったからかサンタの衣装が着せられていた。

 

まずは買ってきた仏花をお供えした。そして次はお線香である。

………やはり、想像以上の強風でまっっっっったく火が着かない。マッチを4本無駄にしたところで諦めて売店まで戻りライターを借りることにした。店の近くまで行くと、お店の方が店先まで出迎えに来てくれた。なんだか申し訳ない。風避けが付いたライターを借りて再びお墓に戻る。風避け付きライターでもなかなか火は着かず、どうにかこうにかして火が着いたお線香2本だけを手向け、手を合わせた。少しだけ涙が出た。

 

彼のお墓を目の当たりにしたらその場で泣いてしまうのではないかと思っていたのだけど、実際にはそんなことはなく、涙が出たのは線香を手向けて手を合わせた時だけだった。

30秒ほど黙祷し、あとは何をするでもなくただお墓を眺めた。手向けられているお花やキーホルダー、お酒の瓶を見たり、墓石に掘ってあった彼の両親からの言葉を読んだり…墓石には、hideの楽曲『HURRY GO ROUND』の歌詞も彫ってあって、その歌詞の最後には〈また春に会いましょう〉とあるのだが「春が来ても会えないじゃん」とか「春にこの世を去ったのも何かの縁なのか」とか、そんなどうでも良いことを考えたりした。思ったよりも穏やかな精神状態で、10分から15分くらい、ただぼーっと過ごした。血縁以外の人間のお墓を訪ねたのは、徳川なんちゃら系の歴史上の人物を除けば人生初のことだったのだけど、こちらが一方的に思い入れを持っている人間のお墓を訪ねるというのは悪くないな、と思う。足を運ぶ以前は、そういった場所を聖地巡礼感覚で訪ねる行為に一種のやましさみたいなものを感じたりもしていた。しかし、いざ実際に足を運んでみると、そういった気持ちではなく「やっと会えた」といった感覚の方が強かった。好きなアーティストに会うためにライブに行くのと近い感覚かもしれない。この場所に来れば必ずhideに会える、と思える場所があるのは、残されたファンにとっては有難いことかもしれない。悲しみだったり絶望だったりやり場のない思いを抱え続けるよりは、ひとまずこういった場所に足を運ぶことで自分の中で消化できたりすることもあるのではないだろうか。少なくともわたしにとって彼のお墓を訪ねることは、そういう類のものになった。(ライブでもお墓でも何でも、対象者に「会いに行く」という表現は我ながらキモいと思うのだけど、そこは多めに見て欲しい。)

 

お墓の近くにはポストが設置されている。中には、彼の元を訪ねたファンからhideへのメッセージが書いてあるメモ帳が何冊も入っていた。わたしもメッセージを残そうと思い、その1冊を手に取りパラパラと捲る。失礼かな、と思いつつもいくつかのメッセージに目を通した。すごくラフな文体で書く人、やっと来られた喜びを綴る人、悩み事を打ち明けている人、何度も訪ねて来ているであろう人、さまざまなファンの思いがそれぞれの距離感で綴られていた。わたしは、彼への感謝とお誕生日を祝うメッセージを残してきた。文中、どうにも〈hide〉と書くことがはばかられ〈hideさん〉と書いた。わたしのような新参者が彼に対して〈hide〉と呼びかけるのは何だか違う気がしたから。

 

そうして恐らく30分ほどの時間を彼の墓前で過ごし、帰路に着いた。

 

三浦霊園からの眺め

写真は三浦霊園からの眺め。向こうに海が見えます。こんな言い方は変かもしれないけど、自分が亡くなったら海の近くの墓地もいいなぁとか思えるくらい素敵なロケーションでした。

 

 

片道2時間強、往復で5時間近く掛かるけど、また訪ねたいと思う。霊園を後にする時、何となく「また来ます」と思えた。まずは新しい職場が決まったら行ってみようかな。また真面目な社会人生活に戻ったら、しばらくは足を運べなくなるかもしれないから。

 

次回行くときは万全の準備で行きたい。とにかく海沿いで風が強いので、まずはライターは必携。仏花も三浦海岸駅近くのお花屋さんで買って行こう。(ちなみにわたしが行きたいと思っていたお花屋さんは「フラワーショップ三浦花園」さんです)

 

 

余談。

最近はmiseryのMVがお気に入りで、繰り返し見ている。

帽子を深くかぶった姿が、めちゃめちゃ素敵なんだよなぁ。

 

 

 

おわり。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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